今回は、横浜からはるばる鈴鹿まで来てくれたyakumo氏との合同探索である。
まずは、前回時間の関係で行く事が出来なかった虎島へと進む。
ここには虎島砲台があるのだ。

桟橋から虎島までは約3Km。
山道を登ったり下ったりしながら、どんどんと進んで行く。
島内には自動販売機も無く、飲料水が手に入らないため、1リッター分の飲料水を持っていったが、前回の真夏の探索と違い、今回は 3月だ。
飲み水が足りなくなる事は無いだろう。

桟橋からかなりの距離を歩いているが、まだ半分程度しか来ていない。
日頃の運動不足のせいか、すでに足ががくがくしてきた(´・ω・`)

この岬の先端を下った先の島が虎島だ。
まだまだこの先は長そうだ…。

岬の先端を下り、やっと虎島が目の前に見えてきた。
要塞島として整備されていた当時は、友ヶ島と虎島は軍道によって結ばれていたが、現在は軍道の中央が破壊しており、干潮時にしか行き来することは出来ない。

満潮時にはここは海に沈むので、訪れる際には潮位に注意が必要だ。
下手すると帰る事が出来なくなってしまう。
後から知ったのだが、虎島への陸路からの上陸は禁止となっているようだ。

早速虎島へと上陸し、踏み跡のような軍道をどんどんと登っていく。

軍道を登っていく途中に、いくつもの壕口を発見した。
もちろん発見したものは全て内部を確認したが、どれも数メートルで閉塞しているものばかりだった。

つづら折りの軍道を登りながら進んで行くと…。

ついに門柱が現れた。
保存状態は非常に良さそうだ。

奥へと進んでいくと、弾薬庫を発見。

内部は、まあ、どこにでもある弾薬庫と同じだ。
しかし…。

奥にある弾薬庫には、なにやら不自然なロープが絡みついている。
なんだこりゃ!?

中をのぞき込むと、なんと弾薬庫の床面にぽっかりと穴が開いている。
さらに内部には横坑も見えている。
これは!!!
yakumo氏がさっそく下部へと降りていく。

もちろんtonotamaも内部へと下降する。

穴底より入り口付近を見る。
こんな光景は初めてだ。
しかも、当時の物と思われる扉が2枚、穴底に朽ちていた。

後ろをふり返ると、こちらもまたすごい光景だ。

穴底からは横穴が続いている。
天井付近には、たくさんのコウモリがぶらさがっている。

横穴を進んで行く。
思ったより深さがあるようだ。

ゆっくりと下りながら横穴を進んで行く。
まだ奥がありそうだ。

しかし横穴は20m程度で終わっていた。
崩落では無く、そこまでしか掘削されていなかった。
一説によるとこの横穴は、旧日本軍の隠し財産を探すために掘られたという。

一通り虎島砲台跡を見学し、今来た軍道を下る。
満潮になる前に友ヶ島へと戻らねばならない。

陸軍が構築した軍道上には、たくさんの瓦礫が転がっている。
この瓦礫はどこから来たのだろう。
瓦礫の道を進み、再び桟橋方面へと進んで行く。
距離もあるが、なんせ上り坂がキツイ。
だんだんと足が張ってきた。

山道を2Kmほど進んだところで、tonotamaダウン(´・ω・`)
ちょっと休憩しないと…。
このまま歩き続けたら、もうダメ。
ホントに運動不足だな俺。
ということで、この日の夜も和歌山に泊まり、翌日も友ヶ島探索を続ける事にした。
深夜の深山第1砲台 へと続きます。
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