その途中にある松姫峠を一気に越えてしまう松姫トンネルが、昨年 2014年の暮に開通したので、早速見に行ってみた。

藤沢から関越自動車道までつながった圏央道で青梅へと向かう。

日曜日の日中というのに車はほとんどいない。
圏央道はETC割引の対象外という事で、距離の割にはバカ高い料金だ。
車が少ないのはそのせいなのかも知れない。

藤沢から 30分程度で青梅へと到着。
今までの下道ルートの 3分の 1以下の時間だ。

青梅より高速を降り、国道 411号線を奥多摩町に向かってひた走る。

途中でお蕎麦食べたり温泉入ったりしながら、問題の場所まで来た。
元は右側に上っていく道しかなかったのだが、トンネルの開通により直進方向にも道が出来た。

地図でいうと A地点だ。
黄色く書かれたのが新たに出来たトンネル区間(とその前後)。
青で書かれた方向に行くと、松姫峠方面だ。

ちなみにこれは半年前に訪れた時の写真だが、まだトンネル方向は開通しておらず、道路も舗装工事の真っ最中だった。

まあ、とりあえずはトンネルを抜けてみよう。
直進方向のごく短いトンネルを抜けると、3000m以上もある松姫トンネルが登場!

50Km/h 制限の快適な直線が続く。
峠経由だと 40分~50分程度もかかっていた山越えが、数分で終了。

トンネルを抜けたところで車を停め振り返る。
先ほどの地図でいうと Bの地点だ。
ん?
旧道が通行止め!?

ちなみにこれが半年前の写真。
半年前はもちろん旧道しか通れなかったのだが、新しいトンネルにも電気が点いていた。
特に通行禁止とも書いていなかったので新トンネルに歩いて入ってみたが、この時点で貫通もしていたし、設備もほとんど取り付けられていた。

とりあえず、通行止めの箇所を見に行ってみる。
ゲート設置!?
ゲートって何!?
この峠区間には葛野川ダムがあるので、道路自体が通行止めになることは無いと思っていたのだが、どうやら関係者以外入れなくするつもりらしい。

通行止めの先のトンネルを見に行ってみる。

天井に取り付けられていたランプは既に取り外されていた。
やはり一般道として開放することは無いのだろう。

以前壁面に取り付けられていた機器類も全て取り外されている。

チャリを積んできていれば、チャリで突入していたが、今回は何も準備していない。
まさかこんなに早く塞がれてしまうとは考えもしなかったのだ。

バリケードは全てチェーンで繋がれており、施錠されていた。
開錠するのは容易いが、さすがにやばいか(^^;

仕方がない反対側に回ってみよう。
再び今来たトンネルへと潜りこむ。

トンネルなんで当たり前なんだが、あっという間に反対側まで行けてしまう。
普段、何も気にせずに通り抜けてるトンネルだが、時間短縮能力は絶大だ。

トンネルを抜け、松姫峠入口の青看板を見上げる。
松姫峠とは書かれているが、その先の通行止めを示唆するような不穏な表示・・・。
もうだめかな。

狭い峠道を駆け上がっていく。

途中、大月方面には通り抜け出来ない旨の看板が。

雪の残る峠道をどんどんと登っていくと、やがて空が開けてきた。
峠も近いようだ。

予想通り、というか、予告通り、ちょうど行政区域の境目で道は通行止めとなっていた。

この地図だと、Cの地点だ。
ここまでは合法的に来られることが分かった。
恐らく今後もこの場所までは道路整備を続けていくのかもしれない。

峠に設置してあるバリケードは、ただ置いてあるだけのものだったので、そのまま進んでみる。
もちろんマネしちゃダメだし、自己責任だ。
今から通る道路が、急峻な斜面にへばりついているのが見える。
ここまで苦労して道を作ったのにこの道が今後通れなくなるなんて、なんだか切ない気持ちになる。

落石の多い狭い峠道を下っていくと・・・。

あ、また、ゲートがある!!

先ほどの地図でいうと Dの地点。
ちょうど葛野川ダムの入口にゲートは設置されていた。

今度のロックはダイヤルキーだ。
シリンダー錠に比べて、開錠するのは簡単だが、鍵を開けて車で侵入するのはいろいろと問題がありそうなので、これ以上はやめておいた。
歩いて先を見に行ってみたところ、施設は今でも当然使われていたし、チャリでも来れなくなる事は無いだろうし・・・。

てか、通行止めにするなら、転回可能な場所にしろよ!
とも思ったが、本来、頂上がその場所だったのだ(・ω・)
数百メートルひたすらバックし、ひたすら切り返して転回し頂上へと戻り始める。

先ほどのゲートを抜ければ、数分でトンネルの出口なのだが、その場所に行くためにまた40分程度峠道を走る。

ちなみに先ほどの葛野川ダムだが、合法的に車で入っていける秘密基地的スポットで好きだった。
たびたび訪れては、車の写真を撮ったりしていたのだ。

ダムの堤体に向かうトンネルも、まるで関係者用の通路のようだが、一般にも開放されていた。
今後は許可を取らない限り、この場所を訪れるのは難しくなるかもしれない。

トンネル奥にある、新旧の2段トンネルなど、見どころも多いので、いずれチャリで来てレポは上げたいと思っている。

ということで、やっと元来たトンネル入り口まで戻ってきた。

そして、本日 3回目のトンネル通過。

今回の結論としては、青い区間は合法的に走行可能。
赤い区間は、バリケードをずらせば、走行可能だが、ここはかなりのグレーゾーン。
緑の区間は施錠されている区間なので、車両立ち入りは摘発される可能性あり。
といった感じでした。

オレンジ色に照らされた、松姫トンネル開通以前の旧道のトンネル。
今後、このトンネルに灯りが灯ることは二度とないのだろう。
また、半年後くらいに、様子を見に来ようっと。
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