国道152号線は一部区間が不通となっており、その区間を見てみたかったのだ。
高速道路として作られたトンネルが一般道として使われているという事だし、なんだか面白そう。
ちなみに、興味の無い方には、今回のレポはホントつまらんと思う (・ω・)

国道152号線へと抜ける林道の入口は、大嵐駅の近くにあった。
林道と言っても全線舗装されており、ハイエースでも問題ないだろう。
多分。

たまに小さな落石があるくらいで、快適な道が続く。
狭いながらも、ガードレールも整備されており、危ない感じもしない。

30分くらいで頂上付近まで登ってきた。
標高も1000mを超えている。

激しい崩壊があったのか、ものすごい高さまで法面が固められている。
ガードレールも新しいし、何かあったよね、これ。

峠付近には2本のトンネルがあった。
トンネルの右手には古道が山中に飲み込まれていた。

水窪市街が見えてきた。
よし、もうちょっとで国道152号線だ。

曲がりくねった細い道を下りていくと、国道152号線へとぶつかった。
ここを左に折れると長野県方向だ。

左折して進んでいくが、ほんとに国道かよと言うくらいの狭い道が続く。

どんどんと進んでいくと、いよいよ県境の峠、兵越峠の看板が見えてきた。
そして、『三遠南信道』と緑の高速道路表示が!
そう、この場所は、三遠南信道として建設が進んでいたが、後の計画変更により高速道路から一般道へと格下げになってしまった道路だったのだ。

今までの狭い道はなんだったんだと思うほどの高規格道路が、突然山奥に出現!!

そして高規格のまま、トンネルへと入っていく。
高速道路だったトンネルを、一般道にした際に取り付けられたと思われる歩道が備え付けてある。
でも、ここを利用する歩行者っているのか!?

トンネルの中ほどの緊急停車帯に車を停めてみる。
高速道路だと、理由のない停車は違反だが、一般道だから大丈夫。
のはず・・・。

そして、高速道路のトンネルとして掘られていたためか、非常口がある!!
『軽く開きます』
うん、試してみよう。

本当に軽い力で、ドアはスライドした。
と、同時に内部の電気が一斉に点灯した。

ドアを振り返ると、なるほど、ドアの上部にスイッチが取り付けられている。
おそらくリレーか何かで制御して、一定時間点灯するようになっているのだろう。

奥へ進んでみると、本坑に沿って、避難坑が掘られているようで、くねくねとした通路が続いている。
広さは、車が一台何とか通れるくらいだ。

せっかくなんで奥へと進んで行くと・・・。
あ、出口が見えてきた。

鍵は中から開けられるものだったが、施錠されてはいなかった。
ちょっと外に出てみる。

避難坑の出口は、細い道路の法面にぽっかりと口を開けていた。

見上げると、トンネルから続く高規格な道路が見えていた。

車に戻り、兵越峠へと進んでいく。

あれだけ快適だった広い道路は、元の狭さに逆戻り。

この道で峠を越えると長野県だ。

いよいよ国道152号線の不通区間だ。

といっても、道はいたって普通・・・。

あっという間に峠まで辿り着いてしまった。

でも景色は最高!

そして、天空へと続くような道路が素敵!

国道152号線の不通区間であるこの場所には、現在大規模なトンネルが計画されているようで、トンネルを作るための工事用道路を作っている旨の表示が随所で見られた。
トンネルが開通したら、この道を使う人も、ほとんどいなくなるんだろう。

たまに来る対向車との離合を繰り返しながら、狭い道を下っていく。

麓では、トンネル工事の関係だろうか、工事個所が多く見られた。
しかし、拍子抜けするくらい簡単に、長野県へと抜けてきてしまった。

時間も遅くなってきたので、遠山郷の道の駅にて温泉につかる。
このへんの名物だというジンギス丼も美味しかった!

その後は、3時間程度何もないような山道を走り茅野市に抜け、国道20号線を経由し、横浜へと帰宅 (・ω・)
高速抜きで 600Km程度走行して、もう、満足ー。
楽しかったー。
今週末は、一般道で横浜~三重県亀山市を走破してくる!
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