よっきれん氏のレポを見て、もしかすると戦争遺跡なのでは!?と思い、早速見に行ってみた。

海沿いの道を快適に走っていると、突然現れる異様な看板群。
転落死亡事故多発地点とか書いてある。

看板の間から奥を覗きこむと、隧道が見えている。

緩い斜面を下っていくと、隧道の前にも、落石事故により負傷者続出の文字が。
そんなに危険な場所なのか!?

早速隧道の内部へと・・・。
この隧道の中には横坑があると言うことで、非常に気になっていたのだが、両脇にいくつかの壕口があり、小さな部屋が内部で繋がっているだけだった。
もしかしたらこの隧道自体が、旧日本軍の洞窟陣地では!?と思っていたのだが、どうやらそう言うものでは無いようだ。

ただの倉庫のような彫り込みにがっかりしながら先へと進む。

隧道の出口に向かって進んで行くと、突然視界が開けた。

眼下には海が見えている。
足下には草が生い茂り、そのまま進むと海まで行けそうな錯覚に陥る。
恐らく転落事故が起きているのはここなのだろう。
それほど危険を感じないこの場所だが、一歩足を踏み出すと・・・。

そう、この場所はビルの4階程度の高さがある崖の中腹なのだ。
しかも、ここから転落すると、岩盤に向かって落下してしまう。
いや、マジで危ないだろコレ。

まっすぐ行くと落下してしまう隧道だが、実はこの隧道、右手にも開口している。
こちらが正しい順路なのだが、落石防止ネットが度重なる落石によって膨らんでしまい、大変な事になっている。
落石防止ネットの内側を進んで行っても、外に出ることは出来ない。

落石防止ネットの外側の隙間を抜けて先へと進んでいく。
今このネットが破けたら、大けがは免れないだろう。
そんなに簡単に破けることは無いと信じたいが、さっさとここを通り抜ける。

落石防止ネットを抜け、ふり返る。
帰りはここにまた突入と言うことか。

その先の薮を抜けると、小さなトンネルが。
コンクリートが吹き付けられており、こちらはやや安全な様子。

しかし、トンネルを抜けるとまた薮が。
路盤を見失うと崖から転落してしまうので、細心の注意をしながら進んでいく。

薮を抜けると海岸が近くなってきた。
訪れる人が全くいないせいか、とてもきれいな海岸が続いている。
この釣師海岸は、今来たルート以外では簡単に浜辺に辿り着くことが出来ないため、あまり荒らされていないようだ。

完全なプライベートビーチ!!
しかも、世間から完全に隔離されている場所なので、裸になっても大丈夫そうだ(*´д`*)
いや、ならないけどね。

切り立った岩肌にある滝は、気持ちよく飛沫を上げていた。

海岸を歩いていると、穴発見。
これが、釣師海岸の謎の穴だ。
ちなみに、今回の探索ではこの穴の全貌は解明できていない。
いろいろと難易度の高い穴だったのだ。

ちょっと狭いながらも、一見するとただの穴なのだが・・・。

実はこの穴、滑り台のようにものすごい角度で上へと上がっているのだ。

しかも、登っていくと、どんどんと角度が急になってくる。
やがて足下に土砂が堆積しだして、つるつる滑って登るのが難しくなる。

行けない場所は無い程の経験を持つ yakumo氏がチャレンジ。

どんどんと登っていく。

あっという間に姿が見えなくなっていく。

yakumo氏が、『右に曲がってるー』とか叫んでいるのが聞こえたが、結局最深部までは到達出来なかった。
何かしらの機材を持参しないと最深部に到達するのは難しいのかもしれない。
と言うことで、せっかく訪問したにもかかわらず、この穴の素性は解明できず。
海岸から何かを引っ張り上げる施設と予想していたのだが、ちょっと違う気もする。
この崖の上には小さな湖があるので、もしかしたら水路だったのかも知れない。
けど、水路だとしたら、穴の内部はもっと削られていると思うが、そういう痕跡も無かった。

と言うことで、次の探索があるので引き上げることに。
藪漕ぎしながら今来た道を上っていく。

そして、落石防止ネットの隙間をくぐり抜け、生還(*´д`*)

しかし、この落石防止ネット、落石によりパンパンになっているし、そろそろヤバそうにも見える。

今回は何も解明できなかったが、ここはザイルとアンカーを持って、是非また再訪したい。
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