険しい道を走りたくなったので、浜松から天竜の佐久間ダムへとやってきた。

あちこちうろうろしようと自転車を積んできたのだが、ハッチを開けてもハッチが下がってこない!!
初めて自転車積んだままハッチ開けたけど、強化リアゲートダンパーの威力、恐るべし・・・。

佐久間ダムから、更に山奥にある富山(とみやま)村へと向かう。
現在は豊根村と併合してしまったが、以前は日本一人口が少ない村として、有名だった。
富山へと向かう道は細く、トンネルだらけだ。
しかも、ものすごく狭くてワクワクする(*´д`*)

この感じ、たまらん!!

狭くて曲がりくねった道を気持ちよく走っていると、ダム湖である佐久間湖の対岸に、なにやら民家のような物を発見。

え!?
あんな場所に!?

というのも、対岸にも道はあるのだが、かなり昔に通行止めとなっていると聞いている。
地図には山を貫くトンネルも書いてある。

googleの航空写真にも、集落がしっかりと写っている。
ちょっと見に行ってみるか・・・。

大嵐(おおぞれ)とかいう無人駅にクルマを駐め、チャリで集落方向へと向かう。

すぐにトンネルが見えてきた。
しかし、先ほどの航空写真に写っているトンネルとは長さが全然違う。

短いトンネルを越えると、長くて暗いトンネルが現れた。
これが地図にあったトンネルだろう。
ちなみにこのトンネルは、夏焼隧道といい、以前、鉄道のトンネルとして使われていたそうだ。

早速内部へ!!
照明の類いは全く無い。

真っ暗なトンネルをどんどんと進んで行くと・・・。

なんとトンネルの内部に横穴発見!!
ちょっと見てこよう。

天井の高さは 150cm程度しか無く、腰をかがめて進んで行く。

しばらく進んで行ったのだが、残念ながら水没している。
本日の装備だと、これ以上進むことは出来ない。

まだまだ奥へと続いているようだ。
閉塞点まで行きたかったけど、これはまたの機会にしよう。

トンネルの内部には、鉄道用のトンネルだった頃の待避場所がそのまま残されていた。

やっと出口が見えてきた。
集落方面へひたすら下っているトンネルなので、帰り道はずっと上りか・・・。

トンネルを出ると道は丁字路にぶつかった。
まずは、通行止めとなっているはずの左側へと行ってみる。

ちなみにこの地図のAの場所がこの写真の場所。

右カーブを曲がると、すぐに道路は閉鎖されていた。
以前はトラックも通行していたと言うが、今では荒れ果ててその面影も無い。

通行止めの道路を進んで行くと、落石も多く、路盤が欠落している箇所もある。
対岸には狭いながらも整備された道路が通っているので、こちら側の道路を整備するつもりは無いと言うことか。

しかしいい雰囲気だ。
ガードレールが残されていることにより、かつて自動車が往来していた事を彷彿とさせる。

ガードレールにもたれかかるように旧い自動車が朽ち果てている。
やがてガードレールもろとも下の湖面に落下してしまうだろう。

その先もいい雰囲気の道が続いているが、こちらの道はこの辺にして、集落を見に行こう。

トンネルを出た丁字路まで戻ってきたので、今度は Bの方向の道へと進む。

こちら側の道は、よく地図に載せていると思うような狭さだ。
軽トラも通行不能な断崖の道が山を登っていく。

今にも崩れてしまいそうな薄いコンクリート舗装の山道を登っていくと・・・。

なにやらモノレールのような乗り物が見えてきた。
なるほど、住人はここからモノレールで集落に登っていくのか!?

モノレールの先はすぐに階段となっている。
これまた細くて狭い。
しかもすぐ横が崖となっており、足を踏み外したら湖面へと真っ逆さま・・・(^^;

九十九折りの階段をひたすら上っていく。
息が切れ、何度も立ち止まる。
いろいろと調べて見たが、この集落へ向かう道はこの道しか無い。
家財道具とか、いったいどうやって運んだんだろう。
冷蔵庫とか、無理だろ、これ・・・。

やがて階段の先に集落の家屋が見えてきた。
こちらの家屋は雨戸も閉め切られており使われていない模様。

しかし、こちらのお宅はなんとなく人の気配が・・・。
手前に干してあるツナギとは別に、ベランダには洗濯物が揺れている。
なんかこれ以上入っちゃいけない雰囲気だ。
帰ってから調べてみると、ここ夏焼集落にはやはり現在でも住人がいるようだ。

とりあえずその場所まで辿り着いたのでひとまず満足。
今来た道を戻りはじめる。
しかし、家財道具はもちろん、建材とか、この場所にどうやって搬入したのか、いろいろと謎が残る・・・。

上りは上りで大変だったけど、下りはもっと怖かった。
場所によっては眼下の湖に転がり落ちそうな(((;゚Д゚)))

無事にモノレールの所まで戻ってきた。
これ、乗って見たいな。

コンクリートで舗装はされているもの、自転車で下ると、転倒したらそのまま谷底へ転落しそうな感じだったので、自転車を押しながら降りていく。

そして、長い夏焼隧道を抜け、クルマを駐めておいた大嵐駅へと戻ってきた。

さて、これからどうしよう。
ナビを見ていると、右上の丸の部分、国道152号線の不通区間、青崩峠が目に入った。
この区間の国道は開通していないものの、自動車で抜けられる道があるらしい。
これは行ってみたいなあ。
ナビには出ていないが、地元の方の情報によると、今いる場所から林道で山を越えれば、国道152号線に抜けられるという。
全面舗装されているものの落石が多く、落石自体が鋭利なため、踏むとパンクするよ!との助言を受け、林道で山を越えることに。
さて、どうなることやら。
次回へと続きます・・・。
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