
前夜から『道の駅ロマンチック村』にて車中泊。
早速前回見つけた壕の近くにクルマを駐め、準備を始める。

そして、山に分け入り、ガサゴソ・・・。
前回は真冬だったから進むのが楽だったけど、この時期は薮が酷い・・・。

しばらく進むと、壕口に到着。
前回と違って雪も無く、入るの簡単そうだ。

ということで、内部へと潜入。

内部は思っていたよりもかなり広く掘削されていた。
旧日本軍の部品工場だったと言うことだが、ここが実際に稼働していたのかは分からない。

本坑同士を結ぶ枝坑に、たくさんの碍子が。
しかし、壕内には戦後のキノコ栽培の痕跡が見受けられたので、この碍子はその時の物かもしれない。

どんどんと奥へと進んでいく。
足下がガレている箇所も数多く見受けられた。

この壕は総延長は600m~700m程度かと思われるが、比較的坑道が真っ直ぐなので、迷う心配は全く無い。

当時、出入り口だったと思われる壕口。

大谷石にて壁面が巻かれていた。
埋め戻されているのか、土砂が詰まっている。

本坑から斜めに掘られた枝坑。
本坑の壕床は地下工場として作られた為か、きれいに均されていた。

ここの枝坑には、かなりの深さの排水溝が。
水で削られたわけでも無さそうなのだが、こんなに深く掘る意味があったのだろうか。

何本目かの本坑の先端部に盛大なガレ場が!!
yakumo氏が石の隙間を調べている。
ていうか、ここって、近付いたらあかん場所なんじゃないか!?
頭上の巨石が崩落したら・・・(((( ;゚Д゚)))

その先の枝坑を進んで行くと、今度は盛大な水没箇所が!!
今日はウェーダーを装備しているので、ジャブジャブと進んで行く。
どんどん進んで行くと、水深は腰くらいまできた。
思ってたよりもずっと深い。

足下を見ると、澄んで透明だった水がたちまち濁りだしていた。
そして、8月とは思えないほど冷たい水。
壕内自体、10度程度の気温なのだが、あっという間に体が冷え切った。

振り向くと、OKN氏とyakumo氏が。
ちなみに、水を渡りきったところは掘りかけのようで、行き止まりだった(*´д`*)
だから排水されずに水がこんなに溜まってたのか!

壕内を一通り全部回ったので、そろそろ外に出ることにする。
入った壕口まで戻ってきた。

背中をゴリゴリこすりながら穴から這い出す。

壕から外に出ると気温差でたちまちレンズが曇って来る。

ということで、大谷地区の、川より北側の地下壕は4つとも踏破かな。
南側にも4つほどの地下壕があるようなのだが、こちら側は薮が酷かったり、完全な私有地だったりでなかなか調査が進んでいないが、机上調査を含め、探索を進めていきたい。
- 関連記事
-
-
能登半島に廃列車の写真を撮りに行ってきた 2022/02/28
-
[戦跡] 二宮町の戦争遺跡~地下壕探索-後編 2018/12/14
-
[戦跡] 浅川地下壕探索~前編 2012/08/06
-
[戦跡] 長尾地下壕裏手の小規模壕 2015/03/16
-
ものすごい場所にある集落を見に行ってきた 2014/10/13
-
[戦跡] 多比地下軍需工場探索~後編 2017/11/09
-
[戦跡] 浦賀にある巨大地下壕に潜ってきた - 前編 2020/06/25
-