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[戦跡] 浦郷地下軍需工場探索  2009-11-26


貝山上部壕で遺構を発掘し、ファミレスで食事を終えた我々は、次に浦郷地下軍需工場へと向かった。
浦郷地下軍需工場は総延長が3Km近くある非常に大規模な壕である。
ただ、周辺ではマンション建設等の宅地開発が進み、正直この地下壕もいつまで無事でいられるかは分からない。



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早速内部へと侵入する。
工場跡と言うことで坑道は幅、高さとも 4m程もある。
また、床面の一部はコンクリートにより固められていた。




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ただ、たくさんある坑道のいくつかが、大量の土砂により埋め戻されていた。
基本的に碁盤の目状に掘削されているのだが、外部との接続口は数カ所しか残っていないようだ。




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かなりの長さの坑道をどんどんと奥へ進んでいく。




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ちなみにこの壕は、正式な調査が入っているようで、坑道の接続点ごとに写真にあるような杭が打ち込まれていた。




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延々と続く坑道を更に進んで行くと…。




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業者が施工したであろう埋め戻跡を発見。
コンクリートを流し込んでいるだけのようだが、土砂と違い年数によって沈んでくることも無いと思われるため、この方法で埋め戻された壕口からは今後侵入の手立ては無さそうである。




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このすぐ上に建設中のマンション工事に関係する埋め戻しだろうか。
おそらく壕口からの距離であろう、『8.0』『10』という数字が壁面に書かれていた。




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さらに進むと、坑道は激しく水没していた。
かなり濁っているため正確な深さは分からないが、入水者の証言によると、1m以上の深さがあるらしい。
この先を探索するのであれば、ウェーダーでなく、ゴムボートが必要そうである。




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坑道の壁面に衣紋掛けを発見。
場所的に戦後に利用されていた場所では無さそうなので、当時の物であろうか。
現在の物とほとんど同様の意匠が興味深い。




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壕内の探索を続けていると、廃車を発見。
壕にはいろいろな物が廃棄されているが、夏島、貝山と、ここらへんの壕には車が良く捨ててある。




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年代物のダルマストーブを発見。
昭和中期くらいまでは使われていたらしいが、本物は初めて見た。




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侵入したのとは別の壕口へ辿り着いた。
地図上だと、道路の下を横断してきたことになる。
木で組まれた柵には扉が据え付けてあったが、しっかりと施錠されていた。




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この場所を外から見るとこんな感じである。




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侵入口へ戻る途中に、階段状に掘削された坑道を見つけた。
スロープにするわけではなくこんなに長い階段形状に掘削してあるのは初めて見た。
もちろん理由があるのだろうが、床面を水平にしてあると言うことは、ここにも工作機械を設置していたのだろうか。




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外に出て周辺の探索をしてみると、祠のすぐ横に巨大な壕口が!!
ブロックにて塞がれているが、上部に隙間がある。
浦郷地下軍需工場に繋がっているのだとは思うが、内部からはこの場所が特定できなかった。




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一般住居の裏手には、たくさんの穴が開いているようだ。




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とにかくたくさんの穴が見受けられた。




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マンション工事関係者が設置したと思われる立入禁止の標章。
まあ、立入禁止と書かなくても、普通の人は入らないし、入る人は結局入るからあまり意味がないような。
むしろ、ここに穴があるよ的な目印になっちゃってる。




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民家の車庫として再利用されている壕を発見。
国道16号沿いのタクシー会社の車庫として利用されている地下壕は有名だが、こんな所でも再利用されているとは…。
雨風も防げるし、正直、ちょっとうらやましい(*´ω`*)



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浦郷地下軍需工場は、いくつかの地区に分かれており、この山の中にも地下壕が掘削されていると言うことだが、マンション建設のため、見事にハゲ山と化していた。
壕口は法面のコンクリートの下に埋もれてしまうのだろう。

我々はちょっとせつない気持ちで探索を終えた。




おまけ
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今回発見した遺構の一部。
基本的に遺構は持って帰らないのだが、磨いてみたくて持ち帰ってきた。
左から、ヒューズ(又は電球)、碍子、薬莢。




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ピカールという研磨材にてごしごししてみた。
頑張ればもうちょっときれいになりそうだ。


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[戦跡] 貝山上部壕~遺構編  2009-11-11

再び貝山上部壕への探索へ行ってきた。
発見された3つの壕は、ほとんど人に知られていないらしく、数々の遺構が残っているという。


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まずは前回探索した上部壕その1へ侵入。
簡単に壕内を回る。
写真に写っているのは、女性隊員 こみきさん と おなじみ!? きへいさん。




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前回と変わらない状態の壕は、とてもきれいに構築されており、自ずとテンションも上がる。

この壕の前回の探索記録はこちら




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1つめの壕を出て、初見の2つめの壕へ向かい、軍道があったと思われる山肌を奥へ奥へと進んでいく。




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yakumo氏に案内され、ほとんど道が無くなっている山肌をどんどんと進んで行くと…。




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突然山肌に壕口が顔を出した。

というか、yakumoさん、よくこの壕発見したよなぁ、というくらい分かりにくい場所にある。




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早速中へと侵入する。
それほど大きな壕では無いようだが、内部にはたくさんの遺物があった。

初めに発見したのは『日靴塗聯』と裏面に刻印されたビンだ。
靴墨のようなものであろうか?




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当時使用されていたと思われる木箱の一部。
残念ながら銘板は判読できず。




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靴底であろうか。
『報國』の文字がはっきりと読み取れる。




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『いとまつ』と刻印された小さなビン。
これは水虫の薬が入っていたらしい。




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奥にあった部屋には、弾丸をまとめる大量のクリップが散乱していた。
また、薬莢に混じって、先端が木製の模擬弾も発見された。




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ちなみに壕内は、天井までの高さは低いものの、1つめの壕と同様に丁寧に構築されていた。




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戦中の物か戦後の物かは分からないが、三角定規を発見。
何やら名前が書いてあるようだ。




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懐中電灯で裏側から照らしてみると、『四年一組 岩瀬』の文字がはっきりと確認できた。
三角定規に掘られているようだ。




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いろいろな物が出てくるので、みんなして発掘を始めた。




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端子状の遺物には海軍のいかりマークが入っていた。




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埋もれていた真空管にもいかりマークが付いている。
真空管は比較的いろいろな壕にて発見できるが、いかりマーク入りの物は初めて見た。




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壕内入り口付近に集められた、発見された遺構の数々。




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最後に向かったのは、3つめの壕。

この写真だと非常に分かりにくいのだが、この写真は山肌から下方を写したもの。
明らかに人工的と思われる掘り割りが見られるのだが、今のところめぼしい発見は無い。




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ブロックの一部が破壊されており、その隙間より侵入する。
内部は一段深くなっており、気を付けないと足を踏み外してしまいそうだ。




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この壕の内部は、広さはないもののちょっとした高低差があり構築もとても丁寧である。

しかし!!




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どういうわけかお線香とロウソクが置かれている!

先日単独潜入した yakumo氏によると、その時にはこんな物は無かったと言うから、つい最近に誰かがここを訪問していると言うことだ。
鎮魂目的か慰霊目的かは分からないが、どちらにしても、よくこんな所まで来たなあ。




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奥へ進んでいくと、再びお線香とロウソクが置いてあったりした。
暗闇には特に恐怖心を感じないし、おばけなんていないのだろうが、やはり一人だったらちょっとイヤかも…(;´Д`)

それにしても、ここの内部の作りは面白い。
1m程の高低差でいくつかの部屋が結ばれていたりする。
床面の高さを合わせない理由は分からないが、きっと意味があるのだろう。




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ブロックにて塞がれているが、おそらく銃眼だろう。




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OKN氏がロウソクに火を灯していた。
湿っている気配は全く無く、きれいに点火していた。
ほんとにちょっと前に来た訪問者が置いていったのだ。

いろいろな壕へ潜っているが、壕内にて人の気配を感じることはまずない。
置いてある物が移動していたりするのを見て、『あ、誰か来たんだな』と言うことは分かるが、ろうそくと線香はなんか生々しいような…。

けど、次に入ったときにこれが無くなってたりしたら、それはそれでやだな・・・。
ちなみに、ろうそくの向こうに写っているのは、我々が侵入したブロックの穴である。




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発見された貝山上部壕 3つを回り、最後に壕口下の斜面に降りた。
この斜面には海軍食器が大量に散乱しているのだ。

終戦時に壕内にあった物を投げ捨てたのだろうか。
斜面のあちこちにブルーの海軍食器が散見される。
ほんの数分間でこんなに集まった。




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海軍のマークもはっきりと残っていたが、いかりの中に旭日マークという物だった。

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

その後昼食をとり、今度は浦郷の地下軍需工場跡へ向かった。
浦郷地下軍需工場跡は、総延長が3Km近くもある巨大地下空間だ。
その内部には戦後に人の手が入った跡がたくさん残されていた。

次回、浦郷地下軍需工場 へと続きます!

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まとめ