今回は、基本的に現状のままの車両を持ち込んでみた。
今までは、サイクルキャリアを外したり、LEDのウェッジ球を差し替えたりしていたのだが、保安基準の概要を読んでみると、どうやらそのまま車検に通りそうである。

と言っても、社外のヘッドライトを取り付けているため、光軸調整無しで受かるとは思えない。
車検場目の前にある予備検査場にて、光軸を調整してもらう。
光軸調整の間に、予備検査場にて自賠責保険の手続きもしてしまう。
検査場の中でも自賠責保険の手続きは可能だが、予備検査の間にしてしまえば時間の短縮となる。
もちろん金額は一緒である。

ヘッドライトは、DEPO社の車検対応品を取り付けているのだが、調整によりぴたりと光軸が合った。
格安品だと、どんなに調整しても光軸が出ないこともあるそうだ。
ただ、調整前は、かなり下を向いていたようだ。

という訳で、平塚陸運事務局にやってきた。
車の登録は横浜陸運事務局なのだが、継続車検はどこの検査場でも受験可能なため、アクセスの良い平塚にしたのだ。

重量税と検査手数料を払い、ラインに並ぶ。
ちなみに重量税は、現在減税期間中とかで、車検証に記載の金額よりも 5000円ほど安かった。
検査料金 1700円 + 用紙代 20円
純粋な車検費用はこれだけだ。
車検はお金がかかるイメージがあるが、実際は税金や保険にお金がかかるのだ。
検査ラインを通過する際の映像が、常時録画のドライブレコーダーに残っていたので、その映像で簡単なライン検査の説明をしてみた。
動画が見られない環境の人はココをクリック

検査は拍子抜けするほど問題なく終わった。
懸念していた箇所も、一切の指摘なく通過できた。

事務所に行って書類を提出し、新しい車検証とステッカーを貰い、終了。
書類の作成や、待ち時間を含め、50分程度で車検は終了。
ちなみに、懸念事項は以下の通り。

金属製のグリップは問題無しだった。
以前乗っていた、AW11(MR2)の車検の際、Aピラー部のロールバーにパッドを巻くように言われた。
金属剥き出しは問題なのだそうだ。
その経験から、これは何か言われるかもと思っていたのだが、不問であった。

リアハッチに取り付けたサイクルキャリア。
キャリアは指定部品であるから、基本的に車検とは無関係。
ただ、厳密に言えばこのキャリアは警察の取り締まりの対象かも。
キャリアを展開すると車体の長さの 10%以上、はみ出てしまうのだ(微妙)。
けど、車検に通ることと、警察の取り締まり対象になるかは基本的に関係ない。
車検には通らないのに取り締まり対象にならなかったり、逆に、車検には通るけど、取り締まりの対象になったりもする。
これは、検査場は道路運送車両法に沿って検査を行なうのに対し、警察は、道路交通法に沿って取締りを行なうからだ。

ヒッチメンバーも指定部品なので、車検とは関係ない。
ただし、車両本体に溶接やリベットにより取り付けてしまうと、車両の一部とみなされてしまうため、構造変更の対象となる。
この車の場合はボルト留めなので問題なし。

HID、LEDのポジションランプ共に問題なし。
LEDのポジションランプは、物によっては不合格になることもあると、予備検屋の兄ちゃんが言っていた。

DEPO社製のヘッドライトも大丈夫だった。
まあ、わざわざ高価な車検対応品に買い換えたんだから、合格してもらわねば交換した意味が無い。
ちなみに、車検対応品かどうかは、光軸がちゃんと出るかと言うことだと思う。

(この写真だとノーマル車高にしてあるが)車高を落とすためにホーシング下に取り付けたジュラルミンのブロックも不問であった。
ただ、あまりに厚いブロックだと、全高の許容値 (車検証の数値から±40mm )を超えてしまうため、構造変更の対象となるのではないか。

フォグランプに取り付けたHIDも問題なし。
まあ、今までの経験上、フォグランプは光れば大丈夫かと。
厳密に言えば、LEDのフォグランプは、車検は通らないと思うのだが、LEDでも通ったという話も聞く。
※ ( この記事を書いた 2010年当時は LEDの灯火類がまだ認知されておらず、陸自によって解釈もばらばらでした )

屋根のキャリアも指定部品のため問題なし。
スクート積載用に改造してあるけど、そんなところは見もしない。

だめかなと思っていた、でかいスモークバイザーも大丈夫だった。
だめだったらその場で外せばいいやと思ってたんだが、こちらも不問だった。

リアのマーカーランプも問題なし。
まあ、純正で着いてる車もたくさんあるから当然か。
取り付け位置に関しては細かい規定があるが、ちゃんと計ってつけてあるし。

社外のブレーキランプも問題なし。
ちゃんと、色が出てれば、よっぽどのものじゃない限り、落ちることは無いか。
以上、拍子抜けするくらい何も指摘されずに車検に合格したが、検査場によってはダメな場合もあると思う。
また、同一の検査場でも、検査官によってはダメな場合もある。
その場合は、「以前は合格した!」などと文句を言うよりも、「どうしたら受かるか」を検査官に聞いてみよう。
検査官は合格するためのヒントをたくさん教えてくれるはずだ。
いままで、かなりの回数の車検を受けてきて、不合格箇所もたくさんあったが、全ての検査官は親身になって相談にのってくれた。
ユーザー車検は簡単だし、本当に楽しめます。
未経験者は是非!
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