岐阜県可児市にある三菱発動機地下工場跡を後にし、次に、通行止めになっているトンネルを探しに行く事にした。
このトンネルは、地下工場の一部を利用したもので、現役当時は自動車の往来も可能だったらしい。
先ほど探索した壕内の広さを考えれば、十分に車両を通す事が可能だったと思うが、なぜ廃止されてしまったのだろうか・・・。

地形図を見ながら進んで行くと、明らかに怪しい階段を発見。
地形図には神社が記されているが、場所的にあの階段を上っていくと神社に行くに違いない。
ということは、トンネルの壕口はこの先に間違いない!

思っていた通り、小道の先にはトンネルがあった。
と言っても、分厚いコンクリートでしっかりと塞がれている。
今までの壕口の状況を考えたら、異常とも思えるほどの塞ぎ方であるが、(一部の)地図に載っている道路なので、このぐらいしないとダメなのかな。

コンクリートの隙間から内部を伺うが、状況はよく分からない。
ただ、内部からこの場所に来ていれば、明らかに分かると思うので、ここには来ていないのだろう。
内部をちゃんと回らなかった事にちょっと後悔したが、また潜る機会はあるだろうし、謎は残しておいた方が次の楽しみにもなるのでヨシとしよう。
こちら側が塞がれていると言う事は、恐らく反対側も塞がれているのだろうが、一応確認しに行く。

丘陵の反対側へと回り込むと、こちら側はやけに切り立った崖が続いている。
地形図の等高線と合っていない気もするが、木の生え方でこう見えるだけなのだろうか。
ちょっと怪しげな狭~い道を無理矢理上っていくと・・・。

なんとも雰囲気の良いお墓に出た。
道の脇には墓石が無数に建てられているのだが、間隔が開いているせいか妙にほのぼのとするお墓たちだった。
おじぞうさんも気持ちよさそうにひなたぼっこをしていた。

これ以上車で上がって行くとバックで降りる事になりそうなので、車を駐め徒歩で登っていく。

どんどんと進んで行くとやがて道は未舗装となり、ゆるやかに山の中へと飲み込まれていった。
高さ的にももうこの先には何も無さそうなので今来た道を戻ることにした。

帰り道空を見上げると、見事なほどに枝を広げた木が生えていた。
これはきっとモチモチの木に違いない。

再度、トンネルを探して車を走らせる。
と言っても、実はトンネルの位置はナビにも出ているのだが(*´ω`*)

え?こんな所、車で入っちゃっていいの?
人んちじゃないの?
みたいな道を上っていくと、ちょっとした平場があった。
トンネルはすぐそこにあるはずだ。
しかし、トンネルを見つけるよりも先に、目の前に壕口を発見した。

明らかに地下工場の壕口であろう。
壕床はかなりぬかるんでいたが、十分に進入可能だ。
しかし今日はこれ以上潜らない事にしていたので、トンネルを探しに行く。

平場の先に続いている道を歩いて行くと、あった!! トンネルだ。
立派なフェンスに阻まれているが、高さ制限の標識もあるし、以前車道として機能していたのは間違いないだろう。

フェンスの上にぶら下がっている看板には、『危険 通行止め』の文字と、なぜかドクロマークが描かれている。

懐中電灯で奥を照らしてみると土砂が堆積していた。
どうやら崩落によって通行止めになったようだ。
しかし、自然崩落では無いようにも見える。
ここで普通ならさっきの壕口から進入し、トンネル部分がどうなっているかを調べに行くのだが、実は懐中電灯の予備を持ってくるのを忘れていたのだ。
先ほどまで壕内を回っていたときには気がつかなかったのだが、懐中電灯 1本だけで壕内を回っていた。
いつもは予備と予備の予備も持って入るのに、なぜか家に置き忘れていたのだ。
ビデオ用のLED照明も持っていたが、広い壕内では近くしか照らす事は出来ない。
まあ、脱出くらいは出来そうだが、危ないところだった・・・。
良かった、電池切れにならなくて。
まだ懐中電灯は点灯しているが、こういう時に無茶をすると事故が起きる。
トンネル内部の探索は次回へと持ち越す事にした。
ものすごく気になるケド、このくらい気になる所を残しておくと、また来たくなる。

とりあえずはトンネルの両側壕口を確認できたので、トンネルを背にし、今来た道を引き返す。

なんだかまだまだ運転したい気分だったので、遠回りして帰る。
可児からR21を通り岐阜市内まで出て、R258を養老に下って鈴鹿まで帰るのだ。
ちょっと消化不良な今回の探索であった。
可児市の三菱発動機地下軍需工場跡再訪しました!!
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