時間も時間だが、ちょっと行ってみようと、自転車積んで出発。
深夜3時に栃木県大谷地区に到着。
早速ビールで宴会(ひとりで)
('A`)

翌朝、早速チャリにて大谷地区をうろうろすることに。
チャリは、昨日グリスアップしてブレーキオイルも交換し、絶好調!!

しかし、この時期の探索は薮がひどすぎてめぼしい物が見つからない。
暑いし喉渇いたー(*´д`*)

うろうろとしていると、土砂の向こうに大きな壕口が。
でも、大量の土砂で埋め戻されているようだ。
下に降りる事は出来そうだが、激薮な上単独行動なので、一気にテンションダウン。

壕口にズームすると、どうやら中には空間があるようだ。
場所的に、先日潜った地下壕の反対側の壕口と思われるが、こちら側もかなりの埋め戻しがあるようだ。

まあ、ここは時期を見てまた来よう。ということで、他の地下壕を探しに行く。
途中で見かけた変な落書き(?)
もう、こういうの、ほんとうに気持ち悪いからやめて欲しい…('A`)

1.5車線程度の山道を辿っていくと、なにやら廃墟のような物が。

近づいてみると、滑車が丸見え。
これは立坑あるな…。

採取標識板によると、平成13年までは採掘を行っていたようだ。

その奥に、やっぱりあった、巨大な立坑。

でも、のぞき込んでみると、完全に水没しちゃってる。

付近には、ここに立ち入るための通用扉があった。
関係者以外立ち入り禁止と書いてあったが、もはや関係者でも入るの無理なレベルに階段の崩落が進んでいた。
さすがにこれはどうしようも無いので、さっさと次の場所へと進んで行く。

その先の草むらを調べていたら、奥になにやら石切場が見えている。

行ってみると、ものすごいゴミが。
察しの良い方ならお気づきと思うが、ここは完全に水没しており、ゴミが水面を埋め尽くしていたのだ。
普通なら真っ先にどこかへ飛ばされてしまう発泡スチロールゴミが大量にあるので、見るからに怪しい。
小石を放り込んでみると、水面は大きく波打った。

この先にも廃坑がある事を示す看板が…。

ま、この時期じゃちょっと行くのに躊躇するくらいの薮。
とりあえず地図に印しをつけながら進んで行く。

このあたりは奇岩が立ち並ぶ景勝地だ。
しかしすぐ下を見ると…。

採石跡有り
危険
立ち入り禁止
とか書いてある。

その先、まばらに民家が建ち並ぶ山肌を調べていたら、あった壕口!!
チャリを付近に駐め、早速中に潜り込む。
ちょっと狭い坑道を進んで行くと…。

幅4m程度はありそうな大きな坑道に接続した。
内部はひんやりとしているものの空気の流れも有り、他にも開口しているのは確実と思われた。

巨大坑道の最奥部分。
ここから右に折れている坑道は高さ2m程度。

碍子が落ちていたが、刻印は何も無かった。

壕床にはなにやらキャタピラの跡のような物が。

先に進んでいくと、10cm程度のちょっとした水没が。

本日はウェーダーどころか長靴さえも履いていなかったのだが、先人により橋が架けられていたのでありがたく渡らせてもらう。

壁に残されている碍子。
戦後のキノコ栽培に使用するなら、この間隔でこの数の碍子打たないと思うので、地下工場の遺構だろうか。

横坑を抜け、隣の坑道に出た。
やはりこちらもかなりの広さがある。
しかも、地下工場らしく、床面がきれいに平らになっている。
この付近にはキノコ栽培の残骸が残されていた。

なおも奥へと進んでいくと、木枠と碍子が見えてきた。

おそらく戦中の物だろう。

その先にはやっぱりあった開口部。
久しぶりの太陽の光が眩しい-。

外を眺めると、ちょっとした平場となっていた。
この時期の割には薮が薄い。

まだまだ奥がありそうなので、再び漆黒の壕内へと戻っていく。

なんか轍が残ってる。
車が入っていたのか?
それとも台車みたいのを入れていたのか。

奥へ進むにつれて湿気が上がってきた。

ひどい水没は無い物の、壕床がぬかるんでいる箇所もあった。

しかし、本坑と思われる巨大な坑道は、非常にきれいに残っていた。
壕床の両脇には排水用の側溝も作られていた。

それほど複雑ではないが、なかなか変化に富んだ壕内。
懐中電灯を消すと完全な闇となるが、懐中電灯さえあれば迷う事は無いだろう。

狭い坑道が伸びているので入ってみる。
ここだけは、中央に排水が切ってある。

奥まで行ってみると、どうやら外側から埋められているようだ。
崩落では無く、明らかに人為的な埋め方だ。
おそらくどこかの民家の裏手だと思うが、電気を消しても完全な闇で、場所の特定は出来なかった。

ひととおり壕内を把握したので、違う坑道を辿りながら先ほど見た開口部へと向かう。

自転車は進入した壕口付近に置いてあるのだが、壕口から民家の敷地に登らなくてはならないため、そこには戻りたくないのだ。

外の明かりが見えてきた。

ということで、ここから脱出。
もっと広い壕口がすぐ近くにあったのだが、蜘蛛の巣がものすごく、しかも足場もぐちゃぐちゃだったので、ちょっと狭かったのだがこちらから這い出てきた。

地下壕を抜け、山の反対側に出てきてしまったので、自転車を回収しに進入した壕口まで戻る。
地下壕の中は10℃程度しかなく寒かったが、地上は30℃近くあり、暑くて大変。
自転車を回収するためにかなりの距離を歩いたのだが、今考えてみると、車を駐めていた場所の方が断然近かったので、車で取りに行けば良かったー。
この地下壕の隣にも、もう少し規模は小さいが地下軍需工場があったようなので、次回来訪時には発見出来るかな(*´д`*)
再訪問して発見しました!
- 関連記事
-
-
[戦跡] 貝山地下壕 第1工区 2010/09/14
-
世界一神社を見に行ってきた 2016/09/26
-
[戦跡] 鈴鹿海軍工廠関防空工場探索 その2 2010/05/26
-
[戦跡] 州崎第一砲台跡~香寺山砲台探索 2017/09/07
-
[戦跡] JR田浦駅近くのヤバイ壕 2018/02/26
-
[古道] 朝比奈切通し 2008/12/22
-
[戦跡] 浦賀にある潜水具がある壕に潜ってきた 2021/12/10
-