ここは 1年以上前に訪れたのだが、探索と言うほどのインパクトは無く、記事的にはボツとなっていたのだが、せっかくなので記事にすることにした。

砲台までの道のりは非常に狭いため車で行くことは困難なので、車を駐めて農道を上がって行く。
と言っても、軽自動車であれば難なく入っていくことは可能だろう。

途中、貯水槽のようなコンクリートの遺構があった。
粗雑な作りからして当時の物なのであろう。

山あいの道のりをどんどんと登っていくと、壕口のような物を発見した。
早速登っていって見ると・・・。

貯蔵庫のような小さな堀り込みだけだった。

気を取り直して更に登っていくと、遠くに探照灯格納庫が見えてきた。
これは大浦探照灯格納庫と言うもので、陸軍が構築したらしいが、はっきりとした史料を見つけることが出来なかった。

近づいてみると、小山にコンクリートの格納庫がはめ込まれているように見える。
ここまで肉厚にする必要があるのかは疑問だが、コンクリートで構築した後、盛り土によりカモフラージュしていたのだろうか。

人や車と対比させてみると大きさが分かると思う。

大浦探照灯格納庫から少し行ったところに、剣崎砲台跡があった。
畑に囲まれ、土砂に埋もれてしまっているが、砲台掩蔽部への侵入口らしき物が遺されている。

畑の中に遺されている砲台の台座跡と、通気口らしき遺構。

通気口を避けるように大根が植えられていた。

写真では大きさが分かりにくいが、近くに行くとかなりの大きさだと言うことが分かる。
通気口にしては大きすぎるような気もするが、内側のコンクリートを見ると、何かがはめ込まれていたような凹みが見て取れる。
おそらく屋根のような物を取り付けていたのではないか。

掩蔽部入り口は、土砂でほとんど埋まっていた。
隙間からカメラを突っ込んで撮影してみたが・・・。

奥行き自体ほとんど無く、内部の様子は分からなかった。
もしかすると、内部は階段のように下っているのかも知れない。

ここに砲台があったとは思えぬほどの、のどかな光景が広がっている。

ふもとから砲台まで続いている軍道。
現在は簡易舗装が施されていた。

こちらの砲台跡は農道により一部が覆われていた。

そのすぐ脇にある通気口。
コンクリートの側面が抉り取られていた。

中をのぞき込んでみたが、埋もれてしまっていた。
結局、剣崎砲台跡の掩蔽部を確認することは出来なかった。

車両の通行の妨げにならぬよう、側面を抉ったのであろう。
この遺構は畑の中にあるため、非常に安全に見学をすることが出来る。
ハイキングがてらに見に行くのも良いかも知れない。
でもやっぱり、崩れかけを潜っていくみたいな、ちょっと危険な探索が好きだな。
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