ここは、チョウゲンボウが集団で生息しているということで、国の天然記念物にも指定されている。
その崖の内部に、日本軍が掘削した地下壕があると言うので見に行ってみた。

探索前夜、河原にて車中泊&テント泊をする。

前夜はよく分からなかったが、朝起きてみると、まるでオートキャンプ場のような、良質な平場だった。

早速、十三崖に移動する。
大地が突然その場所で隆起したような急峻な地形が特徴的だ。

内部の状況が全く分からないので、とりあえずウェーダーを装備して壕口を探しに行く。

崖に近づくと、結構な激やぶ。
ちょっと躊躇するが、がさごそと藪に突入する。

山肌に沿って調べていくと、壕口を発見。
早速内部へと潜入する。

内部は高さ、幅とも 2.5m程度。
僅か 20日間で掘削を終わらせたというだけあって、壁面の仕上げも荒い。

構造は基本的に碁盤の目となっている。
坑道の交差点には、調査時の物だろうか、目印の杭が立てられていた。

坑道は碁盤の目になっているので、迷う心配は全くない。
どの坑道も似たような作りだ。

崖に沿って掘られているため、埋もれた壕口の隙間から日が差し込んでいる。

見学用の通用口だろうか。
近代的なコンクリート巻きの壕口があった。

突貫工事を彷彿とさせる、円形断面の坑道もあった。

一部、完成していないような箇所も見受けられたが、基本的には壕床はきれいに整えられている。
実際にここには多数の弾薬が貯蔵されていたのだが、地下壕に入りきらない弾薬は、地下壕の外にまで積まれていたそうだ。

一通り内部を回り、地下壕から抜け出す。
晴れた秋の空が気持ちいい。

川沿いに地下壕の説明版が立っていた。

規模も小さく単純な作りの地下壕であったが、長野県には他にも小規模な地下壕がいくつか掘られていたようだ。
ちなみにこの日は松代地下壕も見学した。
- 関連記事
-
-
[戦跡] 夫婦池公園駐車場近くの壕 2021/08/17
-
富津にある、岩屋観音堂に行ってきた 2021/04/23
-
[戦跡] 剣崎砲台 / 大浦探照灯格納庫 2011/06/21
-
[戦跡] 大谷石採掘場跡/新たな地下壕発見 2013/06/26
-
半田地下壕の穴の様子を見に行ってみた 2016/07/21
-
[戦跡] 日吉地下壕探索 2021/05/31
-
真浦隧道を見に行ってみた 2021/07/14
-