Digital Artworks TeeART Blog.

デジタルから穴ログまで、日々の改造・探索を綴ります ((((っ´ω`)っ

[戦跡] 野島地下壕 C壕探索  2011-12-20

野島地下壕 A壕野島地下壕 B壕に続き、今度はC壕へとやってきた。


111211_111518.jpg
壕口ではyakumo氏が入壕の準備をしている。




111211_112405.jpg
早速壕口から内部へと進入したのだが、入ってすぐに盛大に水没していた。




111211_112405b.jpg
水深はひざくらい。
長靴装備のyakumo氏はこれ以上進む事が出来ない。
申し訳無いが、単独で奥を見に行く事にする。




111211_112510.jpg
本坑の脇にはいくつもの部屋が掘削されている。
しかも、めちゃめちゃ丁寧に掘られている。




111211_112526.jpg
壕口が塞がれているので、行き場を失った水が大量にたまっている。
ジャブジャブと音を立てながら、奥へと進んでいく。




111211_113000.jpg
澄んだ水は、歩く事によってたちまち濁った水へと変化する。
多人数で探索の際は、注意しないと水中の瓦礫に足を取られそうだ。




111211_113049.jpg
奥へ進んでいくとだんだんと水は引いた。




111211_113205.jpg
入壕した壕口と反対側の山の斜面付近まで来たようだ。
しかし、いくつもある壕口はしっかりと塞がれている。
おそらく野島の野球場の裏手辺りだと思われるが、こんなに大きな壕口あったっけか!?




111211_113318.jpg
ちなみに、野島に掘られている壕の中で、この壕が一番延長が長い。
壕内図と地形図から概算すると、総延長は 1200m程度では無いかと思う。




111211_113330.jpg
北側の壕口付近を探索していると、120cm程度高く掘られている箇所を見つけた。




111211_113420.jpg
よくみると、階段が掘られている。
まあ、階段というにはあまりに急だし、足場も悪いのだが、登る事は出来そうだ。
さっそく上がってみると・・・。




111211_113450.jpg
上がったところは部屋状に掘削されており、更にそこから狭い坑道が伸びている。
埋められているが、どうやらここにも壕口があったようだ。




111211_113510.jpg
埋められた壕口のすぐ横には、棲息部が設けられていた。
開口していた時期の物だろうか。ゴミが残っている。




111211_113543.jpg
再び階段の所まで戻ってきた。
上部から見る階段は、さらに急で狭い。
足場は写真で見る以上に湿っており、つるつると滑るため、手をつかずに下りる事は困難だった。




111211_113647.jpg
再び壕内をうろうろする。




111211_113711.jpg
ひときわ広く掘削されている。
内径の異なる奥の坑道は、塞がれているわけでは無く、こういう形の掘削だった。

位置的には、この向こう側に、B壕、その向こうに A壕があるのだが、それぞれの壕に接合部は無い。




111211_113720.jpg
奥部でも場所によっては水が溜まっている。




111211_113759.jpg
先ほどの内径の異なる掘削部分。

こういう掘削は個人的には大好きだ。
単純な坑道に比べ、明らかに人為的なものを感じるからだ。




111211_113911.jpg
ん?なにかころがってるぞ。




111211_113952.jpg
近づくと防火用水を入れるコンクリートが転がっていた。
昔の写真なんかを見ると、昭和前期は街中にもこのような物がたくさんあったようだが、いつの時代の物だろうか。




111211_114035.jpg
このあたりの壕床は荒れていたが、崩落による物ではなさそうだ。
向こうにはなんか溝が見える。




111211_114058.jpg
ど真ん中に溝が。
なんだこれ。
明らかに排水溝とは違う。




111211_114123.jpg
野島 C壕は、山を貫く巨大掩体壕と平行な本坑が 4本掘られており、それぞれの 4本の坑道を、いくつもの横坑でつないだ作りとなっていた。
この壕もとても丁寧な構築で、排水もよく考えられているようだ。
残念ながら壕口が塞がれる事によって、正常な排水はされていないが、壕口付近のみに水没区間が集中しているということは、壕口が開けば一気に水没区間は無くなりそうだ。




111211_114212.jpg
機械の台座のようなものが残されていた。




111211_114315.jpg
中央に掘削された凹みの両脇に、等間隔に穴が開いている。
この壕って、実際に稼働していたのか!?




111211_114410.jpg
この壕の奥部には、このように興味深い構築がたくさん見受けられたのだが、壕口に待たせている yakumo
氏らをこれ以上待たせるわけにはいかない。




111211_114549.jpg
太陽の向きのせいか、入壕した壕口の隙間からは盛大な光が差し込んでいる。
一人がやっと通り抜けられる隙間の割りには、明るすぎるような・・・。

---

今回、野島の地下壕を3つ回ったが、想像していたよりも遥かに広大な空間が野島には残されていた。
野島の山の斜面には、いくつかの壕口のような物が見られるし、もしかしたら今回入った壕の他にも、壕があるのかも知れない。
隣の夏島や貝山でも、上層部に壕が掘られている事から、ここ野島でも同様のものがある可能性は十分にある。
今後も、野島・夏島・貝山とも、調査を続けて行きたい。

関連記事

コメント

お疲れ様です。
この水没だと長靴では無理ですか。自分もそろそろウェーダー買わないと駄目そうですな。

  • 2011/12/21(水) 06:53:34 |
  • URL |
  • 東雲みょん #-
  • [ 編集 ]

ウェーダーいいですよ!
かなり汚れたところにも、がんがん入っていけますし。
釣具屋で買うのが安くてオススメ(='ω')ノ

  • 2011/12/21(水) 21:16:08 |
  • URL |
  • tonotama #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

リニューアルしましたね!
ウエイダーやっと買いました。
これで、入れる・・・・・

  • 2011/12/21(水) 23:40:19 |
  • URL |
  • yakumo #-
  • [ 編集 ]

昨今のネット環境やディスプレイ環境を考えたら、もう少し大きい画像でもいいかなと思い、リニューアルしました。

しかし、ウェーダーを装備したyakumoさんが、どこまで行ってしまうのか心配だ(*´ω`*)
僕は一応、足が全部水没したら進むのをやめることにしてます。
水の抵抗はすごいし、コケたらエラい事になりそうだし。
くれぐれも無茶しちゃダメですよー( ・ω・)

  • 2011/12/21(水) 23:50:38 |
  • URL |
  • tonotama #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

また行った

最強の剣(ウエイダー)を手に入れたyakumo氏は早速ウエイダー壕に行ったらしい・・・そして新たなd壕の壕口を見つけて進入したらしいですよ。
では、30日のオフ会で!

  • 2011/12/27(火) 20:13:17 |
  • URL |
  • yakumo #-
  • [ 編集 ]

ん?D壕?

新たな壕発見ですか??
でも、掩体壕とC壕の間って、掘削するスペースが無いような・・・。

また、気になるネタを。。。

  • 2011/12/27(火) 20:56:33 |
  • URL |
  • tonotama #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

明けましておめでとう

元旦早々新たに壕を見つけました。
ちょっとしたソースが有ったので、昼飯食ってから散歩がてらJRのトンネル内を歩いていたら、なんと開口部が!
お土産いっぱいの楽しい壕でした。
後日メールで写真送ります

  • 2012/01/01(日) 22:20:31 |
  • URL |
  • yakumo #-
  • [ 編集 ]

Re : 明けましておめでとう

あけましておめでとうございます。
今年もいろいろ潜りましょう(*´ω`*)ノ

JRトンネル内に、壕発見ですか!!
壕があった場所に、後からトンネルが掘られたんですかね。

地下壕とは関係ありませんが、JRといえば、真鶴に東海道線の廃トンネルが残っていますよね。
ここには潜ってみたい・・・。

ま、とにかく期待大ですね。

  • 2012/01/01(日) 23:23:20 |
  • URL |
  • tonotama #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

満足

もう興奮しまくりです

  • 2012/03/27(火) 02:36:35 |
  • URL |
  • Hans #YqzQT8Bs
  • [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://teeart.blog107.fc2.com/tb.php/140-7688d57a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)