形に惚れ込んで購入したのだが、使用することもなく引き出しに放り込んであったのだ。

このガスガン、もちろん BB弾の射出は可能なのだが、スイッチ類はトリガーのロックとマガジンの取り外しボタン以外はダミーとなっている。
オレンジ色のレーザーポインタースイッチも、残念なことに完全なダミーで、押すこともできない。

でもこれ、改造したらレーザーポインターくらいなら埋め込めるんじゃないか!?
と思い検索してみると、実際にやっている人がいた!!
そこで自分も早速やってみる事にした。

という事で、本体を分解していく。

ちなみにガスガンの分解は初めてなので、構造を確かめながら慎重に分解していく事に・・・。

外装を取り外し中を覗き込んでみる。
なるほど、これだけの隙間があればレーザーポインターの埋め込みは楽勝そうだ。

クリップや小さなビスを取り外していくと・・・。

やっと、内部にアクセスできる状態になってきた。

続いて内部にある邪魔なプラスチックの補強を削り取ってしまう事に。

ペンチで適当にむしり取ってみるが、深いところがうまくいかない。

このオレンジ色のスイッチ部分は穴あけ加工が必要だ。

そして、レーザーポインターを埋め込む個所の穴あけも必要だ。

なので、フライス盤を使用し、一気に仕上げてしまう事にした。

エンドミルで不要なプラスチック部分を削り取る。
プラスチックはアルミや鉄に比べて熱に弱いので、回転数を抑え慎重に削っていく。

続いてレーザーポインターを埋め込む穴を開けていく。

実際にレーザーポインターが設置される辺りまで、ぐりぐりと削り・・・。

レーザーポインターが入る事を確認。

内部からレーザーポインターを押し込み設置してみるとこんな感じ。
うん、真鍮の感じがなかなかだ。

3Vをレーザーポインターに入れ点灯確認。
単価 70円程度の中華製レーザーユニットなのだが、しっかりと光っている。

続いてスイッチ部分を加工していく。

片側ずつ、丁寧に穴開けし・・・。

ケースの加工が終了。

あとはこの隙間にスイッチと電池を入れれば完成だ。

ガレージから部屋に戻り、部品を実装していく。

まずはスイッチの取り付けだ。
色々なサイズを試してみたのだが、大きめのタクトスイッチが取り付けしやすそうなので、これを選択。
位置がずれないように両面テープを表面に貼り・・・。

両側に2個のスイッチを配置した状態で真ん中の隙間に厚紙を挟み込んで行く。
これでスイッチはがっちりと固定されるはずだ。

スイッチの位置が中央になっていることを確認し・・・。

スイッチ周りを厚紙ごとレジンで固めてしまう。

固定されたスイッチから配線を引き、レーザーポインターと結線。

電源は、時計などに使用する 927サイズの物を3つ積層することに。

ビニールテープで養生し、機能部分も完成。
ちなみに電池交換の際はここまで分解しないと交換は出来ない。

本来下側からねじ止めしてあった先端部分の部品は、下側の出っ張りが邪魔だったのでその部分を切断し、接着した。

それ以外は手を加えていないので、元の通りに組み立てていく。

組み上げてスイッチを押してみると良い感じにレーザーポインターが点灯!
明るい部屋だとポインターはあまり目立たないが、稼働するという事が目的なので、実使用に関しては正直どうでも良いのだ。

仕上げに、このむき出しのスイッチ部分をなんとかしていく。
丸い黒シールを貼れば稼働自体は問題なさそうだが、見た目がほとんど元と変わらない。
そこで、何か良いものは無いかとジャンク箱をガサゴソしてみると・・・。

サイズがちょうど良さそうなスイッチを発見。
これは、ELチューブの昇圧部の電池ボックスだが、このスイッチのサイズがぴったり合いそうだったのだ。

分解してみると、長めのタクトスイッチが入っていた。

先端部分しか必要ないので、熱したナイフで切断。

そして、やすりで切断部分をきれいに均していく。

出来上がったパーツは、接着剤にてスイッチと結合。

こんな感じに仕上がった。

という事で、ガスガンのダミーのレーザーポインターを、実際に稼働するようにしてみたというレポでした (^^)/