この記事は、[探険] 大谷石採掘場周辺うろうろ(*´ω`*) - 前編 の続きです。

2013年の夏に見つけた壕へとやってきた。
壕口は以前と変わらず、40cm程度の隙間を開けてそこにあった。

早速内部へと進入する。
地下軍需工場跡地らしく、広く掘られた坑道が続いている。

この壕は幅の広い本坑が 8本並んでおり、それぞれこのような小径の横坑にて接続されている。
小径と言っても、これでも高さは 2m程度はある。

排水溝はきれいに作られているのだが、場所によっては水没している箇所もある。
排水されるはずの壕口が塞がれてしまっているのだ。

本坑の幅はまちまちであるが、どれも排水溝が構築されている。

内部に遺物はほとんど無い。
当時の物と思われる碍子以外は、あるのは戦後のキノコ栽培時の電球とかだけだ。

正方形に掘られた横坑。
軽自動車が通り抜けられる程度の大きさだ。

この坑道の排水溝は、壕床の端に大谷石を並べて作られている。
排水溝以外を土砂により踏み固めることによって、壕床はとてもきれいに構築されていた。

本坑から流れ出た排水は左右より集められ、細くなった壕口より外へと排出されるようになっていた。

細くなった本坑の先は外へ通じていたのだろうが、埋め戻しのため完全に塞がれてしまっている。

横坑にも排水溝がある。

もっと拡張する予定だったのか、掘りかけの箇所も残されていた。

一通り壕内を回り、壕口へ戻る。

この壕の北側に掘られているはずの、もう一つの壕を探しに行く。

しかし、見つかった壕口は竪坑に近く、斜面は凍り付いているため、降りることが出来ない。
というか、降りるとつるつる滑って出ることが出来なくなりそうだったのだ。
ロープを使用すれば進入は可能そうだが、壕口の位置は把握したので、ここへの進入は次回への持ち越しとした。
隙間も30cm以上開いているし、簡単に塞がってしまうことは無いはずだ。

と言うことで、残雪の山肌を滑り落ちるように降りていく。

途中、荒れ果てた鉄塔に枯れ木が絡みついていた。
太陽が丁度逆光の位置だったので、いい感じに撮れそうだったので絞り気味で撮ってみた。
こういう写真、なんか好き(*´ω`*)

と言うことで、大谷地区探索は、まだまだ今後も継続します!

今回潜った壕の坑内図。
坑口AとBは山中に。坑口CとDは民家の裏へと開口していました。
2014-03-08 追記
先月末の記事だけど、大谷石採掘場跡地でのカヤック地底湖探索記事
http://colocal.jp/topics/think-japan/local-action/20140226_29877.html
採石場跡地のプロジェクトとして、なんか始まってるみたい。
しかも、かなりちゃんとした事業みたい → LLPチイキカチ計画
事業として始まってるなら、勝手にボートとか持ち込んでると怒られそうだな('A`)
この記事には大谷石資料館のすぐ北側にある、巨大クレーンのある大谷石採掘場跡地も出てきてる。
Yahoo地図の上空写真
参加したい(*´Д`)
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