以前途中まで行って、進めなくなった壕の奥を見に行ったのだ。
翌日は、他のメンバーと一緒に、半田地区の周辺を探索したのだが、なんとも言えないワンダーな地下壕を発見した。

これは昭和22年の航空写真だ。
戦後間もない頃で、磨洞温泉付近の道路も旧道しかない。
まずは陸軍の射撃場付近の山を探索する事にした。

以前の探索で見つけた大きめの穴はこの一つだけなのだが、冬になり薮も薄くなったため、別の穴も発見できるかな。

早速探索を開始するために、ウェーダーを身につける。
これで、水没壕もばっちりだ。

目的の穴に行く途中にもいくつかの穴を発見した。
ここは水が溜まっていて土砂も堆積してた。

すぐ近くにもまたまた穴が。
ま、どーせ中でつながってるんだろう。

早速目的の壕に到着。
早速内部へと入っていく。
内部は、高さ、幅とも 2m弱程度。

ここは軍需工場の雰囲気は全く無い。
磨き砂の採掘場なのだろう。
ま、一応奥まで行ってみるけどね。

前回進めなかった水没部分へと足を踏み入れる。
水深は股下くらいなのだが、壕床に堆積した土砂に足が20cm程度潜るため、進むのはちょっと恐い。
澄み切っていた水が、たちまち濁り出す。
慎重に杖で前方を確認しながら進んで行く。

しかし残念な事に、水没の先は崩落により閉塞していた。
灯りを消してみたが、完全な闇で、隙間は全く無さそうだ。

仕方なく今来た水没坑道を戻る事にする。
帰りは濁っていて怖さ倍増だ。
来るときに縦坑が無い事は確認済みであるが、どんな罠があるか分からない。

その後も周辺をくまなく見て回ったのだが、たくさんの穴を発見したものの、どれもほとんど水没しているか土砂が堆積している状態であった。

その日は温泉に浸かって車中泊でのんびり(*´д`*)
翌日は早朝からよとと氏、ぱぱん氏らと地下工場の探索へと向かう。
と言っても、まだ、どの部分が地下工場なのか、確実な情報を得ていないため、総当たり的な探索をしていく事にした。

丘陵の谷にある薮の中に入り、巨大な斜坑へと。
前回の探索に所用で参加出来なかったぱぱん氏をご案内だ。
ここは前回の探索で発見した壕だが、巨大な壕口よりゴミが投げ込まれている。
しかも、床面が崩落してしまったのか、かなり急な斜面を下ることに。

ちなみにこの壕はいきなり水没している。
右方向へ数十メートルは進む事が出来るのだが、ライフジャケット無しだとちょっと恐い。
前回の探索では yakumo氏が水中にある縦坑に気づいたのだが、気づかずに進んで行くといきなり水中に引き込まれる事になる。

この周辺は斜坑がいくつも並んでいるので次の壕へと。

この壕は入り口からコンクリートにより巻き立てられている。

一見、なんの変哲も無い斜坑に見えるが、足下に注意しないと大変な事になる。

と言うのも、斜坑の途中にいきなり縦坑が口を開けているのだ。

縦坑から中をのぞき込むと水没している物のかなり広い空間のようだ。
2~3m下れば下層へと入れそうなので、今度水没対策やロープを準備して来る事に。

この斜坑の作りや大きさからしても、磨き砂の採掘場とは思えないので、恐らく地下工場の一部かと思うがどうなんだろう。

続いて今度は、今まで未調査区域だった山の向こう側へと行く事にした。
道も無いような山をどんどんと登っていく。

うん、低い山でもなかなか険しいもんだ。
てか、ウェーダー履いて山登りつらいー。

しかし、山越えしてすぐに、かなりの規模の壕を発見したのだ。

あれ?
なんか奥にブロックみたいのがある。

なんぞこれwwww
独房!?

と思ったら、磨き砂の説明文が…。
磨き砂博物館かな!?

天井部分には電源コードが張り巡らされている。
明らかに近代的なケーブルだ。

え?部屋??
非常口??

と思ったら、『地下20メートルの地点』との看板が。

地下廃墟というか、変な宗教施設だったらやだな。

炊事場!!

冷蔵庫!?
あ、なんか奥にビールケースが…。

この地下壕があるのは、磨洞温泉から山一つ越えた場所だ。
旧磨洞温泉とも無関係の施設だろう。
しかも、ビールケースや残されている設備を見る限り、30年程度前に無人となった物件であろう。
と言う事は…。
次回、解明編 へと続きます。
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