やってきました4ヶ月ぶりの三重県!
今回は、関西を中心として探索を行っている、くるまみちのメンバーとの合同探索&新年会だ。

金曜日の夜仕事上がって三重県へ。
途中のPAにて仮眠して寝過ごして、そのまま磨洞温泉へと向かう。

よとと氏と合流し、とりあえずは磨洞温泉本館跡地の水没壕へ。
今回は、よとと氏特製のフローターがあるので、無理目な所まで行けるかも!?

早速出航する、よとと氏(*´ω`*)ノ
とりあえず、おれもウェーダーだけは装備してるんで、ジャブジャブと突入。

真冬の水没壕は、ウェーダー越しに体を冷やしていく。
透き通っていた水はとてもきれいなのだが・・・。

歩いて行くと同時に撹拌されたちまち足下は見えなくなってしまう。

なんかとても怪しい。
コンクリートで塞いで鉄筋を組んである。
なんだこりゃ。

とてもきれいにコンクリートが巻いてある。
でもウェーダーのみでこれ以上進むのは無理だ。
既に腰の上まで水面がきてる。
よとと氏はどんどん奥へ行ってしまった。

これ以上奥へ行くのは無理そうなので、向きを変えてステッキで床面をつつきながら、浅そうな所を選んで進んで行く。

自然崩落か埋め戻しかは分からないが、盛大に崩れている。

かなり広く掘削されている空間だが、深すぎてこれ以上進めない。
足下には、営業時の物と思われるダクトが沈んでいたが、足を乗せると簡単に崩れ落ちた。

こんな時こそフローターの出番だ。
よとと氏が奥へと進んでいく。

奥を見に行ったよとと氏が、
「ここは行ったらあかん場所や!!」って叫んでる!
坑道は続いているものの、かなり狭いようだ。

ひととおりぐるっと回ったが、想像していたよりも狭い。
塞がれている部分や、行ったらあかん坑道がどこに続いているのかが気になるが、とりあえずはここを出る。

その後、薮をがさごそしながら未調査エリアの山肌を歩いてみる。

するとすぐに壕口が。
ほんと、どこにでも穴が開いているな。

内部は完全に磨き砂の採掘場跡だ。
掘り方からして、昭和初期以前だと思われる。

奥は立って歩けるが、全体の規模は小さい。

そして盛大に崩落。
随分と純度の高い磨き砂の塊だ。

山側は、地盤ごと落ちたのか、大量の土砂が流入している。

穴を出て、今度は津市環境事業部の建屋へ向かう。

ブログの読者さんからの情報だと、この建屋の辺りにも穴がたくさん開いているそうだ。
ただ、なにやら工事が始まっているという。

斜面を登ると、なんか工事現場が見えてきた。
ここは昔、自転車の保管場所だったところだ。

斜面を登り切ると、ものすごい規模の工事現場が。
元の地形が分からないくらいになっている。
これじゃあ穴なんて残っている訳ないか…。

仕方が無いので美女の里を潜りながら車へと戻ることに。

内部は相変わらず怪しい廃墟といった感じだ。

その後、道の駅関宿にメンバーさんが集まって、夜は居酒屋で新年会!
みなさんいろいろな場所から来ているようで、ナンバーはバラバラ。
しかも、ナンバーの地名かぶり無し(*´д`*)
会場は本物の蔵を改築した居酒屋くらぞう。

内部の写真はプライベートすぎてお見せできませんが、とってもいい感じの居酒屋さんでした。

翌朝、心配していた雨も止み、早速探索へと向かう。
ここで、新年会のみ参加のメンバーさんとお別れ。
姫路から新年会のためにここまで来た方もいる。
なんてパワフルなんだ( ゚д゚)

もう、何度通ったか分からん程見た磨洞温泉への道。
一見広いこの道は、磨洞温泉を境に突然、狭隘道路へと姿を変える。
でも現在この道は延伸工事が進んでいるから、もう少ししたら快適に久居に抜けられるようになる。

ということで、早速着替えて探索の準備。
あ、なんかおろろん氏の車の中にチャリが積んである!

おー、カーボンホイールじゃん!
いいないいな、いくらしたの?
え?
よ、よ、よ、40万円!!
ホイールだけで 40万円!!
いったい自転車全体だといくらかかってんだ( ゚д゚)ポカーン

さてさて、自転車の話しは置いといて、早速探索へと向かう。

当時軍需工場として稼働していたと推測される壕への斜坑だが、ここには今まで突入できなかった場所がある。
水没してて高低差もあり、とてもじゃないけど入ったら上がる事が難しそうな立坑なのだ。

でも今回は新兵器(?)がある!!

この崩れかけの斜坑の奥はどうなっているのか、期待が膨らむ(*´д`*)

早速立坑へとはしごを設置する。
ここは、以前の探索でいつか絶対に調べてやるーって思っていた穴だ。

うん、まあなんとか安全に降りられそう。
穴からは風が抜けており、酸欠の心配も無い。

しかし、水没が激しいため、突入はフローターが無いと厳しそう。
よとと氏が早速出航する。

ひもをたぐり寄せて戻れるように、30mのビニールひもをつないで出航していったよとと氏だが、10分程度でひもの動きが全く無くなった。
でも、どこかに上陸しているかも知れないので、ひもを引っ張るわけにはいかない。
フローターだけ引っ張ってきちゃったら一大事だ。

ちょっと様子を見に下に降りてみる。
しかし、足は壕床の上に溜まった泥土には届くが、どこまでも沈んでいく。
下手したら抜けなくなりそうだ。
ちょっとこれは本気で危なそう。

見上げると、ぱぱん氏とよとと氏がいえーいってポーズしてる。
けど、ライトが眩しすぎて、全然写ってないよー(*´д`*)

しばらくすると、よとと氏が戻ってきた。
ひもは30m程度しか無くまったく届かないので、途中からひも無しで進んだようだ。
そして、なんと、
この坑道は磨洞温泉本館の水没区間へとつながっていた!!
なんか、地下軍需工場のマップと重なってきたぞー(*´Д`)

やっぱりここは地下軍需工場への斜坑だったんだ!!

まさか磨洞温泉本館の水没区間とつながっているとは思わなかったが、直線距離だと100m程度なので、十分あり得る距離ではあるのか。

ここで一旦撤収し、再度着替えをし、磨洞温泉別館へ。
ここは地下壕を利用した旅館で、壕内で焼き肉が食べられるという珍しいお店だ。
当時はここが別館だったのだが、現在営業しているのはこっちだけだから今はここが本館なのかな?
うーん、ややこしい。
ま、とにかく焼き肉焼き肉( ^ω^)

ん?
焼き肉よりも内部調査でしょ(*´д`*)
通常は準備が出来てから地下へと案内されるのだが、内部で待たせてもらう事に。
しかも、以前からここへ来る度にめちゃめちゃ気になってた扉の奥を、おねーさんが特別に見せてくれる事に!!
これは大興奮!!
おねーさん、ステキ(*´д`*)

扉の奥は、新しいコンクリートが打たれた階段へと続いていた。
上に登るとそのまま厨房へと行けるという。
コンクリートが巻かれているので若干狭くなってはいるが、明らかに当時の斜坑だろう。
しかし、下り方向はコンクリートで固められておりもっと下っていたのを塞いだのかは分からない。
ただ、下の空間の状況からは、当時からこの形で掘られていたのだと思う。

おねーさんにお礼を言い、今度は店内をうろうろ。
今日は珍しく空いているのでいろいろと見放題だ。

最深部にある塞がれた坑道。
明らかに奥がある。
絶対ある。
だって別のおねーさんが、
「奥は2Kmあるんですー、でも今は 250mだけで営業してるんですー」
って言ってたもん。

竹の隙間からそーっと覗いてみる。
あー、なんか板的な何かで塞いである。
コンクリートじゃないのが意外だったが、ま、これ以上行けない事には変わりない。

美味しい焼き肉と海の幸で腹を満たし…。

早速午後の探索へ。
もう、食うより早く潜りたい。
てか、奥が気になってもうダメー(*´д`*)

ちなみに、前回来た時に、なんか足場組んで外装工事してるなーと思ってた磨洞温泉の涼風荘だが、なんだかいい感じに生まれ変わっていた。
以前のヤレた感じも良かったが、これはこれでいい感じですな。

って、お会計終わって、そのまま再び斜坑方面へと歩き出す面々。
え?え??
まさか…。
やっぱりみんな考えてる事は同じ????
[探険] 津市半田地区磨洞温泉調査2014 - 中編 へと続きます。
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