その裏手に、無人島がある。
無人島といっても、島とは陸続きとなっており、徒歩で渡る事が可能だ。
島内には壕や銃眼が残されているらしい。

島の対岸には駐車スペースがある。そこへ車を駐め、島へと歩いていく。

島の入り口には島内の案内看板が建てられている。
島内にはいくつもの遊歩道が作られているが、この看板を見る限り、どうやら遊歩道から外れてほしくなさそうだ。
きっと、何か秘密があるに違いない。
倒木とか書いてあると、余計に見たくなるよね!?

山林に分け入ると、さっそく壕を発見。
塞がれているが、なんとか入れそうだ。
早速進入すると、この壕は反対側へ抜けているだけの小規模な物だった。
反対側へ抜けると、軍道らしき物が海岸へと下っていたのだが、壕の内部はかなり狭い部分があったので、交通壕という訳でもなさそうだ。
まだ、作りかけなのかも知れない。

更に島内山林を深部へと進んで行くと、壕を発見。
さっきの壕と違い、規模がでかそうだ。
早速進入していく。

坑道の側面が四角く抉られている。
同じ館山にある赤山地下壕では見られなかった構築だが、貝山地下壕周辺の壕には同様の構造を良く見る。

更に奥へと進んでいく。

階段で違う壕へと接続されていた。
複数の壕を、横坑でつないである構造の大きい壕のようだ。

細い通路を奥へと進んでいくと・・・。

別の大きい坑道へと辿り着いた。
開口部は、コンクリートの柵で塞がれている。
ちなみにこの島にある壕は、ほとんどがこのようにコンクリートの柵で塞がれている。
進入不可能な幅にて施工されているので、隙間から進入するのは難しいが、汚れる事を厭わなければ、なんとかなる個所がある。
(ちなみに、この場所から外へ出ることは出来なかった)

土砂が流れ込んできているが、このように開口している場所もあった。

壕から出て更に島内中央の山林を探索する。
すると、開口部を発見。
しっかりとコンクリートで固められている。

内部は貯蔵庫のようで、すぐに行き止まりとなっていた。

岸壁に銃眼があるというので今度は海岸沿いを探索する。
落ちたら怪我じゃ済まないような岸壁を、yakumo氏がひょいひょいと進んでいく。
高さもかなりあり、怖い・・・。

岩肌を回り込んでみると、壕口を発見。
内部へと入り込むと、反対側へ抜ける構造のようだ。
坑道の途中には部屋が作られていた。

この部屋には銃眼が構築されていたが、四角いよくある形の物ではなく、まるで自然地形に偽装してあるような形をしていた。

銃眼からは、湾と対岸が見渡せるようになっていた。

開口部は、遊歩道から少し外れた岩肌にぽっかりと口を開けている。

島の周辺には、人工的に見える遺構がいくつも見られるが、戦跡かどうかは不明。
この島自体、古来から隆起や沈下を繰り返しており、縄文時代の海中遺跡が多数残っているらしく、その関連遺構かも知れない。

また、壕以外にも、遊歩道を少し外れるだけで、いろいろな遺構を見ることが出来る。
この四角い掘り込みも、当時の物であろう。
まるで棺おけのような掘り込みであるが、何に使用していたのだろうか。
ここ、沖ノ島には、まだいろいろと気になる個所があるので、再度、調査をするつもりである。
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