Digital Artworks TeeART Blog.

デジタルから穴ログまで、日々の改造・探索を綴ります ((((っ´ω`)っ

大崩の東海道本線の水没横坑に潜って来た  2016-02-09

石部トンネルを後にして、今度は小浜集落にある横穴を見に行った。


_160131_133142.jpg
集落の奥へと進んでいく。




_160131_133245.jpg
おー、あったあった。
レンガ作りのなかなか趣のある坑口だ。
隙間も十分にある。




_160131_133309.jpg
と思ったものの、中を覗くとめちゃめちゃ水没している。




_160131_133431.jpg
大丈夫かな(^_^;
とりあえず入ってみることに・・・。




_160131_133527.jpg
足から体を滑り込ませる。
うん、思ったよりも狭いな・・・。




_160131_133636.jpg
坑内へと入り込むと、内部は立派なレンガが巻かれていてすごく良い雰囲気。
でも水没が激しくて、まるで水路のようだ。




_160131_133921.jpg
しばらく進んで行くと、レンガで巻かれた坑内は素掘りへと変わった。

水没は相変わらずだ。




_160131_134326.jpg
だんだんと狭くなってきたが、水はまったく引かない。
すこしずつ浅くなっているようだが、足下には泥土がからまり歩くのが大変だ。




_160131_134522.jpg
高さが 150cm程度しかないところが多く、ずっと腰をかがめたままなので、必要以上に体力を消耗する。
しかも瓦礫が水中に落ちていたりして、つまずきそうになる。




_160131_134642.jpg
岩盤はとても安定しているようで、大きな崩落は全く見られない。
水が引いてきたせいか、ちょっと歩きやすくなってきた。

もう 200m程度歩いてきているが、まだ奥があるようだ。




_160131_134804.jpg
といっても、それでも膝上程度の水没だ。
昨日までの雨が流れ込んでいるのかも知れない。




_160131_134846.jpg
湿度がどんどん上がってきた。
閉塞も近そうだ。




_160131_135343.jpg
水がだんだんと引いてくる中をどんどんと奥へと進んでいくと、突然レンガの巻き立てが現れた。
こんな穴の奥深くに、こんなレンガ巻きが眠っているとは驚きだ。




_160131_135405.jpg
なぜここだけレンガで巻かれているのだろう。



_160131_135425.jpg
最奥部は枕木のような物でしっかりと塞がれている。

あの向こう側は東海道本線の石部トンネルのはずだ。
しかし、今入ってきた坑口から東海道本線までは 350m程度あるため、まだこの奥に 100m程度の坑道が続いているのだと思う。

右手には、目的は分からないが石積みが残されている。




_160131_140316.jpg
一番奥まで行って、坑口方向にむかって撮影。
すっかり水も引いて、快適な空間だ。

石部トンネルを列車が通過するたびに、地鳴りのような音と共に塞がれた枕木の隙間から風が吹き出してくる。




_160131_140526.jpg
一通り、奥まで見て回ったので、そろそろ戻る事にする。
腰をかがめてまたあの距離をジャブジャブと歩いて行くのかと思うと、ちょっと憂鬱になる。




_160131_140543.jpg
水没がない区間はわりと快適だが・・・。




_160131_141151.jpg
だんだんと足下の水没が増してくる。




_160131_141856.jpg
延々と坑道を戻っていくと、やっと坑口が見えてきた。




_160131_141951.jpg
と、同時に、坑口付近の美しいレンガが姿を現した。




_160131_142028.jpg
坑口付近から奥を振り返ってみる。

ここまで水没が長い穴も珍しい。
途中、分岐も全く無く、それほどの面白みは無いが、それでもまた潜ってみたいと思わせる穴だった。




_160131_150738.jpg
ところで、大崩の海沿いの道路は現在崩落より通行止めとなっている。
路盤ごと失われてしまったようで、海沿いの道路を廃道化し、新たなトンネルを掘っているというので見に行ってみる事にした。




_160131_150848.jpg
崩落地点を見に行くために、国道 150号線の新日本坂トンネルを通る。
このトンネルの壁の向こう側に先ほどまで潜っていたと思うとちょっと不思議な感じがする。




_160131_151504.jpg
国道から逸れて、海沿いの道へと進んで行く。
もともと、この道が国道150号線だったのだが、現在は県道に格下げとなっている。




_160131_152155.jpg
トンネル工事現場をちょっと覗いてみると・・・!?




_160131_152159.jpg
なんと、まるでキリトリセンのように山肌に坑口の形がマーキングされていた。
トンネルは半分以上の掘削が終わっているという事だったが、片側からしか掘っていないのか!?
迎え堀りをしていないことにちょっと驚きながらも、崩落地点へと進んで行く。




_160131_152401.jpg
通り抜け出来ませんとか書いてある。




_160131_152625.jpg
新しいトンネルの開通後、廃トンネルになってしまうだろう、当目トンネルをくぐり抜ける。
隣接するホテルの駐車場が、新トンネルの工事現場となってしまったため、現在はホテルの従業員の仮の駐車場として利用されているようで、電気が灯っている。




_160131_152755.jpg
トンネルを抜け振り返る。
廃トンネルになってしまうのがもったいないくらい、立派な坑門だ。




_160131_153553.jpg
崩落地点に向かいどんどんと進んで行くと・・・。




_160131_153718.jpg
なにやら大変な光景が見えてきた。




_160131_153753.jpg
無くなった路盤のすぐ下は、法面ごと海へと崩落している。
海までは 30m程度あるだろう。
ここから落ちたらまず助かる事は無理そうだ。




_160131_153821.jpg
通り抜け出来ませんの看板に偽りはなかった。
ごく僅かに残された路盤も、いつ崩落してしまうか分からない状態だ。




_160131_153826.jpg
向こう側に見えている路盤も、ぼろぼろだ。




_160131_153834.jpg
無理すれば向こう側に行けるかなとも思ったが・・・。




_160131_154106.jpg
これは絶対にムリ。
こんな所で死にたくないので、これ以上はやめておいた。




_160131_154355.jpg
この道が廃道となって、道路維持作業がなくなってしまった後には、今立っているこの場所の路盤も崩落してしまうような気がする。
海沿いには建屋が残っているのだが・・・。




_160131_160125.jpg
こちらもかなり風化している。
建物ごと海に落下してしまうのも、時間の問題だろう。




_160131_200300.jpg
ということで、大崩周辺を一日回ってみたが、いろいろな遺構があってなかなか楽しめた一日だった。

トンネルが開通後に、またいつか、廃道化した海沿いの道や当目隧道を見に行ってみたいと思う。


関連記事

大崩海岸周辺と石部トンネル見てきたよ!  2016-02-04

関西方面で探索を続けている くるまみち のメンバーが静岡県の大崩探索に来るというので、一緒に回ってきた。
(よとと氏の記事は こちら です)


_160130_153849.jpg
雪の残る箱根峠を越え、静岡県に向けてクルマを走らせる。





_160130_153849b.jpg
そして大崩の近くにある駐車場にて深夜の飲み会をし、車中泊。




_160131_075849.jpg
翌朝、早速探索に向かう。




_160131_081130.jpg
あっという間に大崩に到着。
ここに来たのは 前回の探索 以来だ。




_160131_082552.jpg
今回は、前回回らなかった東側のエリアを踏破してみる。
そして、この洞門の下にある謎の小穴…。




_160131_083722.jpg
この小穴にも潜って来たが、こちらも 前回レポート済み なので、ここでは割愛する。





_160131_085147.jpg
ということで、早速洞門へと進入していく。




_160131_085259.jpg
よとと氏が扁額の刈り払いをしている。





_160131_085259b.jpg
ツタの下には立派な扁額が残されていた。




_160131_085608.jpg
こちらの洞門は昭和40年竣工と比較的新しいため、なかなかしっかりとしていた。




_160131_085742.jpg
コンクリートの洞門部分を過ぎると、鉄骨で組まれたエリアが・・・。
こちらは風化が酷いようだ。




_160131_085911.jpg
左手を向くと、現道の海上橋が見えていた。




_160131_090132.jpg
土砂を乗り越えて洞門の先へと進んでみる。




_160131_090824.jpg
ここが、この道路を通行止めにした原因となった崩落事故現場だ。
今でも事故当時の車両が埋まっているとか…!?




_160131_091538.jpg
このまま崩落地帯を乗り越えようとしたのだが、ちょっと危険すぎるため引き返す事に。
ベテランのよとと氏のみ、この崩落地帯を乗り越えて進んで行った(^ω^)




_160131_092555.jpg
海上橋を通り、洞門群の反対側へと回り込む。




_160131_092616.jpg
この隙間より洞門に進入可能なのだが、前回よりも傾斜部分の崩れが酷く、注意しないと海に落ちてしまいそうだ。




_160131_092631.jpg
今回はこちら側の洞門には行かなかったのだが、訪問の際はロープを持参した方が安全かも知れない。




_160131_092906.jpg
そして、この付近にある、前回は入らなかった穴に潜ってみた。


_160131_092943.jpg
狭い坑口から身体をねじ込んでいく。




_160131_093026.jpg
内部はコンクリートの通路に土砂が流入したような感じだ。




_160131_093034.jpg
懐中電灯で奥を照らしてみると、どうやら 20m程度で閉塞している様子。




_160131_093122.jpg
最深部まで行ってみると、コンクリートで塗り固められている。
旧道と現道の接合部だったあたりなのかな。




_160131_093140.jpg
最深部より振り返って撮影。
幅も 2m程度しかないし、なんなんだろ、これ。
工事の際の作業坑なのだろうか。




_160131_094230.jpg
ちなみに、最深部は現道のトンネルの側面の裏側辺りだと思われる。




_160131_095654.jpg
続いて、海岸の山肌中腹にある穴に行ってみる事に。
この穴は前回高すぎて入る事が出来なかったのだ。




_160131_095654b.jpg
しかし今回ははしごを持参している。
奥がどうなっているのか、期待が高まる。




_160131_100247.jpg
入坑準備をし、いざ内部へと!!




_160131_100529.jpg
うん、随分と狭いようだ。
掘りかけなのか、埋め戻しなのか、下半分が埋もれている。




_160131_100829.jpg
まあ、とりあえず、奥へと進んでみよう(*´ω`*)




_160131_101001.jpg
四つん這いになりながら、ズリズリと奥へと進んでいく。




_160131_101204.jpg
15m程度進むと、ちょっとだけ上部の空間が増してきた。
振り向くと、空母氏が匍匐で迫ってくる。




_160131_101339.jpg
そして最深部はしっかりと塞がれていた。
この先は東海道本線の現トンネルとつながっているらしく、列車の音や、圧縮された空気を感じる事が出来た。




_160131_101508.jpg
ま、坑口から 20m程度で塞がれてるから、東海道本線のトンネルまではまだ距離はあると思うけど。




_160131_102007.jpg
奥まで行けて満足したので、次の物件へと進む。




_160131_102658.jpg
その物件は、かなりの水没を伴う横穴と言う事だが、その前にせっかくなので旧石部トンネルもちらっとだけ潜ってみる。




_160131_103123.jpg
浜辺に坑門が転がっている。
あいかわらず凄い光景だ。




_160131_103454.jpg
付け足した坑門が路盤ごと崩落している。




_160131_103953.jpg
辺りには無数のレンガが散乱している。
刻印も、様々なものがあるようだ。




_160131_104658.jpg
熱狂的なレンガ好きでなくてもこの雰囲気はたまらない。




_160131_112100.jpg
刻印を探しているだけでも楽しめちゃう(*´ω`*)




_160131_113119.jpg
ちなみに、旧石部トンネルの内部は、以前のレポートの際にあった大量のゴミが片付けられていた。
なんでも、保存会の方々が、この場所を整備しようとしているようだ。




_160131_113210.jpg
おかげで、内部の雰囲気はかなりいい感じになっていた。




_160131_113243.jpg
海側のトンネルには、海岸に向かって横坑が掘られている。




_160131_113347.jpg
ただ、この場所自体が・・・。




_160131_113436.jpg
かなりの高さの場所に開口しているため、ここからどこにも行く事は出来ない。




_160131_113440.jpg
トンネル掘削当時はズリ出しとかに使用していたのかも知れない。




_160131_114043.jpg
トンネルの最奥部は以前と変わらず埋め戻しの土砂で塞がれている。
この土砂の先は現在線のトンネルに接続している。




_160131_114833.jpg
内部でゴミを焼いたためか、レンガに大量のススが付着している。
以前から、機関車の煤煙でレンガはススけていたのだが、それどころじゃないくらいススが付いていた。




_160131_115610.jpg
山側のトンネル内部に残されている待避坑。
なかなかの意匠だ。




_160131_115615.jpg
山側のトンネルの最奥部も、海側同様に土砂によって埋め戻されている。




_160131_115708.jpg
天井付近まで登っていくと、レンガはススで真っ黒だ。
これは、当時の機関車の煤煙によるものかな。




_160131_120938.jpg
一通り内部を見て回ったので、トンネルを後にする。




_160131_121010.jpg
崖の上にある現道までは、以前より整備されているようで、刈り払いもしてあった。




_160131_121221.jpg
そして、現道脇には、旧石部トンネルへの案内看板まで!!!
気軽に降りていけるような道ではないが、これは分かりやすい(^ω^)




_160131_121513.jpg
ということで、次回は 東海道本線に続く水没横穴 の紹介です。

ここはちょっとレベルの高い穴でしたよ ('A`)
関連記事

FC2Ad

まとめ