
ボートでの旧磨洞温泉水没区間の探索を終え、続いて、今年の1月の探索で発見した壕へと向かった。

薮をかき分け壕内へと入っていくと、なんだか壕床が前回よりもだいぶ、ぐちゃぐちゃしている。

とりあえず、どんどんと奥へと進んでいく。

壕床が乾いている区間もある。

このあたりの天井は 4m近くあるのではないか。

掘削していた当時、タイヤ付きの台車で磨き砂を運んでいたのだろうか。
きれいな轍が残されている。

酸欠に注意しながら、更に奥へと進んでいく。
この壕もなかなか広くて楽しめる。

内部をぐるぐる歩きながら、前回見つけた下層への入り口へと向かう。

崩落と言うより埋め戻しかな。
盛大に崩れている。
そして・・・。

下層の様子を見に行ったのだが、結果は撃沈。
前回は内部も乾いており、奥の方まで進むことが出来たのだが、今回は台風と大雨の影響か、内部はぬかるみがひどい。
無理に進むと事故が起きそうなくらいの泥土が溜まっている。
残念だが、無理は禁物なので、早々に下層から引き上げた。
ここはもう少し乾いた時期にリベンジしよう。

今回のメインの目的である、地下2階部分の探索は叶わなかったが、とりあえず、地下1階部分を見て回る。

軌条跡の先は 50cm程度床面が落ち込んでいる。
ここからトロッコに磨き砂を積み込んでいたのだろう。

ちなみにこの壕は、侵入した 1箇所の壕口以外は全てこのように外部から崩されて塞がれている。
前回潜った時に比べると、空気は淀んでいなかったが、酸欠には要注意だ。

ちなみにここは軍需工場らしさは全く無い。
ただの磨き砂の採掘場のようだ。

基本的にはこのような卵形の坑道が延々と続いている。

一部の坑道は円形に掘られているが、見た感じでは同じ時代に掘られたものだと思う。

酸素の心配は無さそうだが、見るべき物も無くなったので、そろそろ戻りはじめる。

瓦礫を乗り越え、壕口へ向かって進んで行く。

壕口に近付くと、空気の淀みが変わってくるのが分かる。
酸素濃度の問題では無くて、湿度の問題だと思うけど。

壕口から這い出て、地上に戻ってきた。

そして、GPSにて壕口の確認と次回の作戦会議を。

そしてクルマに戻り、後片付けをする。

今日も一日、お疲れ様でした(*´ω`*)ノ

ところで、この寝仏(寝釈迦!?)のある広大な土地であるが、どうやらどこかに買い取られたようだ。
と言うのも、今まで無かった場所にまで柵が作られ、敷地内への侵入を防いでいる。
寝仏の下部にあった、地下へと通じる鉄扉も、しっかりと施錠され、更に閂を溶接するという念の入れ用だ。
基本的に寝仏の下からの出入りはしない方が賢明だと思う。

と言うことで、今回は台風の影響か、水没部分が多かったので、次回は渇水期にまた来よう。
次回探索へ続きます
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