Digital Artworks TeeART Blog.

デジタルから穴ログまで、日々の改造・探索を綴ります ((((っ´ω`)っ

[戦跡] 半田青谷地区の地下軍需工場~その2 -ダメダメ編  2012-02-29

この記事は、 [戦跡] 半田青谷地区の地下軍需工場~その1 からの続きです。

今回は、なんか、ダメダメな感じです(´・ω・)


120226_133009.jpg
青谷の地下壕を発見したので、気分良く次の壕を探しに行く。

あぜ道の上をチャリと共に隣の丘へと進んで行く。




120226_133141.jpg
すると早速壕口を発見!!
なんだか、そこいら中に穴が開いているぞ。




120226_133505.jpg
穴の中へと進入する。
高さは 1m程度だ。

狭い…。

右を見ると…。




120226_133512.jpg
どうやら通路は続いているように見えるが…。

左を見ると…。




120226_133521.jpg
こちらにも通路はあるみたい。

しかし、大量の泥土が流れ込んだようで、とてもじゃないけど進入不可能だ。
壕床から、2m近く埋まっているんじゃ無いか!?




120226_133845.jpg
周囲を見て回ると、小さな沼があった。
ここからあふれ出た水が、土砂と共に壕内に流れ込み、長い年月をかけて壕を埋めてしまったのか。

丘を回ってみたが、壕口は発見できるものの、残念ながら入れそうな箇所は見つからなかった。




120226_134734.jpg
仕方ないので、道を挟んで反対側にある(と思われる)、半田の地下壕を探しに行く事にした。




120226_134734b.jpg
ここ半田地区には大規模な地下壕が眠っている。
この図は、国会図書館所蔵の米軍資料からの抜粋だ。
戦後、米軍が調査(というより、接収だろう)した際の記録のようで、壕内に何かがあった事を伺わせるような書き込みもある。
記録によると、昭和20年の春頃から、工場の一部は稼働していたようなので、機械の位置か、関連する物資を記録したものかも知れない。

図の右下部分にある、黒く塗られた部分は階層構造だろうか。

いずれにしても、この図を見ているだけで、潜りたくてたまらなくなる…(*´ω`*)




120226_134928.jpg
山肌に沿って、奥へと進んでいく。
この付近は中勢バイパスが通るルートらしく、山を削って大規模な工事が行われている。
しかし、高架によって丘陵を超える設計らしく、地下壕が無くなってしまうような感じでは無かった。




120226_135150.jpg
すると、突然!!!
山肌に、大きな穴がこんにちはしてる!!

しかし穴の前には用水路が流れており、すぐにあの場所へと行く事は出来ない。




120226_135928.jpg
でも、どう見てもこれは中に入らないと気が済まない穴だ。

深そうな雰囲気がビンビン伝わってくる!!!




120226_140022.jpg
辺りを見回すと、用水路に倒木が覆い被さっているのを見つけた。

あの木を伝って、対岸に渡れるかも知れない!!




120226_140110.jpg
ところが、近づいてみると倒木は、思っていたよりもずっと細く、足をかけるだけで折れてしまいそうだった。




120226_140138.jpg
しかし、用水路が狭まっているのを発見!!
これなら渡れるかも…。




120226_140333.jpg
ジャンプ出来なくは無いけど、着地箇所によってはケガしそうだな…。
荷物が無ければ飛べるかな!?

うーん、微妙な幅だ…。




120226_140427.jpg
ちょっと迷った結果、ジャンプは無理という結論に。
しかし、水深が浅くなっている箇所を発見。

うわ、なんだかヌルヌルしててコケそうだ。




120226_140502.jpg
と言う事で、なんとか対岸へと渡ってきた。

先ほどの壕口へ向けて薮をがさごそと進む。




120226_140521.jpg
キタキタキタキターー(゚∀゚)ーーッ!!

こ れ は 来 た か !

早速内部へと入ってみる。




120226_140527.jpg
・・・あれ!?




120226_140534.jpg
奥行き無し!?

これだけ!?

えええぇぇぇ(´・ω・`)ぇぇーー




120226_140620.jpg
試し堀りなのか、ダミーなのか分からないが、まさかの瞬間閉塞壕。

がっかり感が半端ない…。




120226_140754.jpg
しょんぼりと穴を出て戻る途中で、真新しいデリニエータが落ちているのを見つけた。




120226_140824.jpg
(・∀・)  




120226_140856.jpg
(´・ω・)




120226_141142.jpg
これでよし。

地下壕をお探しのみなさん、この壕は閉塞ですよー。




120226_142138.jpg
と言う事で、半田の地下壕は見つけられず…。
場所的にはこのあたりに間違いないと思うのだが…。

しかし、犬の散歩をしていた地元の方とお話ししたところ、興味深いお話しを聞く事が出来た。
ここから少し離れた香良洲町には三重海軍航空隊の遺構が残っているらしい。
また、歴史資料館にはたくさんの資料が展示されているそうだ。




120226_144957.jpg
半田地下壕を見つけたいのだが、資料館は夕方で閉まっちゃうので、 とりあえず資料館へ行こう とクルマを走らせた。


次回の探索 へと続きます。


※今回の記事は新たな発見も無く、何の役にも立ちませんので、いつもならボツになるはずの記事なのですが、せっかく見つけた穴があんまりだったので、あえて記事としました。ゴメンなさい…(*´д`*)
関連記事

コメント

いえいえ、こんな顛末記が意外と面白いです。
それにしてもあれ、デリニエータっつうんですね・・・

  • 2012/03/01(木) 20:36:53 |
  • URL |
  • yopo #LkZag.iM
  • [ 編集 ]

うん。
でも、やっぱり潜りたい(*´ω`*)
当然、再調査しますので、近いうちに潜れるかと思います…。

ちなみに、デリニエータに限らず、実生活に役に立たないどうでもいい情報とかありますよね。
自分はそう言った知識が大好きなんです(*´д`*)
当然、道路付随物以外でも、いろいろと知らない名前の物が数多くあるんで、そういうのを調べたりするのはホント、楽しいです。
意味の無い事が好きなのかな!?

  • 2012/03/01(木) 22:45:28 |
  • URL |
  • tonotama #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

あるある

探索をする人ならば、誰しも経験がありますね。
苦労して壕口まで接近した挙句、祠や掘り掛け、なんてこと!
ちなみにその1の裸足の原始人は、水没時期に長靴の無い人がどうしても入りたかったとか?
最近のハイキングシューズには何と五本指の物があります、(先日登山用具店にて確認)
その3期待!

  • 2012/03/03(土) 06:36:14 |
  • URL |
  • yakumo #-
  • [ 編集 ]

5本指のハイキングシューズなんてあるんですね。
原始人じゃなくてちょっと安心しました。
だってあんな所を裸足で歩くなんて尋常じゃ無いですからね。
見つけたときは、ぞっとしたよ((;゚Д゚)))

  • 2012/03/03(土) 15:46:52 |
  • URL |
  • tonotam #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

壕の入り口について

はじめまして、記事を読ませていただきました。
半田地下壕について、国道165号三重県運転免許センター前の昭和シェル石油南が丘給油所の東側の道を進んでいくと、右手に津市火葬場があります。火葬場裏にはリサイクルセンターがあるのですが、さらにその奥に、立ち入り禁止となった場所があるのですが、その広場から放射状にトラック等の車両が出入りできる入口があるそうです。また、火葬場を右手に見ながら前進し、二股の道を右手に進行すると、最終的に摩洞温泉方向に向かいのですが、道中左右の山肌には、いくつもの壕口があります。中勢バイパスのルートも、20年~30年前には津市火葬場近くを通ると聞いていましたが、半田地下工場の影響で現工事区間に変更されたと聞きました。

  • 2012/08/18(土) 23:36:19 |
  • URL |
  • 地元人 #-
  • [ 編集 ]

Re : 壕の入り口について

>> 地元人 さん

情報ありがとうございます!
丁度、涅槃像の反対側の山あたりですかね。
航空写真を見てみると、山肌が開削されている場所がありますね。
位置的にはその辺りと思われますので、来週半田を訪れた際には調査してみたいと思ってます。
ここ周辺の山はたしかに穴だらけですよね。
新たな地下壕が発見できるかも知れないのでとても楽しみです!!

  • 2012/08/19(日) 13:52:24 |
  • URL |
  • tonotama #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://teeart.blog107.fc2.com/tb.php/147-cc7b4f9b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)