今回は、ただ、つらつらと見たままを書いていきます。

土曜日の夕方に横浜を出て、51号線から6号線へとクルマを走らせる。

電光板には、4輪自動車以外は通行できない旨の表示が。
ネットでの噂によると、エアコンは内気循環で、窓も開けてはならず、車から降りたら逮捕などと書いてある。

以前通行止めだった、エリアに立ち入る。

福島第1原発の付近を通過する際は、毎時 11.0μSv程度の放射線量だったが、夜中にうろうろして通報されるのもアレなんで、とりあえずは南相馬の道の駅にて車中泊。

翌朝は、雨予報だったのだが朝からピーカン。

海沿いを中心にうろうろとしてみる。
しかし、至る所で通行止めとなっており、南下することは不可能だった。

大量のクルマが置いてある。
汚染されたクルマは持ち出すことが出来ないと言うことらしいが、これらのクルマがそうなのだろうか。
見た目はものすごくきれいなのにもったいないな。

立入禁止区域外でも、街はもぬけのカラ。
すれ違うのはパトカーや自警団の車両ばかり。

6号線沿線にある店舗も例外なく閉鎖されている。
人影が全く無く、まるでゴーストタウンだ。

帰宅困難地域に入った。
毎日多くの車が行き交っていた国道の変わり果てた姿に言葉を失う。

双葉駅前に向かう交差点に車を駐め、写真を撮る。

線量は高いが、まあこんなものか。

写真を撮っていると、たちまちパトカーが。
おまわりさんと20分程お話しをしたのだが、以前はやはり盗難がものすごかったらしい。
若いおまわりさんだったが、彼も雪山が大好きと言うことで、スキー場での車中泊の話しなどで盛り上がってしまった(*´ω`*)

車道の脇にあったアイドリングストップの看板。
アイドリングストップどころではないくらいの場所なのにね。

基本的には国道から逸れてどこにも行けないように、全ての路地に柵が設置されていた。

住宅街も例外で無い。
交差点も、交差点としては機能していないので、信号も消えたままだ。

宅地ブロックへの進入を防止するためだろうか、しつこいくらいに柵が。

店舗も震災直後から時が止まっている。

コンビニはサインポールのマークを外されている店舗が多かったが、わざわざ外したのかな!?

国道沿いと言うことで、大型店舗も目立つ。

立派な作りのトヨタのディーラーも・・・。

震災から4年経ってもなお、地震直後のままの状態を保っていた。

制限区域を抜け、海沿いに出られそうだったので行ってみる。
真新しいアパートが津波の被害を受けたままとなっていた。

最近まで人が立ち入れなかったせいか、道路以外はあまり片付けられていないようだ。

海沿いの空き地には、除染した土を保管してあるのだろう。
大量の土嚢が積み重ねられている。

その近くには、ぽっきりと折れた電柱が。

この辺りは新興住宅地だったのだろうか。
新しい建物が目立つ。

玄関には流木が流れ込んでいた。

付近に散らばる液晶テレビやBlu-rayレコーダーが、震災がつい最近の事だと言うことを物語っていた。

前回、陸前高田や気仙沼を回った時は、震災から2年足らずだったが、この場所より復興が進んでいるように感じた。
やはり、高い線量が障害となっているのだろう。

除染作業が有効なのかどうかは分からないが、また何年かしたらここを訪れようと思う。

しかし、線量とは関係無しに、海は透き通ってめちゃめちゃきれいだった。

せっかくきたのだからと、他にもぐるぐると走り回ってみる。

町の様子を写真に収めるため、再び高線量区間へと車を走らせる。

やはり住宅街のフェンスはインパクトあるな。

住宅街を抜け、富岡町に入った辺りの線量がとても高かった。

原子力運送!?
なんか、昭和を感じる近未来的な会社名だが、まだ実在してるのかな。

スタンドも各マーク揃って閉鎖されていた。
設備も新しそうだし、もったいないな。

このあたりは地震での被害はそれほど無さそうだ。

しかし、夜中でも無いのにこの静けさ・・・。
こんな場所がこの日本に存在することがなんか不思議な感じだ。

再び、海岸方面へ。
ほとんどの家が流されてしまっているようだが、ポツポツと辛うじて流されていない家屋も存在した。

地震で壊れた防潮堤を直しているのだろう。
海沿いは何キロにも渡り、工事現場が続いている。

元通りになるのが何年後か分からないが、こうして少しずつ復興が進んでいるのだろう。

日曜と言うことで、工事現場にも誰もおらず、動いているのは自分だけのような気がしてちょっと怖くなる。

地盤沈下の為か、内陸部まで浸水している箇所も多く見られた。

この場所に家が建ち並んでいたと言っても、まったく信じられない。

野良家畜がいると言うことで、看板はそこら中にあったが、幸いにも出会うことは無かった。
車とぶつかったらシャレにならないしね。

ということで、あまり何往復もしているとそろそろ検問所で呼び止められそうなので、そろそろ帰ることにする。

窓を閉め切っていても、この高い線量。

しかし鉄柵の向こう側には、ごく普通の街並みが。

6号線の福島第1原発に最も近い付近。

窓を閉め切っていても線量はどんどんと上がる。
ピークは今回は 11.0μSv程度だった。
(ちなみに、車外でも、線量はほとんど変わらなかった)

道路や住宅地の至る所に設置されている放射線モニター。
写真だと標識の文字は潰れているが、5.713μSvと表示されていた。

大型店舗の廃墟はそそるなあ。
入ってみたいけど、これは廃墟のようで廃墟じゃ無いし、完全な犯罪(*´д`*)になっちゃうか。

天神岬スポーツ公園にやってきた。
ここにもだれもいない。
眼下に広がる空き地にはこれまた大量の土嚢が。

そして、AAみたいな、なんだこれ( ^ω^)

人気の無い集落を抜け・・・。

帰りは常磐道で帰ってきた。
うん、また2年後くらいに行ってみようかな。
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