静岡県在住の空母氏が、栃木県の大谷石採掘場周辺を見に行くというので一緒に回ることにした。
この周辺は何度か探索しているのだが、まだまだ未知の壕がありそうなのだ。

早朝、宇都宮インターの近くの道の駅で待ち合わせ、大谷石資料館付近の駐車場へ。

まずは採掘場の地下に掘られた地下工場跡地へと。
写真を撮りまくる空母氏。

この壕は中島飛行機の疎開工場だったようだが、部品製造を行う地下軍需工場特有の、幅のある掘られ方をしている。

壕床の両脇には、排水のための溝も掘られていた。

と言っても、現在は壕口も塞がれまくってしまっているので、排水されない水が溜まってしまっている箇所もある。

水没区間を進むためでは無いのだろうが、ベニヤ板が並べられていた。
今日は普段着での探索なので、これは助かる(*´ω`*)

この壕は地階にあるのだが、山肌から外部へと接続している箇所がある。
そのため、その坑道には光が差し込んでいてとても幻想的だ。

いつの年代の物かは分からないが、地下壕ではわりとよくある意匠だ。

一通り地階部分を回り、ついでに上層部を見に行く。
この地下壕の上部は大谷石の採掘場跡なのだ。

ちなみに、この地階部分は過去に一般公開されていた時期があるようで、階段等が整備されている。

上層部の石切場跡地は、開口部もたくさんありとても明るい。
時刻によっては内部はとても幻想的な空間になる。
壁面が規則的に彫り込まれているが、この場所も過去に一般公開していた時期があるのだと思う。

一部の水没区間は冬の冷気でカチカチに凍っていた。

特に何があるわけでは無いが、居心地の良い空間だ。

しばらくここに滞在した跡、向かいにある大きな開口部へと行ってみた。
ここは、以前の探索で何も無いことを確認していたのだが、なんと壁面に穴を発見した。

なんで前回の探索で見つからなかったのか分からないくらい大きく開いている。
前回の訪問は暑い時期だったが、この場所だと季節は関係ないだろうから、壕口前に何か置いてあったのかも知れない。

早速内部へと進入!!

おー、結構広い!!

壕床にはキャタピラの跡が。
重機が入っていたと言うことは、大きな壕口がどこかにあるはず。

坑道を進んで行くと、超巨大空間が。
見上げると、空間の天井部分には穴が開いており、光が差し込んでいた。
丁度山の内部をくり抜いたような構造だ。
高さは20m程度か。

天井部分の穴からは、土砂が滑り落ちていた。
その先には大きな壕口があったのだが、埋め戻されていて外に出ることは出来なかった。

突然yakumo氏が『へんなもん見つけた!!』と駆け寄ってきた。

なんと、キノコ型の電球である。
戦後に地下壕をキノコ栽培に転用することは多く、そのため、電球などの遺物もよく見かけるのだが、こんな形の電球は初めて見た( ゚д゚)

今日は普段着で潜っているので、残念ながらこの先は次回へ持ち越し。
そんなに奥は無いような気もするが、長靴すら履いてないので仕方ない。
今日は水没壕は無い予定だったので、装備が甘いのだ。

ということで、ひとまず撤収。

見上げると、この空間もなかなか絵になってるな。

次は前回発見したわりとでかい壕へ行くことに。

うん、壕口もちゃんと塞がらずに残ってた (*´д`*)
次回、[探険] 大谷石採掘場周辺うろうろ(*´ω`*) - 後編 に続きます。
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