Digital Artworks TeeART Blog.

デジタルから穴ログまで、日々の改造・探索を綴ります ((((っ´ω`)っ

[戦跡] 浦賀にある巨大地下壕に潜ってきた - 後編  2020-06-30

この記事は、前編 からの続きです。


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更に奥へと進んで行くと、木枠のようなものが朽ちて転がっていた。
この区域にも、木造の建築物がはめ込まれていたのだろうか。




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そして、相変わらず、定期的に現れる貯水槽。




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このとき、壕内の奥に、懐中電灯の光が!
現地に遅れて到着したあきひさ氏が、追いついてきたのだ。
と言っても、広い壕内をぐるぐると歩いて、やっと自分たちを見つけたという事だった。
ちなみに、地元民である彼がこの壕を発見し、情報をくれた張本人だ ('ω')

ということで、ここからは 3人で探索を進めていく。




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壕内にたくさんある貯水槽だが、長さが違っていたり、幅が違っていたりと若干の違いがある。
しかし、形そのものが違う貯水槽は、この一つだけだった。
このような形にしたのには、何か意味があるのだろうか。




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坑道の幅が広く掘削されており、壕床には木枠が残されている。
何となく、製品を並べておくプラットホームのようにも見える。




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と言うのも、この付近には、明らかに大型機械を設置していたと思われる機械台座が残されていたのだ。
台座からは 20mm以上はありそうなボルトが飛び出している。




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機械台座は一定の間隔をおいて、いくつも並んでいた。




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坑道径も若干拡張されており、この区域は工場区だったのだろう。




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機械の冷却にも使用していたのだろうか。
付近には、縦長の貯水槽が残されていた。




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あきひさ氏が何かを発見していた。
何かの部品のパーツだろうか。




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何かのケースの一部に見えるそのパーツには、MITATSUCHI RUBBER CO. の刻印が打たれている。
これは、東京の上野にあった、三田土ゴム製造の事だろう。
終戦間近に三田土ゴム製造を吸収合併した昭和ホールディングスの沿革ページには、三田土ゴム製造を、 『 創業明治19年 日本最古のゴム会社 』 と、記述している。
また、同ページには、『 旧相模海軍工廠の施設を利用し相模事業所としてゴム製品製造その他の操業開始 』とも書かれている。
この地下壕と直接の関連は無いと思うが、戦後も軍の施設を利用してゴムの製造をしていたようだ。




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工場区域を越え、奥へと進んで行くと、太い主坑道から上り坂の細い横坑が伸びていた。
まるで洞窟陣地の坑道のようだ。




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上り坂の途中に、弾薬庫のような掘り込みが。
上部には支保工もそのまま残されている。




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掘り込みの中に入り込み、そこから坑道方面を撮影。
急な上り坂になっているのが分かるだろうか。




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細い坑道をどんどんと登っていく。
壁には碍子が残されている。




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登りながらも、微妙にうねっている坑道が続く。




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やがて、閉塞点が見えてきた。
掘りかけのようだが、銃眼らしきものも見えてきた。




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近づいてみると、やはり銃眼だ。
貫通はしていないが、この向こう側は山肌に面しているのだろう。




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主坑道まで下り進んで行くと、変な分岐を発見。
なにやら左手に細い坑道が伸びている。




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早速その坑道を進んで行く。




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作りからして、ここも洞窟陣地の役割を持たせていたようだ。




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最後は掘りかけの閉塞で終了していたが、この先にも銃眼を構築する予定だったのだろう。




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今度は、黄金色に輝く、まるで鍾乳洞のような坑道が現れた。
ここにも奥に向かっていくつもの碍子が残されている。




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水分を多く含む地層のようで、壁面には鍾乳石が育っている。




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奥へと進んで行くと、閉塞点付近の天井に E26規格の電球ソケットが残されていた。




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閉塞点から主坑道へと戻り、更に進んで行く。




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また、支保工が残っている。
片側の足は腐って倒れているが、微妙な具合にはまり込んでいた。




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次々に現れる枝坑を調べながら進んで行くので、方向感覚が分からなくなってくる。
まだ、先があるようだ。




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場所によっては、相変わらず崩落がすごい。




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また、広い坑道が出てきた。




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壕床にはコンクリートの機械台座のようなものが並んでいる。
この辺りも、工場区域だったのだろうか。




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木片に混じって、当時のインクビンなどの遺物が埋もれていた。




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なかなかいい感じの分岐だ。
こうやって見ると、案外丁寧に掘削されている。




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進んで行くと、上部へ向かう怪しい坑道を発見!!
早速行ってみよう。




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狭く急な上り坂を登っていく。
こんな坑道にも碍子が残されている。
当時は電線が張り巡らされており、案外内部は明るかったのかもしれない。




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何となくそんな予感がしたが、その先は掘りかけにより閉塞していた。




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しかし、付近の坑道を探索していると、頑丈な造りの巨大な銃眼を発見。
この壕は、規模も大きいが、用途もいろいろとバラエティーに富んでいる。




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銃眼には大量のがれきが押し込まれている。
埋め戻しなのか、崩落なのか分からないが、ものすごい圧力がかかっていそうだ。




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潜り始めて既に 3時間近く経っている。
こんなに大きい壕は、本当に久しぶりだ。




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昭和前期の物だろうか。
良い感じの瓶が落ちていた。




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瓶が落ちていた近くの壕床には、何やら掘り込みが。
排水溝とも違いそうだし、何かの土台が埋まっていたのかな。




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たくさんの部屋が並んでいるような広い空間が。
その一つに入ってみると・・・。




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奥の方に、まるで銃眼のような穴が開いている。




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近づいてみると、向こう側の空間が見えている。
ただ穴が開いてしまっただけなのかな。




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反対側に回ってみると、こんな感じ。
抜け穴の大きさでは無いし、なんだろう。


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ここも、埋まってしまっているが、銃眼だろう。
この壕にはこのように、狙撃口がいくつも見られた。




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洞窟陣地のような坑道をまた見つけたので、奥へと進んでみる。




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ここもまた、奥に向かって碍子が並んでいる。




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奥の方に、コンクリートの構築物が見えてきた。




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わお、またでた、巨大なコンクリート製銃眼!!




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外から埋め戻されているのか、こちらの銃眼にも瓦礫が詰まっている。




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yakumo氏が、なんとか奥へ行けないか頭を突っ込んでいる。
いやいや、無理でしょ。笑




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役目は終えているが、ここにも支保工が残っていた。




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と言うことで、3時間以上の時間をかけて回ってきたが、全ての坑道を回れたのかは、まだ、良く分からない。
ここは是非とも、祐実総軍三等兵氏にも入壕して頂き、壕内調査能力を発揮して頂きたい!
というか、ここは、是非ともマッピングしていきたいと思っている。
何といっても、壕内の構造がとても興味深いのだ。




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朝から潜り続けているので、とりあえず本日は撤収する事に。




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草木をかき分けながら、下界へと戻っていく。
心配していた雨も止んでいた。




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本日はここまでとしたが、壕内へのアクセス自体は非常に容易なので、ここには今後定期的に通いたいと思っている。
まだまだ新発見もありそうだし、遺物の発掘なんかもしていきたい。

また、進展があれば、続編に続きます!!

[戦跡] 浦賀にある巨大地下壕に潜ってきた - 前編  2020-06-25

神奈川県は浦賀にある千代ケ崎砲台跡
その周辺には数々の遺構があるのだが、今回、新たな地下壕が発見されたとの情報を得て、早速潜りに行ってみた。


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浦賀にある海軍機雷学校跡地付近で yakumo氏と待ち合わせ、早速潜る準備をする。
今日は雨模様で湿度が高く、蒸し暑い。




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山肌にある埋もれかけた穴から地下壕内部へと体を滑らせる。




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壕口付近は大量の土砂や廃棄物に埋もれていたが、すぐに立って歩ける状態になった。




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yakumo氏は以前に内部を回っているが、自分はここに潜るのは初めてだ。
氏の案内の下、まずは右手へと進んで行くことに。




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旧軍が掘った地下壕は、基本的に碁盤の目になっているものが多いのだが、ここはどういう訳か、変な分岐が多い。
まるで、半田地下壕の残柱式の掘削のようだ。




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壕口はほとんど埋まっているが、山肌に沿って進んでいるため、所々、光が差し込んでいる。




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また、壕口に近いため、昭和中期のゴミが散乱している。
ビンの殺虫剤は、六浦の地下壕でも見かけたが、ラベルまできれいに残っているのは貴重かも。




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場所によっては、きれいに掘削されているようだ。
左手にはいくつもの分岐があるのだが、まずは外周に沿って回っていく。




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地盤が悪いためか、ガレが増えてきた。
支保工だろうか。
杭が残されている。




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ガレの向こうに何かが見えてきた。




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そこにあったのは、コンクリートで構築された水槽だった。
水脈に作られているのだろうか。
今でも水を湛えている。
yakumo氏より、話は聞いていたのだが、実際に見ると、なかなかすごい。




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その先の部屋には日本軍の防毒面の残骸がたくさん転がっていた。




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防毒面の目の部分のガラスが並んで落ちていた。



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防毒面の吸収缶もたくさん落ちている。
周囲に木片もたくさんあるので、防毒面を入れていた棚でもあったのかもしれない。




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壕内は、分岐が多く、既に自分の位置は良く分からなくなっている。




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まあ、ベテランのyakumo氏も一緒だし、出られなくなることは無いだろうから、気にせず奥へと進んで行く。




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こんな所に、また、殺虫剤の瓶が落ちている。
今度は、フマキラーだ。




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本当に地盤が悪いのだろう。
所々天井が落盤し、壕床にガレ山を作っている。




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ガレ山の横に、また水槽が。




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今度の水槽は水が枯れている。




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そして、壕床にはたくさんの木片が。
木造の建物をはめこんでいたのかも知れない。




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どんどん奥へ進んで行くと、崩落具合が酷くなってきた。
なかなか危険な雰囲気だ。




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見た目、崩落でもう先には行けなそうに見えても、ガレ山に登ってみると、まだ先があったりする。




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荒れた壕内を進んで行くと・・・。




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坑道を塞いでいるような、コンクリートの壁が出現。
なんだこれは!?
隙間なく埋められているので、奥がどうなっているのかは分からないが、これは気になる。
結局、今回はこの裏側がどうなっているのかは分からなかったので、次回探索の際はもっと詳細に調べてみたい。




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付近には、また水槽が出現。
いったい、この壕にはいくつの水槽があるんだろう。




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そして今度は、高くまで石積みされている坑道を発見!
どうやら坑道を塞いでいるわけでは無く、この向こう側の大崩落を押さえているような感じだった。




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ガレを乗り越えながら進んで行くと・・・。




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右手に大きく開口した壕口が。
この壕口の向こう側は国の施設なので、向こうから入ることは難しいと思われる。
せっかくなので、ちょっと見に行ってみよう。




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官舎だろうか。
正面に建物が建っているのが見える。
これ以上進むと外から発見されてしまいそうなので、ほどほどにして壕内に戻ることに・・・。




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壕内は相変わらず崩落が激しい。
足場の悪いところを上り下りしているので、体力を消耗する。




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壁に物置のような掘り込みが。
地下壕では比較的見かける構造だが、あまりきれいには掘られていない。




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崩落は酷いものの、定期的に現れる水槽。
横浜の日吉にある地下壕でも、水を確保する工夫が見られたが、この地下壕は水が豊富だ。




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そろそろ、もう奥へ行くのは無理そうだ・・・。




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と見せかけて、ガレを登っていくと、まだ奥へと進めてしまう。




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あれ!?
yakumo氏、どこ行った!?
「おーい、待ってくれー」




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あ、いたいた。
しかし、もう、ここがどこなのか、さっぱり分からん (^^;




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がれきの上を乗り越えて、必死になって進んで行くと・・・。




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やっと、普通に歩ける坑道に出てきた。
壁にスプレーで何か書かれている。
調査が入っているようにも見えないし、戦後の落書きなのかな。




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壁面にまた掘り込みが。
規模も大きい壕だが、いろいろな遺構が残っている。




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最奥部付近の坑道を進んで行くと・・・。




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人為的に塞がれているような石積みが。




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顔を突っ込んでみる。
奥があるような、無いような。




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奥のほうまで石が詰め込まれているが、坑道自体は掘られているようだ。
気になるが、これ以上は分からないので、先に進む。




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もう、水槽が出てきても、また出たか!くらいに驚きが薄くなってきた・・・。
水槽ごとに、左官屋さんが作ったみたいなものや、型枠にコンクリートを流したものなど、ある程度のバリエーションはあるのだが、とにかくこの地下壕にはたくさんの水槽がある。




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坑道の中央にあるのは、排水溝だろうか。
大きな岩は天井が落ちたのだろうか。




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碁盤の目という訳ではないが、比較的真っ直ぐな坑道が続く。




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相変わらず、定期的に出てくる水槽。




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しかも、この水槽の水はとても透き通っている。




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既に1時間半以上潜っているが、まだ、半分も回っていないのではないか。
まだまだ行っていない坑道だらけだ。




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このエリアの水槽の水は、エメラルドグリーンでやけに神秘的だ。




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歩きやすい坑道がしばらく続いたのだが、またもや壕内がガレてきた。




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大きなガレ場を乗り越えると・・・。




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またもや、きれいな水を湛えた水槽が。




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しかも、コンクリートで作られている水槽の質も、とても良い。
照明の当て方次第では、幻想的な写真が撮れそうである。




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盛大な土砂を超えていくと・・・。




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真っ直ぐな坑道が現れた。
まるで、今までのガレている坑道が嘘のようだ。
排水も切られており、丁寧に掘削されている。




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しかし、きれいな坑道の先は再び盛大に崩れていた。




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もともときれいに掘られていた地下壕の一部が、このように崩落により形を変えているのかも知れない。




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しかし、すごい崩落だ。




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高低差もあるので、滑り落ちないように、ゆっくりと下って行く。




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天井が全て剥がれ落ちて、瓦礫が壕床を埋め尽くしている。




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水槽の中には、当時の物だろうか、木片が沈んでいる。
ずっと水中に沈んでいたせいか、とても良い状態のまま保存されているようだ。




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と言うことで、今回は探索記事前半と言うことで壕内を、回ってきたが、次回は更に深部へと進んで行く。




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そこには、工区だったと思われる機械台座や、洞窟陣地と接続された銃眼などが遺されていた。

後編へと続きます







[戦跡] 栄区笠間町にある洞窟陣地に潜って来た  2020-05-10

土曜日の昼下がり。
同僚に渡す物があったので、ちょっと横須賀まで車で届け物に行ってきた。
そこでまさかの展開が!!


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同僚との待ち合わせは、田浦のF号倉庫前だ。
車も駐めておけるし、同僚の家からも近いので、ここにしたのだ。




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同僚を待っている間、スマホでF号倉庫の写真を撮ったりして時間を潰す。
蔦が絡まるこの時期の倉庫はいい雰囲気だ。

やがて同僚が来て、書類を手渡した。
用事が終わったので自宅に戻ろうとしていたその時・・・。




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まさかの yakumo氏 登場!!
なんでも、別の用事でたまたま近くに行っていたという。
ま、自分も、この近くに来たときは、この道を通り、壕口の生存確認をしたりするし、この付近にはこの道しか存在しないので、あり得ない話では無いのだけれど。




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そんなこんなで、yakumo氏 が最近発見した、自分の自宅近くにある地下壕に案内してもらえることになった。




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場所は、横浜市栄区にある、笠間交差点近く。
環状4号線沿いの小高い丘にその地下壕はあった。

僅かな隙間から、体を滑り込ませる。
そこには、体を丸めてなんとか入り込める小さな空間があった。




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そしてその先には、コンクリート巻きの壁が。
中央部分には銃眼がある。
方向は環状4号線方面を向いている。
第二次大戦時に進軍してきた米軍を迎え撃つために構築された狙撃口なのだろう。

銃眼に足を突っ込み、体をコンクリートの向こう側へと進ませる。




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ズルズルと体を滑らせながら、なんとかコンクリートの向こう側に来た。




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yakumo氏 も入ってくる。




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今日はまさか地下壕に潜るとは思っていなかったので、おろしたての私服のツナギを着ていたのだが、早くもドロドロである。
しかもカメラも持ってきてないので、撮影は全てスマホでするしかない。
ま、そんなことは気にせず、まずは探索探索




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銃眼が構築されたコンクリートのある砲室は3メートル四方ほど。
その奥には弾薬置きなのか、ちょっとした掘り込みがある。
その左手には坑道が見えている。




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横浜の住宅地の真ん中にこんな遺構があることにちょっと興奮してきた(*´ω`*)
早速奥へと進んで行こう。




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2度ほど折れ曲がり進んで行く。
若干の高低差もあり、テンションが上がる。




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分岐が現れた。
まずは右手の坑道を進んでみることに。




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壕床はちょっとガレているが、進むのに問題は無い。
奥へと進んでいくと・・・。




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写真では分かりにくいが、結構な下り坂。
傾斜角度自体はたいしたことないが、粘土質の路盤がツルツルと滑り、危険この上ない。
いや、転んでも大けがするわけでは無いのだが、おろしたてのツナギが更に酷いことになるのは避けなければ・・・。




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粘土質のツルツル路盤を過ぎ右カーブを折れると、その先にはまだまだ坑道が続いている。
更に、左手には分岐もあるようだ。




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左手の分岐は後回しにして、まずは真っ直ぐに進んでいく。




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ガレた空間に突き当たった。
右手の崩落の先にも空間がありそうだ。




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瓦礫を乗り越えて進むと、また突き当たりが。




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突き当たりの右手は爆風よけの掘り込みが。




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そして、左手にはまた、銃眼が見えている。
壕に進入したのは環状4号線側の狙撃口だったが、この狙撃口はその反対側、神奈川県道203号を狙っているようだ。
どうやら、山の反対側付近まで来ているようだ。




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同じ位置からの振り返り。
かなり大規模な天井の崩落があったことが分かる。




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銃眼自体は完全に埋められていた。
向こう側も住宅街なので、当然だが。




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銃眼は、段が付けられている。
進入した環状4号線側の銃眼と同じ作りだ。




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狙撃口のコンクリートの近くには、外からロッドが打ち込まれていた。
銃眼付近を外から塞ぐ際の施工跡なのだろう。




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コンクリートの周囲には、まるで丸太を押し当てたかのような、跡が。
支保工の跡なのか、こういう施工方法なのか分からないが、面白い作りだ。




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ここから先へはどこにも行くことが出来ないので、今来た坑道を戻り始める。
しかしこの付近はガレがすごい。




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先ほどの分岐の反対側には、同様の狙撃口が。




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当然こちらもしっかりと塞がれている。




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そして、頭上には先ほどと同様にロッドが突き出ている。
こちらの銃眼も隣の狙撃口と同時期に塞がれたのだろう。




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ここにも、丸太を押し当てたような跡が。
なんなんだ、これは。




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やはり、支保工が嵌まっていたのかな。




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ということで、この陣地にはすでに3つの銃眼があることが分かった。




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付近に落ちていたゴミから推測すると、昭和50年~60年くらいまでは壕口が開口しており、簡単に内部に入れたと思われる。




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それでは続いて、先ほど通り過ぎた左手にあった分岐の先を見に行ってみることに。




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先ほどとは逆から歩いているので、分岐を右手に曲がる。
あれ?行き止まりか!?




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と思ったら、90度左手へと曲がっている。




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その先には、更に右に曲がっている坑道が見えている。
うん、洞窟陣地っぽいぞ。




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右手に折れた先には、土嚢が積まれていた。
恐らくここが本来の出入り口だったのだろう。




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土嚢は天井付近までびっしりと積まれている。
懐中電灯を消してみたが、一筋の光も見えない。
もしかしたら土嚢の先は擁壁のコンクリートによって完全に法面になっているのかも知れない。




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再び、進入した狙撃口に向かって戻り始める。
入り口付近にもうひとつ分岐があったはずだ。




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入り口付近の分岐を入っていくと、更に右手に分岐が。
それほど面積がある壕では無いのだが、分岐が多く楽しめる壕だ。




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分岐を右手に折れると、天井付近に碍子を発見。
どうやら電気も引かれていたようだ。
ちなみに碍子に刻印は無し。




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そのまま進んで行くと、壕床に土砂の流入が。




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そして、突き当たりを左手に折れると、ここも埋め戻しが。
先ほどと同様に隙間は全く無いようだが、天井付近に草の根が垂れていることから、土かぶりはとても薄そうだ。
外側からの場所が特定出来れば、貫通させることが出来るかも知れない。




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分岐まで戻り、もう一本の坑道を進む。
こちらにも碍子が。
刻印も何も無かったが、当時の物であろう。




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この坑道も最後は埋め戻し。
先ほどに比べ、坑道も狭い。
この坑道は、山頂への抜け穴だったのかも。




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と言うことで、入り口付近の坑道まで戻ってきた。
往時には気がつかなかったが、随分と四角く掘ってある。




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と言っても、壕内は全体的に崩落が多い。




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ツルツルの上り坂も、なんとか転ばずに突破!!




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もう一度あの狭い銃眼に体をねじ込まなくてはならないのが憂鬱だが、今のところ出入り出来るのはここしか無い。




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背中もお腹もドロドロにし、脱出!
この写真だと山の中のようにも見えるが、振り返ると完全に住宅街。
この場所は自宅から5分程度。
出掛ける際には何度もこの前を車で通り過ぎているが、銃眼が3つも構築された陣地があるとは思っていなかった。
出入りの際にとにかく汚れるが、アクセス自体はかなり簡単なので、機会を見てまた行ってみよう (´∪`*)

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