
雨に濡れた急な斜面を登っていく。
この斜面に坑道陣地の壕口があるはずだ。

しばらく登っていくと、目印の白旗を発見。

すぐ先に壕口を発見。
この陣地は、正式には近衛歩兵第10連隊第四中隊後谷(うしろやつ)坑道陣地という。
ちなみにこの壕には 前回の訪問時にも潜っている が、再度のレポートだ。

早速坑道の奥へと進んでいく。

狭い坑道がゆっくりと下がりながら続いている。

広い坑道にぶつかった。
進入してきた坑道をふり返ってみる。
この作りからみると、進入した壕口は、斜面への抜け穴かな。

縦横に走る坑道を順番に回る。
構造自体は複雑ではないので迷う心配はないが、内部は広く楽しめそうだ。

地中深くに向かって下層に伸びる階段まである。
ここは後で降りてみよう。

とりあえずはこの階を廻ってみる。

細い通路が伸びているので、奥へと進んでみる。。

しばらく進むと、90度右に折れ曲がっている。

右折した先を進むと、左手に光が見えた。
どうやら壕口があるようだ。

しかし、壕口は切り立った崖の中腹に開口していた。
間違って進むと転落して、ヘタすれば死んでしまう。

その後も別の坑道をうろうろ。

うん、なんか・・・。

似たような分岐が・・・。
迷いそう(^^;

またまた細い通路が続いていたので進んでいくと・・・。

うわ!また崖に開口してる!!
危なすぎるな、この豪。

最初に見た下層へ降りる階段の所に行ってみる。

下層への階段を下っていくと・・・。

ちょっと狭めの坑道が。

狙撃口のような小さな穴から脱出!
うん、ここ完全に民家の敷地内だ(^^;

といあえず、民有地を出て、ガンガン坂のある道まで出てきた。

ガンガン坂から5分程度離れた、八鶴湖駐車場で遅めの昼食をとる。
今回も戦闘糧食だ。

そして、昼食を取りながら周辺遺構の資料に目を通す。

ちなみに八鶴湖の周囲にはいくつかの壕が掘られているのだが、その中の一つに、面白い棲息部を持つ壕がある。

狭い壕口から進入すると、洞窟陣地特有の掘りこみが奥へ伸びている。

すぐに左手に枝坑が伸びているが、水没の先は左手に折れ、今進入してきた壕口の左手の壕口へとつながっていた。

本坑へと戻り進んでいくと、なにやら交差点のような不思議な分岐にぶつかる。

左手を向くと、丁寧に掘削された生息部が。

そして、本坑を挟んだ向こう側にも生息部が。
この付近には棲息部を持つ壕はいくつかあるのだが、このように両側にあるものは珍しい。

とりあえず時間も夕方に近いという事で、本日の探索はそろそろ終了とする。

ぶらぶらと八鶴湖周辺を歩く。
この建物は、八鶴亭といい、由緒ある建物のようだ。
その後、帰り道、コンビニで休憩している際に、道の向こうに壕口のようなものが・・・。
結局それは小規模な壕で見るべきものは無かったのだが、その際に水路トンネルを見ていたとき、偶然奥の山肌に銃眼を発見!!

懐中電灯で照らされた山肌に、まん丸く掘り込まれた銃眼がこちらを向いている!!

もう辺りは暗くなっているが、こんな物見つけてそのまま帰れるわけがない。
真っ暗な斜面周辺をがさごそしていると・・・。

先ほどの銃眼に続くと思われる壕口を発見。
早速進入してみる。

壕自体は総延長 15m程の L字型のごく小さいものだった。

しかし、銃眼部分はしっかりと構築されていた。

これ以外にも、絶対に何かあるはず!!

というのも、斜面に明らかに人工的に手を加えられた形跡が多数見受けられるのだ。
写真だと分かりにくいが、軍道に沿って土塁が構築されているように見える。

そしてまた壕口発見。

手前左手は狙撃室のようだ。
銃眼が、外に向かい開口している。

そして奥に続く通路を進んでいくと・・・。

奥にも狙撃室があり、銃眼が構築されていた。

今度は壕の外に出て、先ほどの銃眼を探す。

周囲も暗くなっていたので、銃眼内部から懐中電灯で照らすことにより、容易に発見できた。

ということで、千葉県茂原、東金周辺をうろうろと回ってきたが、この周辺にはまだまだ未発見の地下壕がありそうなので、是非また訪問してみたい。
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