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[戦跡] 友ヶ島砲台探索-2  2011-08-10

この記事は[戦跡] 友ヶ島砲台探索の続きです。


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第1砲台から山道を下っていくと、芝生の広場があった。
当時は兵員宿舎が建てられていたのだろうか。




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付近には井戸もあった。
『この井戸の水は飲めません』の立て札はあったが、とても冷たい透明な水が出た。
この島に水道は無いが、自由に使える同様の井戸がいくつか存在した。




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タオルに冷たい水を含ませて軍道を登っていく。
島の南側にある聴音所跡に向かうのだ。




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冷たく絞ったタオルは、あっという間にあつあつの蒸しタオルになった。
息を切らして登っていくと、道ばたに貯水槽があった。




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更に、木々に囲まれた緩い坂道を登っていく。




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突き当たりに現れたのは、まるで公衆トイレのような聴音所跡。
階上にも草木が茂っている。
この遺構は平成になってから発見されたそうだ。




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中に入ってみると、煉瓦がむき出しになっており、なかなか良い雰囲気だ。


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2階部分にも部屋があるようだが、1階部分に設置されていたはしごが取り外されており登れなかった。
頑張れば外からよじ登れそうだったのだが、正直歩き疲れてくたくたで、頑張れなかった(´・ω・`)。




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建物のすぐ前にも、基礎のような物が残っていたが、詳細は不明である。

元来た道を下り、今度は第5砲台へと向かう。




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第5砲台は、何かの施設として転用されていたようで、塩ビのパイプが取り付けられていた。
しかも、全体的に手入れされておらず荒れ放題だ。




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第5砲台の掩蔽部はちょっと珍しい作りだった。
外から見ると普通なのだが・・・。




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中に入ると奥が丸くなっているのだ。
こんなの初めて見た。




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入り口方向に振り向くといたって普通。
差し込む光がまぶしい。




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手入れされていない分、廃墟のような美しさがある砲台だった。




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続いていよいよ第3砲台へと向かう。
ここは友ヶ島砲台群の中でもかなり大きい遺構らしい。

緩い上り坂を汗だくになって登っていく。




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しばらく進むと展望台があった。
関空のレーダー施設を利用した展望台だろうか。
あの時見えてたレーダーの所まで来たようだ。

せっかくここまで来たが、残念ながら展望台にはあまり興味が無い。
ちなみに右側の階段の上には祠があるようだ。




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展望台はまあ今度いつかそのうちに行くとして、早速その先に見えている掩蔽部へと潜り込む。
地上の明るさとは対照的に、暗く湿った空間が入る者を拒んでいるようだ。




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階段を下りてみると、かなり奥まで通路が続いているようだ。
目が慣れずに、何も見えない。




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通路の脇にはいくつもの弾薬庫が構築されていた。
弾薬庫と弾薬庫の間は細い通路にて区切られている。
暴発した際に、隣の倉庫への影響を抑えるためだろうか。




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弾薬庫の作りはごく一般的だ。




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学校の教室のように、廊下(通路)沿いにいくつも弾薬庫が作られている。




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見上げた揚弾孔はしっかりと塞がれていた。
まあ、奥まで入ってくる人は懐中電灯持参とは思うが、手探りで入ってきて落ちたら大変だもんね。




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階段を上がっていくと砲台跡に出た。




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その横に山に登っていく階段を発見。

観測所に続いているのだろうと登ってみた。




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しかし階段はすぐに途切れ獣道へ変わる。
ざくざくと木々を漕いで登ってきたがめぼしい物は無かった。
(写真に写っている反対側の階段も登ってみたのだが、同様に山に分け入るだけだった。




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掩蔽部へ潜り、別の場所へと進む。




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掩蔽部自体がとても広く、方角を把握していないとどこにいるのか分からなくなりそうだ。





うろうろ動画




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もっとも、この遺構自体が立ち入り禁止になっておらず、塞がれていないため、光が差し込む箇所も有り危険は少ないと思う。




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扉は全て戦後に取り外されてしまっているようで一つも残っていなかった。




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掩蔽部への入り口は塞がれてはいないが、積もった落ち葉を見る限りそれほど入る人はいないようだ。
外に案内板は設置されているが、内部に照明は一切無い。




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それにしても広い。
潜ったり上がったりで、楽しすぎる(*´ω`*)




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上部には井戸もあった。
荒れ果てた公園のような作りとなっていたが、なんだここは。




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一旦外へと出て切り通しの道を下って行くと・・・!!!




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なんとも美しい光景が!!!




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でも、とりあえず中に入っちゃう。




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塞がれていないため、掩蔽部へと光が差し込みとてもきれいだった。




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奥には通路もあったのだが、掩蔽部の壁にも穴があり、行き来できる作りとなっていた。




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奥部から切り通し方向を撮影。




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切り通し方向から奥部を撮影。




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切り通しの突き当たりにも掩蔽部がある。




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よく見るアングルで恐縮だが、掩蔽部マニア、煉瓦マニア、廃墟マニア全てが楽しめる空間がここにはある!!!
とにかく超素敵!
間違いなく顔がニヤけていたな俺(*´д`*)。

ちなみに、切り通しは掩蔽部へとぶち当たり、90度左に曲がってトンネルが作られている。




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突然トンネルの中から光に包まれた人間(!?)が!!!!
(CGでも合成でもないよ)

次回へと続きます。

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コメント

すばらしい

こんばんは
ここまで残存度が高くて入れるところも多いのはいいですね~
テンションMAXになりますね!
観音崎や猿島は遺構はあっても掩蔽部や弾薬庫内部に入れるものが少ないです。
ここは是非一度行ってみたいなあ

  • 2011/08/10(水) 19:06:50 |
  • URL |
  • 榴弾砲 #-
  • [ 編集 ]

たしかに

自己責任ではありますが、むやみに立ち入り禁止にしていないのはいいですよね。
観音崎ももっと解放してくれればいいのに。
せっかくの遺構がもったいない・・・。

ちなみに、ここ友ヶ島は国定公園なので、乱開発の心配は無さそうですのでこのままの状態が保たれそうです。
ただ、管理されなすぎて絶賛朽ち果て中なのがアレですけど。
未発見の遺構がまだまだ眠っていそうな感じですよ!!
榴弾砲さんも、中部地区に来る機会があれば是非(*´ω`*)ノ
一緒に探索しましょう!

  • 2011/08/11(木) 01:11:14 |
  • URL |
  • tonotama #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

ふむ・・結構弾薬庫などが当時のままに残ってるのは・・
かなり貴重ですね・・できれば保存のために工事などを
してくれればとかと思いますね。
おそらく場所からしてもかなり重要な施設でしょうしかなり
大きな要塞であってもおかしくないでしょうしまだまだ相当
色々な遺構はありそうですね。
一個心配なのが・・関空のレーダーなどを作る際に遺構が
破壊されてないのかどうかが・・少し心配になりますね。

  • 2011/08/11(木) 02:33:55 |
  • URL |
  • 岸本 #-
  • [ 編集 ]

たしかにレーダー施設は第3砲台のすぐ近くにありますね。
砲台部分は全部残っているようでしたが、関連施設があったかもしれません。

ところで、レーダー施設はかなりの規模みたいですが、この資材って全部ヘリとかで運んだということですかねー。
島内には軽トラ以上の車両が走れる道はありませんし、水道もありません。
しかも、レーダー施設が建てられる前は、島に電気も来ていなかったそうです。
そう考えたら、この場所にあんな建造物を建てちゃう技術はすごいですね!!

  • 2011/08/11(木) 23:07:06 |
  • URL |
  • tonotama #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

マジでいい場所ですね。掩蔽部がたまんない~
中から見た光が美しいですね。
僕、三日間ぐらい田辺にいたんですけど、友ヶ島にいけませんでした…チャンスを逃してしまいました…

  • 2011/08/12(金) 18:56:45 |
  • URL |
  • oryuu #-
  • [ 編集 ]

ほんと、掩蔽部に差し込む光は最高でしたよ!!
船の便数が少ないので、簡単に立ち寄るというわけには行きませんが、一見の価値はあると思います。

今回の探索は暑くて藪もあり大変だったので、今度は冬に行くつもりです。
何か新しい遺構が見つかるかな!?

  • 2011/08/15(月) 16:56:42 |
  • URL |
  • tonotama #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

やはり友が島は素敵ですね~
煉瓦マニアにも十分楽しめそうです(笑)

掩蔽部の中に入れるってのがいいですよね

  • 2011/08/19(金) 12:23:39 |
  • URL |
  • たくあん #HfMzn2gY
  • [ 編集 ]

たしかに掩蔽部に入れるのは最高です!
でも、あまりに簡単に入れてしまうので、ちょっと物足りないかな(笑)。
なんとか攻略して入れたときの達成感みたいなのはないですからね。

観音崎の砲台群なんかも、無碍に塞がずに開放していれば、今よりももっと素晴らしい遺構になると思うんだけどなぁ…。
公園の遊具もそうだけど、最近は危険かもと言うだけで何でも撤去したりしてしまうから、危機管理が出来ない人がどんどん増えてる気がする。

小さな危険をたくさん経験して傷だらけになってれば、ちょっとした傷なんかどうって事ないけど、傷ひとつ無く過ごしてきた人は、ちょっとの傷でもまいっちゃうよね。

ま、中の人にとっては、撤去したり塞ぐこと自体が危機管理なんだろうけどさ。

  • 2011/08/20(土) 10:09:50 |
  • URL |
  • tonotama #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

同意!

自分等の頃は「根性棒」や拳骨当たり前でしたが、今は平手は鼓膜を破く、正座やうさぎ飛びは膝に悪い等で、体罰を知らない(痛み、辛さを知らない)世界に変わりました。

やはり、山中に迷い込み(鳥羽安楽島町)、斜面をよじ登り(長者ヶ崎)、崖を滑り降り(六浦四つ池)、ウエイダーの限界に挑戦(野島)するとのたま様にはぬるく感じる事でしょう。

ここは一つ、井戸のある辺はキャンプ場になってる様なので、泊り込みで未発見の遺構の捜索(発見)をし、とのたま砲台と名付けましょう!(星と違って駄目なのかな?)

  • 2011/08/21(日) 14:28:04 |
  • URL |
  • yakumo #-
  • [ 編集 ]

根性棒なつかしす(*´ω`*)
高校の時の化学の先生はいつも鉄パイプになんか巻いてあるのを授業に持ってきていたなぁ。
こんなの今じゃ問題になるよね。

体罰を肯定するわけでは無いけれど、あれはあれで必要な事なのではと思う。
最近では、自分の子が悪いことして先生にビンタされたのに、先生に文句を言う親がいるらしい。
そんな大人ばかりになったら子供はかわいそうだ。

話変わって、友ヶ島はやっぱり泊まり込みで行きたいですねー。
深夜の砲台掩蔽部に潜ってみたい!
月明かりが差し込む掩蔽部を、長時間露光で撮影したら、すごいきれいな写真が撮れそう(*´д`*)

  • 2011/08/21(日) 15:45:00 |
  • URL |
  • tonotama #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

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