
前夜に雨模様の横浜を出発。
東名牧ノ原SAにて車中泊。
今回は下道で行ったので、牧ノ原SAは一般道用の駐車場だ。

翌日、早速探索開始。
住宅街の片隅に移動し、車を駐める。
横浜の雨模様と違い、静岡県島田市はめっちゃいい天気。
雨の中の薮漕ぎを覚悟していたが、快適な探索となりそうだ。

と思ったのもつかの間、ものすごい崖を下る、下る。

30m程の薮に埋もれた急斜面を、ロープで下って行く。
これは登りが大変そうだ。

と言うことで、壕口に到着。

ウェーダーに着替えて、早速壕内に…。

この壕は、壕口からすぐに盛大に水没している。

奥へと進んでいっても、やはり水没。

でも、分岐もあって、そこそこの規模だ。

地下水が溜まっているものの、壕内の掘削は丁寧で、岩盤もしっかりしていた。

全ての坑道を順番に回って行く。
構造は比較的単純だが、水没が激しいため、足下に注意しながら進む。

壕床が確認できるほどに澄んでいた水は、あっという間に濁ってしまった。

奥に光が見えていたので行ってみる。

行ってみると大きい壕口だったが、頭上からは大量の地下水が滴っていた。

ここから出ても、外はかなり険しそうなので、また壕内へと戻る。

そして、他の壕を探すため、一旦壕から出た。

谷戸に流れる沢まで降りて周辺を探索すると、大きな壕口を発見した。

こちらの壕も壕口付近は水没していたが、すぐに水は引いた。

しかもかなりの深さがありそうだ。

どんどんと奥へ進んでいく。
すると・・・。

なんと、この壕には下層があるようだ。
しかし、写真では分かりにくいが、もう、どうしようもないほどに水没している。
ここに潜るにはダイビング装備が必要だろう。

この壕も固い岩盤を削っているため、多少の崩落はあるものの、しっかりとしていた。

壕内にめぼしい遺構は見つけられなかったが、戦前の物と思われるビンやトロッコの枕木が遺されていた。

景色はほとんど変わらないが、この写真のような坑道が縦横に何本も掘削されていた。

天井部分の岩盤を剥がそうとしたのか、ロッドが3本岩盤の隙間に打ち込まれていた。
この状態で遺っていると言うことは、この工事の最中に終戦になったと言うことだろうか。

壕内温度は 15~16℃程度。
水温も低いため、すっかり体は冷え切っていたのだが・・・。

外に出ると 30℃近い気温で、一気に汗が噴き出してくる。
しかも今から、下ってきたあの斜面を登るかと思うと、一気にテンション落ちてきた。

でもここを登らないと帰れない・・・。
ロープを伝って、登っていく。
濡れたウェーダーが重いし邪魔ー(*´д`*)

斜面を登り切った所に塹壕を見つけた。
しかし、斜面を登って息切れ状態。
早く車に戻りたいー。

ということで、何回目かの静岡県探索だったが、地元島田市で新規物件を探し出してくれる空母欲奈氏に感謝!!
また行くね!
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