
ガレた坑道を乗り越え、どんどんと進んで行くと…。

なんと行く手にドアが現れた。
ドア付近は鉄骨が組まれている。
ドアは向こう側から蹴飛ばされたのか、凹んでいた。

酷いなあ…と思いつつ、ドアに近づいてみると、
うわぁ!
なんだこれ、土砂が…。
このブロックにもすさまじい力が加わっているのかも。

ここは長居無用と、さっさと別の坑道へと進む。
壕床にはキャタピラの跡のような物が続いている。

その先にはクルマの轍が!!

轍を辿っていくと、そこにはシャベルカーの上部が置かれていた。
ビニールで保護してあるし、一応保管しているのだろう。

そこからしばらく進むと、かなり大きな壕口を発見。
しかし、見事に塞がれている。
中央部分にはドアが設置されているようにも見えるが、完全にコンクリートにより塞がれていた。

しかし、この見事な塞ぎっぷり。
職人、恐るべし…。

ちなみに、この外側がこの写真の場所と思われる。
(写真提供 : yakumo 氏)

寒さに震えながらも、新たな坑道へと進む。

またガレてきた。
しかし、この壕は広い。

崩れていても、水没していても、進める限りどんどんと進んで行く yakumo氏。

必死についていくtonotama ...
(・ω・)=3

天井の岩が落っこちてる…。
こんなの落ちてきたら即死だな。
いままでみんなありがとう(*´ω`*)ノ

隙間がある限り一応進んでみないと気が済まないので、みんなして奥へ奥へと進む。

掘削の形は悪いのだが、妙に壕床が整えられている。

なんと、こんな所に三菱マークのついたプロペラが置いてある。
ここは中島飛行機立川工場の疎開工場だったはずだが、三菱プロペラの工場もあったのか!?
( ^ω^) ( ^ω^) ( ^ω^)

ということで、4時間ほど潜っていたが、全ての壕を回ったようなのでそろそろ外に出る事にする。
すっかり体は冷え、外の暑さが恋しくなっていた。

壕口から出るとそこは灼熱の世界。
8度の地下から 34度の地上へと這い出る。
しかし冷え切った体にはなんだか気持ちいい(*´ω`*)
のもつかの間、たちまち汗が噴き出す。
勝手なもので、今度は寒い地下が恋しくなってくる。

激しい温度差にカメラは曇りまくり。
レンズの水滴をぬぐったその瞬間に水滴が溜まる。
しかし暑い…。
早くこの薮を抜けて、涼しいクルマへと戻りたい-。
ということで、前編、中編、後編と3回に分けて紹介した浅川地下壕ですが、広さもありとっても楽しめました!
壕内の一部は膝上ほどの水没区間があるので、全部回りたい人はウェーダー必須ですが、見学会も催されているようで、比較的安心して回る事が出来る壕でした。
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