街道沿いの廃墟の裏に回り込む。
すると、竹藪の奥にもう壕口が見えている。
近づいてみるとなかなかきれいな壕口だ。
早速内部へと。
小規模な壕という事だが、非常にきれいに掘削されている。
奥に続く通路の入口は四角に掘られている。
しかもこちらもかなり丁寧な掘削だ。
今入ってきた壕口にふり返ると、こちらは円形に掘りこまれている。
とりあえずは、奥の通路を右方向に進んでいく。
奥はちょっと下がっているようだ。
進んでいくと、激しく水没していてこれ以上進めない。
水深は深く、ウェーダーでも厳しそうな感じ。
ただ、向こうに壕口が見えているので、単純な一本物の坑道のようだ。
後で、向こう側の壕口に行ってみよう。
これ以上進めないので、今来た坑道を戻っていく。
突き当りは、四角く掘りこまれていた。
奥には広い空間が続いているようだ。
広い空間に足を踏み入れる。
崩れた瓦礫に足を取られる。
フラッシュライトで前方を照らしてみる。
どうやらここは倉庫として利用されていたようだ。
全面に巻かれていただろうコンクリートは、上半分が全て崩落して壕床を埋め尽くしている。
崩落した薄いコンクリートを踏み抜くと、コンクリート下の空間に足を引きずり込まれ、非常に危険だ。
奥の壕口からは、外に置かれているJRコンテナが見えていた。
壁に残っているコンクリートも、いつ崩れてもおかしくないほどにボロボロになっている。
入ってきた通路方向に振り向いてみる。
そういえば、 比与宇地下壕 にも似たような倉庫があった。
上部には穴が開いていた。
もしかしたら揚弾井かも知れないが、確証はない。
壁面上方に作られた凹みが特徴的だ。
この部屋の壕床には、クレーン基礎のようなものが等間隔に残されていたので、クレーンの動力モーターが置かれていたのかもしれない。
一通り壕内を回ったので、一度外に出て、水没部の壕口を探しに行くことに。
ちなみにこの壕の壕口は、崩落も全くなくとてもきれい。
こんな入りやすい壕口も珍しい。
竹藪をしばらく進むと、先ほどの水没部分の壕口と思われる穴を発見。
覗きこんでみると、先ほどの水没部分に間違いない。
ちなみにこの部分はもともと水タンクとして作られていたようだ。
壕口部分の足元を見ると、水を貯める形にコンクリートで固められている。
倉庫壕から見えていたJRコンテナもすぐに発見された。
倉庫へ続く壕口も、目立った崩落もなくきれいだ。
ここからの進入も容易そうだ。
その後、車にてちょっと移動し、今度は東金周辺の地下壕を見て回ることに。
右側の大きな壕口は、入ってすぐに閉塞。
右側の壕口は、奥へと続いているようだ。
右方向へと分岐している枝坑があったので進んでみたが、土砂が流入して閉塞していた。
狭い坑道をどんどんと進んでいくと・・・。
その先は山中へと開口していた。
もしかしてこれ、交通壕なのか！？
一旦外へ出て、竹藪をがさごそしながら山肌を調べていく。
するとまた、入れそうな壕口を発見。
早速奥へと進んでいく。
ここも丁寧な掘削だ。
ちょっと広めの部屋の壁面には、なにやら棚のような掘りこみが。
なんだろう、これ。
通路はぐにゃぐにゃと曲がりながら奥へと続いている。
S字カーブを繰り返しながらどんどんと奥へと進んでいくと・・・。
また大きな開口部が。
この斜面のどこかに、かなり複雑な洞窟陣地があるはずだ。
壕口を探して斜面を登っていくことに。
[戦跡] 千葉県東金がんがん坂の洞窟陣地 に続きます。
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