ここは作りも単純だし、潜っても似たようなものだろうと思っていたのだが、くるまみちを見るとかなりすごい事になっているではないか!!
と言う事で、未踏破エリアを回って来た。

とりあえず壕内へ潜り込む。
このあたりは、まあ、よくある地下壕という感じか。

それにしてもここはコウモリが多い。
天井が低い場所だと頭にコウモリがぶつかってしまう。
翼部分にタグが取り付けられているコウモリも多く、どうやら調査対象となっているようだ。

しかも、ここのコウモリは昼間だというのに起きていて、隣のコウモリとじゃれ合ったりしていた。

天井がとても低くなったり、今度はとても高くなったりしながら壕内を回っていると…。

二段堀りの途中なのか、巨大な鍵状の坑道が現れた。
ここは天井までの高さが 5~6mはある。

壕内には水没箇所も多かった。

深いところでは腰程度まで水没していたが、水位がひざを越えると冷たすぎて進むのを躊躇するほどだ。

この場所は、正規の見学会などでも案内されているようだが、同時二段堀という危険な工法での掘削らしい。
全国的にもこのような遺構は珍しいとの事。

ちょっと見にくいけど、人の大きさと比べると規模が分かるかと思う。

そして奥へ進んでいくと、垂直に切り立った巨大な縦坑。
見上げてみると、圧倒されるが、写真じゃこの凄さは伝わらないか…。
高さは20m近くあるのではないだろうか。

排水設備付きの坑道。

そして、またまた巨大な2段堀。

その先に見えてきたのは、今度は巨大な斜坑!!
探索当日は雨だったので、雨水が滝のように流れ込んでいた。

この坑道はかなり広く、そして丁寧に掘削されていた。

壕内には高さが異なる場所が見受けられたが、この場所にはスロープが設けられていた。

完成している巨大坑道。

そしてこれが、未完成の巨大坑道。
下の部分の張り出しを削り取る前に終戦となり、工事が中止になったという事だろう。

それにしても、この大きさ。
掘削途中のままに残されているのは珍しい。

ちなみに、このエリアには実際に機械が運び込まれて部品の製造を行っていたらしいが、唯一の遺構が壕床に残された何かの跡。
工作機械の台座跡とは断定できないが、この付近の壕床はかなりきれいに均されており、生産を行っていたのであれば、この周辺以外考えられない。
ということで、三重県に行く途中に寄った可児の地下壕だが、この日の夜に関市にてくるまみちメンバーと合流し、翌日は津市の半田地下壕を探索した。
半田地下壕周辺探索~前編 に続きます。
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