Digital Artworks TeeART Blog.

デジタルから穴ログまで、日々の改造・探索を綴ります ((((っ´ω`)っ

ホイールナットをアルマイト処理してみた  2020-03-24

ハイエースに取り付けているアルミのホイールナット表面が傷だらけになってきたので、アルマイト加工をし直してみた。
以前、依頼を受けて作業しており、作業ノウハウが分かっているので簡単かな・・・。


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取り外してきたホイールナット。
表面のアルマイト加工が剥がれてボロボロだ。




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とりあえずは表面の泥汚れを落とすために、クレンザーで洗う。




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泥汚れや脂分を洗い流す。




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物理的な汚れを落としたので、ここからは化学的な処理をしていくことに。




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まずは、アルマイト剥離液にホイールナットを漬け込む。
すぐに、ぐつぐつと泡が発生してくる。
この作業により、アルミ表面にあるアルマイト被膜が溶け出して、アルミの地肌がむき出しとなるのだ。




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溶液から取り出すと、この通り、表面が剥離された状態となる。




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良く水洗いし、今度はスマトリン溶液に漬け、スマット (余計な付着物) の除去をしていく。
アルミは錆びないと思われているが、無垢のアルミは実は非常に酸化しやすく、すぐに錆が発生するのだ。
鉄さびのように目立たないが、表面が白い粉っぽくなっているのが、アルミの錆だ。
その錆を防止するために、表面に被膜を作るのが、アルマイト加工だ。




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表面処理が終わったので、水洗いをする。




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そして、表面に被膜を形成するための電極を取り付けるために、スポンジを挿入する。




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ホイールナットと電極の接点を繋ぐために、アルミのワイヤーを準備する。




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これで、プラスの電極が、ホイールナット全体に通電するようになる。
ちなみに、マイナスの電極は鉛の板につなぎ、電解液に漬けてある。




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ホイールナットに +12V、鉛の板にマイナス接点を繋ぎ、電解液に 30分ほど漬けて電解処理をする。
この工程で、アルミの表面にアルマイト被膜が成形されていく。
この被膜は構造的にはストロー状の柱のようになっている。




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電解処理を待っている間に、染料の準備をする。
と言っても、これはただのインクだ。




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染色した後に、色を閉じ込めるための封孔剤も同時に準備する。
左側の鍋が、封孔剤だ。




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染料インクの温度は、50度に保つ。
この温度に保つことによって、アルマイト被膜の穴の中に、効率よく染料が浸透していくのだ。




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Amazonで買った、安物の非接触型のレーザー式温度計でも測ってみる。
こんな物が数千円で買えちゃうのはすごいな。
しかも、ほとんど誤差は無い。




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電解処理が終わり、アルマイト被膜が形成されたホイールナット。
表面に付いた電解液を、軽く洗い流す。




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そして、染料の中に入れ、50度の温度で染料を浸透させていく。
時間的には 5分程度で、染料インクの色がアルマイト被膜に浸透する。
時間をかけるともっと色は濃くなるが、経験上、初めの 5分くらいでほぼ色が決まる感じだ。




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ストロー状の被膜の穴の中に染料インクが染み込んだので、余分なインクを水で洗い流し、次に封孔処理をする。




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封孔処理と言うのは、ストロー状の被膜の表面の穴を酸で塞いでしまうイメージだ。
封孔剤でぐつぐつ煮てやることで、染料インクを閉じ込めることが出来る。




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後は同様の処理を繰り返すだけだ。
電解処理をする水槽が大きければ、全部一気に処理できるのだが、場所的な制約もあり、6本程度ずつしか処理できないのだ。




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流れ作業的にどんどんと作業を進める。




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という事で、傷や凹みは残っているが、きれいに染め直せて満足(^^)/




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ちなみに、アルマイト処理をすると、アルミ表面に強固な被膜が作られるので、表面硬度が上がり、傷もつきにくくなる。
最近、アルミパーツの製作をしていないけど、また何か作ってみようかな・・・。


レカロシートの修理再び  2020-03-08

前回レカロシートの修理をした 後、実際に長距離を走ってみたら、いくつか気になる点が出てきた。


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一つは座面がのっぺりしすぎていること。
そして、座面に縦の線が現れている。




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この縦の線の原因は明白だ。
前回の修理時に、元々の布カバーを外さずに、上から皮を巻いたので、皮の内側で布がよれてしまっているのだ。




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もう一つ気になったのは、肉盛りをして形を整えた右側のサポートが厚すぎた事だ。
どちらもすぐに修正できそうなので、早速作業をしていくことに。




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一度ばらしているので、段取りは簡単だ。




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サポート部分を一度全部バラし、スポンジで形を作り直していく。




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形の崩れていない左側のサポートと対称になるように、形を整えていく。
アルミガラステープを被せていくこのやり方は、簡単だし、丈夫で長持ちしそうだ。




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サポート部の修正が終わったので、今度は座面を作っていく。
まずは、純正の布カバーを全部はがしてしまう。
前後に付いているプラスチックのパーツは、新たに張る皮の前後にタイラップにて移植する。




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で、前回気になった、座面ののっぺり感を無くすために、ウレタンにカッターナイフで切り込みを入れる。
深さは、スポンジの厚さ、1/4 程度を残し、ざっくりと切り込みを入れた。




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そして、とりあえず皮を巻いて、どんな感じか見てみる。




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まだちゃんと固定していないが、軽く巻いてみたら、なかなかいい感じだ。




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問題なさそうなので、本体に固定していく。




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しっかりと張り込んで、座面を固定する。
まだちょっと皮の折り目が残っているが、これはすぐに消えるだろう。




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あとは車両に戻して完成!!
座面も切れ目が入りメリハリがついていい感じだ。
サポートの硬さや形も申し分ない。
これでまた、痛むまでこの仕様で行くことにしよう( *´艸`)


運転席側のレカロシートを修理してみた  2020-02-27

中古で購入し、長らく使用しているレカロシート。
以前、助手席側のレカロシートを修理してみたが、運転席側もボロボロなので、修理してみることにした。


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写真で見るとそれほど酷くは見えないが、座面は汚れやたばこの穴でボロボロだし、カバーを付けているドア側のサポートもカバーの中は破けてヨレヨレになっている。

そこで今回は、座面の張り替えとサポートの修正をしてみることに。




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シートを下ろし、座面を外していく。




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背もたれの部分も分離させてしまう。
背もたれは、左右のクリップで留まっているだけなので、取り外しは簡単だ。




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重たいシートレールを取り外し・・・。




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いよいよ修理開始だ。
まずは、サポート部分の表皮をはがしていく。
構造を調べてみると、ワイヤーをひっかけてあるだけのようなので、どんどん外していく。




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表皮がはがれ、内部が見えてきた。
サポート部の内部は、スポンジが劣化し、見るに堪えないほどひどい状態だ。
ヨレヨレになっているので、内部はボロボロだと思っていたのだが、これほどまでとは・・・。




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スポンジ自体は辛うじて残っているので、形を修正していくことに。
方法は、アルミガラステープで形を作っていくのが一番簡単そうなので、その方法でやってみることにした。




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テープを貼り込みながら、形を整えていく。




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平らにならない部分は、適当なスポンジを利用し、肉付けしていく。




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スポンジを重ね、形を整えていく。




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だんだんとそれらしい形になってきた。




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外した表皮をかぶせてみる。
穴が開いてボロボロの表皮だが、この上にもカバーをかぶせるので問題ないはず・・・。




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昔ヤフオクで買った、保護カバーをかぶせていく。
皮張りするみたいに強く引っ張りながら、裏側をタイラップで留めていく。




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出来上がったのがこれ。
強く上から体重をかけてみても形は崩れない。
形も硬さも、問題無さそうだ。




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続いて、座面の張り替えをすることに。
チョイノリのシートを張る時に使用した、伸びの良い皮が余っているので、これを使ってみる。




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当初は、裏面に板を置いて、タッカーで皮を張っていくつもりだった。
でも、サポート部分に挟まれるため、バイクと違ってそこまできつく張らなくても大丈夫そうだ。
そこで、裏側はタイラップで軽く引っ張るだけで済ませてみた。




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前後はしっかり固定しないと皴になるので、純正のプラスチック部分に切り欠きを入れ、タイラップでしっかりと固定した。




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後ろ側も同様にタイラップにて固定。




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この状態で、座面を取り付けてみる。
うん、まあ、ヨレもないんだけど、座面がやけにのっぺりしてる。
前後、2分割というか、折り目を入れたら良かったかな。
今回はこのまま仕上げて、長距離を走ってみよう。
で、気になるところを修正すると。

ちなみに、反対側のサポート部を養生してあるのは、作業中に汚れないようにだ。




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裏側の見えない部分は、張った皮を固定するためにこんな状態だ。
ちゃんと縫って仕上げればきれいなんだろうけど、何と言ってもタイラップはラクチンなので、つい多用してしまう。




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修理と言うか、張替えが全て終わったので、シートをハイエースへと戻す。




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写真だと違いが分からなそうだが、ヨレヨレの表皮の皺が無くなったのでいい感じである。




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シートに座ってみると、座面が滑らなくなったのでものすごく座り心地が安定してる気が・・・。
そして、触ると中の金属の骨組みが分かるくらいだったサポート部分も、きっちりとした形に戻り大満足!!




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そして、何より、穴が開いていたヨレヨレの座面がきれいになったのが満足度高い(^^)/
とりあえず、この状態で長距離を走ってみて、また改良していこう!


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