Digital Artworks TeeART Blog.

デジタルから穴ログまで、日々の改造・探索を綴ります ((((っ´ω`)っ

[戦跡] 花立新砲台 ・ 観測所跡  2009-05-29

走水洞窟陣地に進入し、まだ少し時間があったので今度は花立新砲台を見に行くことにした。
しかし、花立新砲台は防衛大学敷地の外れにあり、勝手には見ることが出来ないらしい。



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事前の現地周辺調査により場所は把握している。
ちなみに、左の赤丸が観測所跡で、右の赤丸が砲台跡である。
敷地南側(地図の下側)は住宅地に面しているが、こちらからの進入(黄色矢印)はかなりの急斜面を登らなくてはならず、しかも斜面の上には一面に柵が張り巡らされており、現実的ではない。
なにより、柵越えは完全な不法侵入だ。
そこで、観音崎公園内にある遊歩道に目をつけた(青いライン)。




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同じ位置の地図であるが、緑色に塗った遊歩道から防衛大学の敷地内に道が描かれている。
当然柵により封鎖されているだろうが、遊歩道から山中に迷い込んでしまい、偶然頂上に辿り着いたらこれは合法では!?




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早速観音崎公園内に入り、遊歩道を歩いていく。
向こうに見えている山の頂上が広大な平場となっており、そこに砲台跡があるはずだ。




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登っている途中の写真が無くて申し訳ないのだが、あたりをつけた場所から斜面を上りきると、この場所へとたどり着いた。
かなりの急斜面であったが枝に掴まりながら上へ上へと登って来たのだ。

はたしてここはどこなんだろう。
敷地内?
敷地外?

とりあえず、どんどんと道を進んでいく。




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WindowsMobile端末のGPS地図で確認してみると、先ほどの地図の太い道の上にいるようだ。
GoogleMapの地図上では車も通れるかのような随分と立派な道が描かれているが、実際は踏み跡だけの道だった。

まあ、藪漕ぎに比べたら、踏み跡さえあればここを進むのは超楽勝である。
ただ、砲台はこの道の右方向と思われるので、この道を逸れなくてはならない。
しかし右側はどこまでも激藪が続いている。
どこかで藪に入らなくてはならないので、一番マシそうな藪に頭から突っ込んでいった。




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くもの巣だらけになりながら藪を抜けると突然視界が開けた。
前方には砲座が見えている。


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頂上は隠れようがないほどの平場となっていたので、普通に探索を開始した。
砲座中央部分には何本もの太いボルトが残っている。
奥の方には観測所が見えていた。




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観測所の前に来た。
思っていたよりもずっと保存状態は良さそうだ。




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測遠機を設置していたと思われる部屋から進入。
内部は建物以外の全ての物が撤去され、ガランとしている。




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そこから上へと上がると、広範囲を監視できる横長の開口部がある部屋だ。




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そのまま後ろへ下がって撮影。
あまりにステキなデザインにテンションは上がりまくり。
この遺構は絶対に後世へと残して欲しい。
つーか建物ごと俺が貰い受けたい!
ホント、防衛大学さん、お願いします!!




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この階から更に上に上がる階段を発見。
建物の前から見るとこの階は2階だが、建物自体が斜面に建てられている為、建物の裏から見るとここは1階だ。




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3階部分に上がると、2階部分同様に海上を監視できる窓が切られていた。
先ほどの丸い形とは違い、今度は四角で構築されている。
これはこれでまた良いデザイン!




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階段横の壁面には大きな穴が開いており、測遠機室が見下ろせるようになっているようだ。




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実際に窓の近くに寄ってみると、遥か彼方まで洋上を見渡すことが出来た。
遠くに東京湾を行き来する船舶が見えている。



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再び2階部分へと降りていく。




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外との開口部が多いため、随所より光が差し込み、夕方とはいえ薄暗さは感じられない。
コンクリートもしっかりしており、このままでも何かに利用できそうな感じ。




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測遠機室を上部から望む。
中央の石柱は測遠機を設置していた台座であろうか。
砲台の観測所等で使用されていた測遠機は、使用の都度台座に備え付けていたそうだが、この規模の観測所でも、同様の運用だったのだろうか?




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観測所の裏手に回ってみると、現役稼動していそうな監視カメラが設置されているのが見える。
監視カメラの雲台は電動式では無くネジでの固定式。カメラの方向は住宅地方向の平場に向けられていた。
一体何を監視しているんだ?




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この遺構が後世まで残りつづけることを願いつつ、観測所を後にした。

ばいばいまたね。
また見に来るよ!
それまで壊されんなよっ!




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帰り道は再びこの藪の中へ突入し…。




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この斜面を滑り降りて滑り落ちて観音崎公園へと戻った。

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[戦跡] 走水洞窟陣地  2009-05-27

先日行ったときにはだめだめだった走水。
榴弾砲さんとyakumoさんにアクセス方法を教えてもらったので、早速行ってきた。



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走水海岸を桟橋に向かって歩いていく。
向こうに見える山の中に走水洞窟陣地が構築されているという。




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海岸に沿って歩いていると、煉瓦のかたまりがいくつも転がっている。
これはなんの遺構の残骸なのだろうか。




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山肌に沿って海岸を歩いていく。
注意深く山肌を調べていると、進入できそうな穴を発見。
中にも踏み跡があるし、ここが走水洞窟陣地で間違いないだろう。




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ちょっと狭い入り口から体を滑り込ませる。




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ふり返ると埋もれかけた壕口から光が差し込む。





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ちなみに、進入したのはこの図のAの部分から。
(図の縮尺とか各部の位置関係は、おおよそです)




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奥へと進むと兵員棲息部と思われる大きな部屋があった。
図のCの部分である。




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兵員棲息部からは更に奥に向かって坑道が続いている。




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その坑道に入ってすぐ、兵員棲息部方向をふり返ったところ。
Aに向かう坑道以外にももうひとつ道があるように見えているが、ここはただの凹みである。




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どんどんと奥へと進んでいく。
ちなみに写真の光が変な色に写っているのは、今回 HID方式のハンディライトを使用していたためである。
カメラのホワイトバランスをうまく合わせることが出来なかったので、ここで撮影時の使用を中止した。




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高さは 180cm程度、幅は 100cm程度の坑道がきれいに構築されている。




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突き当たりの分岐を左に進んで行くと円形に構築された銃眼に辿り着いた。
先ほどの図のBの部分である。




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この銃眼を外から見るとこんな感じ。




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先ほどの分岐まで今来た坑道を戻っていく。
当時の物と思われる碍子が壕内の随所に残っていた。




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更に奥へ向かいどんどんと進んでいくと…。


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最後は行き止まりとなっていた。
壁面には TAKO ( はあと ) の落書き。
なんじゃこりゃ(´・ω・`)




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最奥部を見届けたので、進入口へ向かい坑道を戻り始める。




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兵員棲息部まで戻ってきた。
兵員棲息部の壁面には、窪みが構築されていた。
照明を取り付けていた跡であろうか。




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下半分以上が埋まっているが、兵員棲息部の奥からも外部へと接続していた。




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外から見るとこんな感じ。




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壕口上部にはこれも当時の物だろう、釘が打たれている。




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山肌に構築されていたこれらの壕口であるが、山肌から海岸に降りるとほとんど分からない。
ちなみに写真中央右上に、銃眼が写っている。
(先ほどの図Bの銃眼)

以上が走水洞窟陣地のレポートである。
なお、文中では触れなかったのだが、図のBとDの間には構築途中と思われる銃眼がある。
外部とは接続されていないが、コンクリートを打つ寸前まで構築されており、高さも 3m程度の大きな物であった。

ここ走水洞窟陣地は水没もなく非常に快適で、是非また入ってみようと思う。





おまけ映像 / 内部を歩く様子です。




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戦跡ではないが、すぐ近くに面白い遺構が残っていた。
山肌から海へ向かい滑り台のごとく構築されている。
走水という地名のように、昔はここから水が走り出ていたのだろうか。




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上を見上げたところ。

ちなみに、よじ登ってみたのだが、残念ながら水が湧き出るような穴は無かった。





次回予告!
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花立新砲台/観測所 合法進入!?

おたのしみに!
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[戦跡] 走水低砲台・走水洞窟陣地・長者ヶ浜砲台だめだめレポート  2009-05-26

前日まで降り続いた雨も止んだので走水低砲台を探索に行った。
しかし、今回の探索はほとんど成果無しのだめだめレポートである。




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ということで、早速走水低砲台のある旗山崎に行ってみると、当時のものと思われる石造りの階段があった。




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階段を上がると、鍵のかかった柵があった。
おそらくここが砲台へ向かう軍道なのであろう。
しかし藪がすごい…。
大丈夫かな。




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この場所を下がって見てみると、山肌に向かって斜面が構築されている。
盛り土であるのか、他の部分を掘削してあるのかは分からないが、なかなかいい感じの遺構である。




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柵に沿って歩いてみると、山頂に向かう踏み跡を発見。
早速侵入開始した。




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それにしてもすごい藪だ。
前日までの雨により湿り気もあり、あっという間に服がびしょびしょになっていく。
くもの巣を払いつつ、どんどん上へと進んでいくと…。




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キタキタキター!

藪の中に煉瓦造りの遺構を発見!
おそらく左翼観測所だと思われるのだが、藪がひどく周りの様子は全く分からない。




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観測所に辿り着いたはよいが、ここからどこへ行くのにも躊躇するような激藪!!
意を決して砲台があるはずの方向へ向かい、藪に潜り込む。


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方角も分からなくなるような藪の中をがさごそと進んで行くと、突然階段が現れた。
ただ、ここがどこなのか、全く分からん…。




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写真でみると、それほど難なく進んで行けそうな藪であるが、実際は足場も悪く草木はびしょびしょで本当に大変。
こんな所で遭難するなんてありえないが、本当に方向感覚が無くなってくる。
しかも体が濡れて顔にはくもの巣が張り付いているし、だんだんとテンションが下がって来た。
せっかく登ってきたのに砲台が見られないのは悔しいが、下山することにした。




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びしょ濡れになった体を乾かして、今度は走水洞窟陣地を探すことにした。
岸壁に沿って海沿いを歩いていく。
しかし藪がすごいため、壕口があっても見つけられない予感が…。




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すると、木々の間からロープが垂れ下がっているのを発見!
これこそ壕口に向かうルートに違いない!




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ロープに飛びつき、岩場を登っていく。
足場は非常に悪く、水分を含みつるつるだ。
ロープが無かったら登ることは難しそう。




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ロープを伝い上部へ上がってみたが、どうも壕口が見つからない。
冷たい風が吹き出している穴はあるのだが、とても人間が出入り出来る隙間はなさそうだ。
木につかまりながら周辺を見渡すが、木々に遮られて全然分からん…。
このまま登って行こうかとも思ったのだが、先ほどの激藪漕ぎを思い出し、またまたテンションダウン。
ロープを伝い、下に下りることにした。

あまりのだめだめっぷりに今日はもう走水の探索終了。
鎌倉経由で帰宅するため三浦半島を横断し、長者ヶ崎へと向かった。




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国道134号線を気持ちよく走っていると、道沿いに旧軍の信管が見つかった旨の注意書きを見つけた。
『絶対に手を触れず』とわざわざ赤文字で書いてあるのに写真では信管を手に乗せている。
看板制作者のセンスを疑いながらも、とりあえず信管を探しに海岸へと降りてみることにした。




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広い海岸に這いつくばり砂利を掘ってみるが、信管なんてぜんぜん見つかりそうも無い。




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だいぶ海岸の端の方まで歩いてみたのだが、結局何も見つけることが出来なかった…。




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しかし、信管に注意する旨の看板はいくつも立てられており、運のいい人は信管を見つけることが出来るのだろうか。




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海岸を後にし、海沿いを走っていると、長者ヶ崎の先端に洞窟のような物を発見!!
しかもかなり大きそう。




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早速岬へ向かうが、崩落が多いため立ち入り禁止となっていた。
近くにいたサーファーの方に、岬に行く方法は無いのか尋ねてみると、引き潮の時は崖下を歩いて先端まで行けると教えてもらった。




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しかし今は潮が満ちているためここから向かうのは無理そう。
今度は反対側から攻めてみる事にした。




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しかし、こちら側も同様に立ち入り禁止となっているようだ。




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岸壁を覗き込んでみると、崖の下から先端に行けそうでもある。
引き潮の時なら、もう少し陸地も広がるだろう。
今日は時間も遅くなってきたし、やめておこう。




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コーヒーで一服し、さて帰ろうと思いふと山肌を見ると、なんとも珍しい形のコンクリートで法面の補強工事をしていた。

その時、法面工事のすぐ上に、大きな穴が開いているのを発見してしまった。
あれって長者ヶ崎砲台?
見つけたからには見てこなくては。




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工事はやっていないようだが、この斜面を登るのはあまりに丸見えである。
そこで人目につかないように、斜面の端の方をよじ登ることにした。
斜面は思っていたよりもずっと急で、何かをつかんでいないとずり落ちてしまいそうである。




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もうここから降りるのは無理だな…。
ころがり落ちそうになる体を、なんとか保持しながら、ゆっくりと移動を続ける。
しかも、足場も非常に悪く、移動するたびに上へと上がるしかない。
いつの間にか、屋根を見下ろすほどの高さまで登っていた。
うわ、まじで落ちるかも…。
超、急だし。

そう思いつつふと山肌に目をやると、頭上からロープが垂れ下がっていた!
これぞ天の助け、神の恵み!
神様ありがとう!ラスカルに会わせてくれて!!




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なんとかロープの所まで近づいた。
ロープが結ばれていなければもうだめかも…。




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軽くロープを引いてみる。
うん、大丈夫そうだ。
一気に体重をかけ、下の足場へ下る。




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なんとか板の後ろに降り立つことが出来た。
あー、一安心。




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板と斜面の隙間を進んでいくと、大穴はすぐに現れた。

間違いない。長者ヶ崎砲台だ。




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当時砲座だった場所には、太いボルトが残されていた。




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砲室左手は、崩落か埋め戻しか分からないが、塞がっている。




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左手奥は、小さな部屋となっていた。
しかし、物置として使われているのか、物がすごい…。




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右手奥に入り口らしきものを発見!
早速物を掻き分け近づいてみると…。




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こちらも部屋のようだった。




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砲台からははるか遠くまで海が見える。
(写真では白飛びしているけど)




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さて、帰り道であるが、先ほどのルートを辿るのは無理。
どうしようかと考えていると、工事現場の真ん中に、またロープが!!

こんなところを下っていたら超目立つけど、もう行っちゃえ!!




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工事現場のド真ん中を下っていく。

どうか、通報されませんように!




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なんか、一般人が入ってはいけないような雰囲気ではあるが、立ち入り禁止を入って来たわけではないので、まあいいか。




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地上に戻ることが出来て一安心。

山肌を見上げると、先ほどと同型の法面補強が見えていた。
なるほど、自然との調和なのか?
それはそうと、上のほうに見えるフリーフレーム工法で施工してある場所はすごい。
よく、あんな所にコンクリートを流したものだ。

行ってみたくなるのは、俺だけじゃないよね?

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まとめ