Digital Artworks TeeART Blog.

デジタルから穴ログまで、日々の改造・探索を綴ります ((((っ´ω`)っ

[戦跡] 半田青谷地区の地下軍需工場~その2 -ダメダメ編  2012-02-29

この記事は、 [戦跡] 半田青谷地区の地下軍需工場~その1 からの続きです。

今回は、なんか、ダメダメな感じです(´・ω・)


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青谷の地下壕を発見したので、気分良く次の壕を探しに行く。

あぜ道の上をチャリと共に隣の丘へと進んで行く。




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すると早速壕口を発見!!
なんだか、そこいら中に穴が開いているぞ。




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穴の中へと進入する。
高さは 1m程度だ。

狭い…。

右を見ると…。




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どうやら通路は続いているように見えるが…。

左を見ると…。




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こちらにも通路はあるみたい。

しかし、大量の泥土が流れ込んだようで、とてもじゃないけど進入不可能だ。
壕床から、2m近く埋まっているんじゃ無いか!?




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周囲を見て回ると、小さな沼があった。
ここからあふれ出た水が、土砂と共に壕内に流れ込み、長い年月をかけて壕を埋めてしまったのか。

丘を回ってみたが、壕口は発見できるものの、残念ながら入れそうな箇所は見つからなかった。




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仕方ないので、道を挟んで反対側にある(と思われる)、半田の地下壕を探しに行く事にした。




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ここ半田地区には大規模な地下壕が眠っている。
この図は、国会図書館所蔵の米軍資料からの抜粋だ。
戦後、米軍が調査(というより、接収だろう)した際の記録のようで、壕内に何かがあった事を伺わせるような書き込みもある。
記録によると、昭和20年の春頃から、工場の一部は稼働していたようなので、機械の位置か、関連する物資を記録したものかも知れない。

図の右下部分にある、黒く塗られた部分は階層構造だろうか。

いずれにしても、この図を見ているだけで、潜りたくてたまらなくなる…(*´ω`*)




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山肌に沿って、奥へと進んでいく。
この付近は中勢バイパスが通るルートらしく、山を削って大規模な工事が行われている。
しかし、高架によって丘陵を超える設計らしく、地下壕が無くなってしまうような感じでは無かった。




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すると、突然!!!
山肌に、大きな穴がこんにちはしてる!!

しかし穴の前には用水路が流れており、すぐにあの場所へと行く事は出来ない。




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でも、どう見てもこれは中に入らないと気が済まない穴だ。

深そうな雰囲気がビンビン伝わってくる!!!




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辺りを見回すと、用水路に倒木が覆い被さっているのを見つけた。

あの木を伝って、対岸に渡れるかも知れない!!




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ところが、近づいてみると倒木は、思っていたよりもずっと細く、足をかけるだけで折れてしまいそうだった。




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しかし、用水路が狭まっているのを発見!!
これなら渡れるかも…。




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ジャンプ出来なくは無いけど、着地箇所によってはケガしそうだな…。
荷物が無ければ飛べるかな!?

うーん、微妙な幅だ…。




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ちょっと迷った結果、ジャンプは無理という結論に。
しかし、水深が浅くなっている箇所を発見。

うわ、なんだかヌルヌルしててコケそうだ。




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と言う事で、なんとか対岸へと渡ってきた。

先ほどの壕口へ向けて薮をがさごそと進む。




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キタキタキタキターー(゚∀゚)ーーッ!!

こ れ は 来 た か !

早速内部へと入ってみる。




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・・・あれ!?




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奥行き無し!?

これだけ!?

えええぇぇぇ(´・ω・`)ぇぇーー




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試し堀りなのか、ダミーなのか分からないが、まさかの瞬間閉塞壕。

がっかり感が半端ない…。




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しょんぼりと穴を出て戻る途中で、真新しいデリニエータが落ちているのを見つけた。




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(・∀・)  




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(´・ω・)




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これでよし。

地下壕をお探しのみなさん、この壕は閉塞ですよー。




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と言う事で、半田の地下壕は見つけられず…。
場所的にはこのあたりに間違いないと思うのだが…。

しかし、犬の散歩をしていた地元の方とお話ししたところ、興味深いお話しを聞く事が出来た。
ここから少し離れた香良洲町には三重海軍航空隊の遺構が残っているらしい。
また、歴史資料館にはたくさんの資料が展示されているそうだ。




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半田地下壕を見つけたいのだが、資料館は夕方で閉まっちゃうので、 とりあえず資料館へ行こう とクルマを走らせた。


次回の探索 へと続きます。


※今回の記事は新たな発見も無く、何の役にも立ちませんので、いつもならボツになるはずの記事なのですが、せっかく見つけた穴があんまりだったので、あえて記事としました。ゴメンなさい…(*´д`*)
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[戦跡] 半田青谷地区の地下軍需工場~その1  2012-02-26

津市南部に位置していた津海軍工廠。
1944年後半になると戦局は悪化し、津海軍工廠は空襲を避けるために半田青谷地区の磨き砂掘削地を接収し、地下工場を建設した。
磨き砂と言うのは今で言うクレンザーみたいなもので、この地区で採取される砂は、汚れが良く落ちると評判だったようだ。


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早速壕口を探して山の周囲を回る。
しかしそれらしい穴は全く見つからない。

対向車が来たらどちらかが田んぼに落ちるしかないような道を進んでいく。




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車から自転車へと乗り換え、探索を続ける。
地形的に絶対この辺りに違いないのだが、薮が深すぎて岩壁に近づけない。
登ったり下ったりをしばらく繰り返していると…。




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なんか穴の予感が…。

ガサゴソガサゴソ…。




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キターー(゚∀゚)ーーッ!!
岩肌に大きな穴がぽっかりと口を開けている。
1時間近く探して、ようやく壕口発見!!

場所的には青谷の地下工場かな!?




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中をのぞき込むと、奥へと坑道が伸びている。
地下工場跡か磨き砂の採掘場跡か分からんが、とりあえず進入。




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内部は崩落も無く非常にきれいな状態…。

と言いたいところだが、壕床が泥土でどろどろ。




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ぐちゃぐちゃの壕床を、一人で進んで行く。
こりゃ歩きにくいわ…。




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しかも、内部の構造が複雑すぎる。
まるで迷路のように坑道が伸びている。
暗闇では、自分がどちらの方角を向いているかを常に意識しているのだが、だんだんと分からなくなってきた。
こりゃ、磨き砂の採掘場か!?




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いろいろな地下壕に見られるのと同じようなコンクリート製の水桶が捨てられていた。
しかしこの辺りはゴミが多い。




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壕床は乾いてきたが、大きな砂利がたくさん転がっている。
これは崩落による物ではなさそうだ。




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このように土砂によって埋め戻しされた場所から水と一緒に壕内へと流されてきたものだろう。




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おっ!壕床がコンクリートで固められてる!!
やっぱりここは地下工場跡か!?




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それにしても壕口はことごとく埋め戻しされている。
迷ったら出られないじゃんか!!




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奥へ進むと、棲息部が掘削されていたり、コンクリートで固められていたり。
やっぱりここは地下軍需工場跡だな。




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ちなみに、本日は壕床がぬかるんでいるくらいで済んでいるが、岩についた水面の跡を見ると、雨の多い時期には腰くらいの高さまで水が溜まっているようだ。
これはこの先、開口部が低い位置に全く無いってことか。




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階段発見。
コンクリートで丁寧に作ってある。
工場っぽくなってきた。




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排水溝も設けられているし、けっこうちゃんと作ってある。
この地区には津海軍工廠の他、住友プロペラや三菱航空機なんかの疎開工場もあったというので、そのどれかであろう。




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しかし、完全に迷子になった。
どちらが出口かも分からん。
懐中電灯を消すと完全な闇だ。

まあ、懐中電灯は予備もあるし、水とカロリーメイトもたくさん持って入ってるから何とかなるだろう。
ちなみに携帯は完全に圏外になっていた。




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またまたコンクリート製の通路を発見。




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壕床にリボンテープが這っている。
調査が入ったか、物好きが潜ったか。
いずれにしてもこのテープの先には壕口があるのだろう。




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と思ったが、テープは泥土に埋もれてしまった。
たまたまあの場所だけ顔を出していたようだ。

しかしその先に、開口部を発見。
この写真じゃ分かりにくいが、垂直に切り立っていて出る事は不可能だった。




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コンクリートにより塞がれている唯一の壕口。
コンパネの一部が残されていたが、相当古い物のようだ。
工場稼働時に、何らかの理由により塞がれた物かも知れない。




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崩落しているという話も聞いていたが、この壕、ほんときれいだ。。
よほど安定した地盤なのか、それともこの汚泥の下に崩落した破片が沈んでいるのか。




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そんなこんなで、なんとか進入した壕口へと戻ってきた。




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ところで、壕内で奇妙な物を見つけていた。
それがこの写真。

はだし!?

おいおいおいおい。
誰だよ!!!つーか、原始人じゃないよね!?




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壕内にはゲジやカマドウマが全くいなくて、ちょっと不安だったんだけど、ちゃんといた、コウモリ。

よかった。
酸素もたっぷりあるってことだ。




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一通りの探索を終え、瓦礫をよじ登って壕口へ。




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自転車が待ちくたびれて拗ねている。




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ところで壕口の脇に積んであった竹。
ここはかつてこの竹によって格子が作られ、塞がれていたんだろう。




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そして、付近には新しい竹が。

近い将来、確実にまた塞がれるに違いない。
まあ、入りたい人は簡単に入れるだろうけど。




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埋め戻しされている壕口を探そうと付近を探索してみるが、薮がひどく見つからない。




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なんとなく凹んだ岩肌に向かって、薮を進むと…。




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やっぱりあった、壕口。
頑張れば入れそうだが、場所的にさっきまで潜っていた地下壕だと思うので、ここは入らず。




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しかし、なんなんだ、この薮は!!!!
この時期でこれじゃあ、夏に来たらどうなってんだここ。




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薮を大きく迂回して、薮の向こう側の岩肌へとやってきた。

しかし、ここは重機による掘削をしているだけのようで、壕口は全く見つけられなかった。
きっと壕口は、薮の中に埋もれているのだろう。




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付近には電線を切られた古い電信柱が立っていた。

この地区にはまだまだたくさんの壕があるはずだ。
次の壕を探しに隣の丘陵へと自転車を走らせる。

[戦跡] 半田青谷地区の地下軍需工場~その2 -ダメダメ編 へと続きます。
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[廃道] 尾鷲の旧トンネル群~後編  2012-02-21

この記事は、 [廃道] 尾鷲の旧トンネル群~前編 からの続きです。


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本日の一番のお目当てである、尾鷲隧道にやってきた。




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先ほどまでの坑門と意匠はそっくりだ。
なんだか要石が輝いている。

早速内部へと進入。




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入ってすぐの側面に、銘板がはめ込まれている。

銘板には、
起工 明治四拾四年拾月
竣工 大正五年四月
と掘られていた。
なんとこの隧道を掘るのに、5年近くの歳月がかかっている。




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内部は大きな崩落も無く、安定した状態を保っているようだ。
素掘りではあるが、美しいアーチを描き構築されている。




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側面には電線を引いていたような金具が取り付けられている。




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中央付近には上部からかなりの湧水が有った。
その部分には鉄板が巻かれていたようだが、湧水を避けるためのものだったのだろうか。




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路盤も安定しており、自転車を漕げるほどだ。




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南口坑口付近には、他の隧道にあったものと同じ彫り込みがあった。




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尾鷲隧道を出ると、荒れた路盤が現れた。
かつてここは国道であり、路線バスも走っていたという。

この道が人々の生活を支えていたと考えると、なんだかせつなくなってくる。




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南側の坑門も北側同様にとても立派な作りだ。

トンネル内で車両が離合する事は難しいのだろう。
離合待ちをするためのスペースなのか、坑門前にちょっとしたスペースが設けられていた。




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路側には『海山町』(みやまちょう)の表示板が立っている。
現在は市町村合併により紀北町となってしまったが、表示板は今でもこの場所が海山町である事を主張しているようだ。




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木漏れ日に照らされた扁額には、見事な篆書体で『道隧鷲尾』と刻まれている。




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少し進むと、たちまち足下が沼地へと化した。
路盤にかぶった土に、坑口付近からの湧水が染み込んでいるのだ。

それほど深くはないものの、歩を進めるのに難儀する。
自転車を置き、先に進む。

橋が架かっているらしく、立派な親柱が見えている。
親柱の銘板には『牛谷橋』と書かれていた。




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足下をぐちゃぐちゃにしながら橋の上を進んで行くと、なんと路盤がすっぽりと抜け落ちていた。
ぎりぎりまで行き、谷を見下ろすと、はるか下方に落ちた橋の残骸が見える。
谷は思っていた以上に深い。
落ちたら即死しそうだ。




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橋を谷から見上げたい。
なんとか谷へと降りようと思い周囲を探索すると、尾鷲隧道のすぐ横から、谷に向けて水路が構築されているのを見つけた。

ぐるっと大回りすれば、なんとか谷まで無事に降りられそうだ。

水路に沿って斜面を下って行く。




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荒れた斜面を木につかまりながら、注意して下って行く。




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60m程度は下ったろうか。
ついに谷の底に辿り着いた。
ここが「牛の谷」なのか!?

探索時には水は全く無かったが、時期によっては沢となっているようだ。

ちなみに、写真に写っているのは、石臼の一部だ。
どこからか流されてきたのか、それとも大正時代の不法投棄なのか(*´ω`*)




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見上げると、木々の向こうに橋が見えている。

ごつごつとした岩場によじ登りながら、橋の近くまで進む。




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橋は完全に分断されていた。
先ほどまであの上に立っていたと思うと、ちょっと怖いな。
橋脚から橋桁がちょっとずれたら、こちら側も落橋しちゃいそうだ。




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落ちた原因は分からないが、写真右手上部にあったであろう橋台ごと崩れ落ちている。
中央に建てられた橋脚のおかげで、かろうじてトンネル側の橋桁が残されている。

瓦礫によじ登り、橋の真下まで行ってみる。




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かつて橋上の路盤であった場所に登ってきた。
欄干の一部が残っている。




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車道として供用されていたためか、コンクリートの上はアスファルトで舗装されていたようだ。




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崩れ落ちた橋台周辺の法面を固めていたのだろうか。
橋桁の下にはコンクリートで固められた石組みが多数見られた。




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かつて人々の往来を見守り、橋が落ちる瞬間までもを目撃していたであろうガードレールが、巨大な瓦礫に押しつぶされていた。




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多分気のせいだとは思うが、橋脚が心なしか歪んでいるように見える。




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橋脚の足下部分は大きくひび割れている。
経年劣化による物なのか、落橋による衝撃によるものかは分からないが、強度は確実に低下しているのだろう。




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今すぐにこの橋が更なる崩落を起こす事は無いと信じたいが、危険な事には変わりない。
名残惜しいが、瓦礫を乗り越え谷底まで戻る。




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降りてきたルートを逆に辿り、なんとか上まで戻ってきた。
この時期なのでそれほど薮は深くないが、時期を誤るとかなり苦労しそうだ。

自転車の所まで戻ると、足下には電電公社のマンホールがあった。




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電話回線等のライフラインは、旧道であるこの橋を通っていたらしいので、落橋したときは、電話が止まってしまったのではないか!?

たしかに橋を見上げたとき、いくつものパイプが橋桁の下に設置されていたな。




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予定では橋の向こう側も探索する予定だったのだが、自転車ごと向こう側へと谷越えするのは難しい事が分かった。
自転車ごと谷に降りたとしても、降りた斜面ですら自転車と共に登るは難しそうだ。
反対側は崖が切り立っており、とてもじゃないけど無理そうである。

時間の都合もあり、本日の探索はここで終了。
今度来るときは、反対側の旧道を辿り、この場所に来て、対岸より橋の姿を見てみたいと思う。




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次に訪れるときには、現在建設中の高速道路も開通しているかも知れない。

高規格道路が整備され、移動はどんどんと楽になるが、役目を終え、人知れず山に埋もれている道を歩くのもいいもんだ。

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まとめ