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[戦跡] 野島地下壕 A壕探索  2011-12-13

以前からリサーチを続けていた横浜市にある野島。
近年、市によって掩体壕についての説明板が取り付けられたが、特になにかが整備されるわけでも無く放置状態が続いている。


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横須賀海軍航空隊により終戦間際の年に掘削されたこの壕は、航空機を空襲から守るために作られたという。
掩体壕はジョギングや散歩コースとなっている野島公園内に大きな壕口を開けている。




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市が設置した説明板には当時の写真も提示されている。




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山の反対側に回り込むと、こちらにも大きな開口部がある。
どうして壕口の形を変えているのかは分からないが、当時は貫通していたようだ。




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掘削時の写真を見ると、手前にはトロッコの線路が敷設されているのが見える。




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内部は中央の一部を除きコンクリートが巻かれているのだが、なぜ中心部が狭くなっているのかは不明である。




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内部は比較的きれいな状態であるが、横坑などは土砂により確認できない。




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また、奥に進むと土砂が積まれており反対側に抜ける事は出来ないようだ。




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ということで、野島はこの巨大掩体壕が有名なのだが、海軍航空隊の記録を見ると、この掩体壕以外にも壕が掘られていた事が分かっている。
駐車場横にも塞がれた壕口がいくつも存在するのだが、整備された公園という事もあって、どの壕口もしっかりと塞がれている。

ところが、横浜・横須賀周辺で調査を進めているyakumo氏より、ついに侵入口を発見という一報が入ったのだ!!




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週末を待ち、早速三重県から横浜へと車を走らせる。




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調査当日。
駐車場脇にはあいかわらず塞がれた壕口があった。
以前カメラで隙間からのぞき込んだときに坑道が続いているのは確認していたのだが、ついにこの壁の向こう側に
行ける!!

ちなみに、野島には掩体壕の他に 3つの壕が存在している。
それぞれの壕は接合していないため、便宜上、海側より 野島A壕、野島B壕、野島C壕と呼ぶ事にする。

まずは、海側にある A壕から進入だ。




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早速、進入可能な壕口に向かって進んで行く。




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柵をごにょごにょし、薮をがさごそすると、やがて壕口が見えてきた。




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匍匐で進入するために、シートを敷く。
それでも、隙間が狭いため、すぐに背中は泥だらけだ(´・ω・`)




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ということで、みんなしてモグラのように穴の中へ。
この壕口は当初は隙間無く塞がれていたのだが、経年により土が沈み込み、上部に隙間が開いてしまったようだ。




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壕内に入ると予想以上に広い。
壕床にはトロッコの枕木の跡がはっきりと残っている。




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一部の坑道は水没していた。




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ただ、水深はくるぶし程度なので長靴だけで余裕だ。




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なんだかやけに広く掘ってある。




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構造は基本的には碁盤の目状なのだが、接合部が微妙にずれていたりと、変化に富んでいる。




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写真だと分かりにくいが、故意に段差をつけてある箇所があった。




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法面に多数存在している壕口はしっかりと塞がれているので、壕内は完全な闇だ。




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当時の物であろうか。
ガラス製の注射器が落ちていた。




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塞がれた壕口付近は土かぶりが少ないせいか、草木の根が垂れ下がっている。




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遊歩道に面している壕口は、石を積み上げ、外側からコンクリートで固めて塞いでいる。




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ん!?
この形!!




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まぎれもなくここだ!




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外を覗くと、駐車場が見えた。




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ふり返ったこの景色は、かつて壕内をのぞき込んだ時のものだ。
まあ、その時はここまではっきりとは見えなかったけど。




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初めて野島を調査してから足かけ3年。
やっと入れた・・・。
なんだか感慨深いものがあるな。。




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その後も壕内をみんなしてうろうろする。
今日は一人で潜ってないので、他のメンバーの明かりで壕内が明るい。




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地下壕に興味無い人は、遊歩道の下にこんな空間が残されているとは思わないだろうな。




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それにしても壕内はきれいだ。
不埒な侵入者がいないせいかゴミも無く、落書きも全く見つけられなかった。
しかも、この付近は壕床の状態も良く、このまま眠らせておくのはもったいない。




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場所によっては水没箇所もあるが、どれも浅い物だった。




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遺産として市で公開すればいいのにと思ったが、壕内に手を入れられてしまうのならこのままでいいとも思う。




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遺物はほとんど遺されてはいなかったが、碍子や薬瓶のような物がいくつか発見された。




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壕床に微妙な段差がある。




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この部分も、一段高くなっている。
機械の設置を予定していたのだろうか。




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かなり汚れるために、進入には覚悟が必要であるが、そんなことが気にならないくらいに素晴らしい地下壕だった。




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この後、野島B壕野島C壕へと続きます。

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コメント

匍匐祭

先日はお疲れ様でした。
ついに見ることができましたね。この壕は目立った崩落もなく、良好な状態で残存していて素晴らしかったです。
あのステージ状のところもたまらん。

  • 2011/12/13(火) 08:25:19 |
  • URL |
  • 榴弾砲 #-
  • [ 編集 ]

ついに野島の突破口が見つかったのですね!
結構、複雑に入り組んでそうですね。
これは探索のやり甲斐がありそうだ。
続編の記事、楽しみにしております。

自分は六浦へ行きましたよ。
ハードなハイキングとなりましたよ(笑)
壕口は発見できないと思いましたが無事発見でき、
内部探索してきましたよ。
詳細はmixiの日記にアップします。

  • 2011/12/13(火) 13:26:03 |
  • URL |
  • きよしろう #kUr9nKys
  • [ 編集 ]

仕事はやっっ!

入れない物と思っていただけに、達成感大ですね。
しかし、出ようとしたら、警官隊が居て出れなくてこまりました。
余計な通報した阿呆がいて、困りましたね。
近じか再調査にいきます。
蝋燭とファミチキ持って壕内でクリスマスでもしますか?

  • 2011/12/13(火) 20:37:17 |
  • URL |
  • yakumo #-
  • [ 編集 ]

Re : 匍匐祭

> 榴弾砲さん

こちらこそお疲れ様でした。
野島内部がこんなにきれいだとは思わなかったですし、苦労して潜った価値はありましたね-。
また是非潜りましょう!

  • 2011/12/13(火) 20:54:35 |
  • URL |
  • tonotama #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

> きよしろう さん

おー、六浦の地下工場に潜りましたか。
相変わらずナフタリンみたいな薬物の臭いが充満してるんでしょうか!?
ここは構造自体は単純ですが、構築が丁寧でコンクリートの台座などの遺構もあり見所が多いですよね。
mixiチェックさせて頂きます。

  • 2011/12/13(火) 21:23:49 |
  • URL |
  • tonotama #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

Re : 仕事はやっっ!

いいですねクリスマス!
でも匍匐前進でケーキ持ち込み(*´д`*)

それにしても警官の集団には参りましたね(笑)
ていうか、人間の死体と魚の死体くらい区別して通報しろーっっ('A`)

再調査いいですね。
行きたいなぁ。
規模だけなら3つ目の壕が一番大きいですかね。
ウェーダー持参で是非!!

  • 2011/12/13(火) 21:36:47 |
  • URL |
  • tonotama #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

おぉ、ついに野島地下壕に入壕したんですね、おめでとうございます!これで、貝山、夏島と巨大地下壕三部作全てに入壕完了ですね。自分も近々野島に探索に行こうと思います。その前に六浦ですが。
野島も貝山や夏島のようにいくつかの壕が階層で存在しているみたいですね。内部の状態も非常に良いようですし、期待大です!

ところで、リンクフリーと書いてありますが、自分のブログとリンクしましたので、一応報告しておきますね。

  • 2011/12/17(土) 11:06:53 |
  • URL |
  • 東雲みょん #-
  • [ 編集 ]

さっそく野島に行ってきました!
よく、あんな小さな島にあれだけ大きい壕3つが、おさまりましたね。A壕は無事に見つかったんですけど、B壕、C壕は見つかりませんでした。
A壕の壕口の足跡は…もしや…

  • 2011/12/17(土) 18:07:28 |
  • URL |
  • oryuu #-
  • [ 編集 ]

年内にまたやるよ!

年末の平日に野島に行きます!
日曜は公園内とあってきびしいので、あえて平日!
通報→警官隊(6人)はきつかった・・・・・

以前聞いた埼玉の熊がいる壕に付いても、聞きたいので
御一緒しますか?

なお、野島以外なら、六浦でも船越でも休日ご案内可能です。
よろしければ、「廃墟を旅する」に詳細を。

  • 2011/12/17(土) 21:25:48 |
  • URL |
  • yakumo #-
  • [ 編集 ]

>>東雲みょん さん

野島の壕は、夏島や貝山に匹敵するくらいの、素晴らしい物でしたよ!
入るのは大変ですが、一見の価値ありです。

六浦は、今の時期なら壕口まで辿り着くのは楽勝かな!?

  • 2011/12/18(日) 01:30:48 |
  • URL |
  • とのたま #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

>>oryuu さん

たしかに、山の規模からすると、予想以上に大きな壕でした。
巨大掩体壕から八景島側の海側にかけてのスペースに、3つの独立した壕があるわけですからねー。

B壕、C壕は、薮をがさごそと進めば、見つけられるかと。
ただし、匍匐で入壕となりますが・・・。

ちなみに、C壕は壕口を入ってすぐ、膝下くらいの水没が 30m程度続きますので、ウェーダー必須です。
でも、A壕、B壕より広く、構築も一見の価値ありです。

現在 B壕・C壕の記事執筆中ですー ( ・ω・)

  • 2011/12/18(日) 01:43:14 |
  • URL |
  • とのたま #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

yakumoさん
船越は探索しましたので、六浦他は御一緒したいです!
自分のブログの熊がいる壕のコメント欄に詳細お願いします。

  • 2011/12/18(日) 09:30:35 |
  • URL |
  • 東雲みょん #-
  • [ 編集 ]

私が子供のころは・・・

私は昭和34年に、野島から10分位のところで、生まれ、40年間過ごしてきました。
子供のころは、野島に海水浴に行くと、掩体壕の入り口付近の日かげに休憩場所を陣取って、海で遊んだものです。
その頃は掩体壕も封鎖されておらず、と言っても、中に何があるわけでもありませんでしたが・・・。
普通に中に入れましたよ。
ちなみに、戦争中は六浦地区は海軍関係で働く人たちの住宅や、集合住宅も多かったらしく、
敷地の境界線には、コンクリート製の「海軍」と名前が彫られた柱の様な杭が地面に埋め込まれていて、
現在でもよく探せば、見つかるはずです。

  • 2015/09/11(金) 15:08:39 |
  • URL |
  • mogura #-
  • [ 編集 ]

>> mogura さん

はじめまして!!
野島の掩体壕は、昭和34年時点ではまだ塞がれていなかったんですね。
整備された公園なので、仕方ないのでしょうが、当時のままの姿の壕口も見てみたかったです。
野島の地下壕はどの壕も崩落が少なくとても状態が良かったのが印象的です。

六浦あたりは、海軍の標柱がたくさんありますよね。
マンホールなども、当時の海軍のマークが入っていたり、海軍の消火栓が残されていたりと、このあたりはホント、
探索していて楽しいところです。
野島は、もう少し草が枯れてきたら、また潜りに行こうと思ってます(^^)

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