先日訪れた大井海軍の地下壕だが、前回は時間切れとなってしまったので再び行って来た。

前回同様に、焼津駅前温泉センター、通称、黒潮温泉で仮眠する。

翌日、早速探索へと向かう。
今回は、前回降りた谷の反対側よりのアクセスだ。
こちら側には地震観測所の廃墟があり、斜面を下るのが多少楽だからだ。

斜面を降りていくと、地震観測所の跡地を発見。

海軍の地下壕を再利用した施設で現在は使用されていないのだが、施錠されたままのようで中に入ることは出来ない。

しかし、元々が地下壕だったため、周辺には壕口がいくつか見受けられ、その中の一つに突入することにした。

壕口は大きく開口しており、多少背中を擦りながらも容易に進入出来た。
内部に風の流れは全く無く湿度も高い。
奥は完全に閉塞だろう。

壕内に入ると、高さ、幅とも2m程度のガレた坑道が続いている。
あまりにも高い湿度で、カメラのレンズがたちまち曇る。
拭き取ってすぐに撮影しないと、ボケボケな写真となってしまう。

奥へと進んでいくと、先ほどの施錠された壕口から続いていると思われる、セントル巻きの坑道があった。

セントルとの隙間を進んで行く。

残念ながら先へ進んでもセントル巻きの内部へ通じている場所は見つからなかった。
しかも、盛大な瓦礫と共に奥は閉塞。
どうやら埋め戻しされているようだ。

工場として掘削されたのか、随分と広く掘られている箇所もある。

総延長数百メートル程度の壕のようだが、あまりにも高い湿度と息苦しさで、早々に壕を出た。
ちなみに、コウモリやカマドウマも棲息していたし、酸素濃度計のアラームも鳴らなかったので、酸欠の心配は無さそうであるが、この壕はあまりに不快指数が高い。
体中既に泥と埃まみれだし(*´д`*)

と言うことで、谷の反対側にある壕へと向かう。
この写真の丁度真ん中に壕口が写っているが、行政が掲げている『立入禁止』の看板がいい目印となってしまっている。

ウェーダーに履き替え早速壕内へ。
こちらの壕は先ほどの壕とは比べものにならないくらい快適。
水温は冷たいものの、壕内温度は12度程度ある。

壕内には水が湧き出ている場所があり、そのおかげで壕床に溜まっている水はとても澄んでいる。

もっとも、ジャブジャブと進んで行くので、たちまち水は濁ってしまうのだが。
水深は、深いところで腰上程度なので、ウェーダーがあれば問題無い。

壕内は分岐も多く、複雑な作りとなっている。
総延長は1000mを超えているのではないだろうか。

上部の壕へと接続している立坑。
前回の探索で上から覗いていた場所だ。

各々、別の坑道を通り奥へと進んでいく。

だんだんと水が引いてきた。

盛大なガレ場を乗り越えていく。
まだまだ奥がありそうだ。

ガレを乗り越えたその先は乾いた空間となった。
水没区間はもう無さそうだ。

しかし水没区間は無くなった物の、ガレてて立って歩けない。

最奥部はほとんどこんな感じだったが、埋め戻しという感じても無かったので恐らく掘りかけなのでは無いか。

濁った水没区間を壕口に向け戻っていく。

この壕は壕口に近付くにつれ水位が増しているのだ。

水没区間に下層への立坑が無いのは確認済みだが、やはり濁っていると進むのが怖い。

遺構は、支保工が少しあるくらいだったが、とりあえずぐるっと回れたので満足(*´д`*)

でも、そろそろやばかったLX7がついに瀕死の状態に\(^o^)/
鏡筒を引っ張らないと起動しなくなったので、同型機をまた買うことに…。
→ 直してみました(='ω')ノ

そして地獄のような斜面をよじ登って車へと戻った。

時間がちょっと余ったので、地元民の空母欲奈さんに、金谷駅近くにある廃SLへと案内してもらった。

運転台によじ登ってみると、石炭投入口が口を開けていた。

後部には客車も放置されている。

列車側面にはクハと書かれていたが、なにやら運転台もあるようだ。

上部には、ちょっと懐かしいスイッチボックスが(・´ω`・)

客室自体はラウンジ風に改造していたのか、後付けの手すりや椅子が残されている。

最後部から見下ろすと、今にももぎれてしまいそうな連結器がぶら下がっていた。

列車から降りると、yakumo氏が列車の上部を撮影していた。

ということで、おみやげたくさん買って帰りました(^^)ノ
セントルの内部に入ってきました
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