
離合不可能な、狭く急な山道を登っていくと、パラグライダーの滑空場があった。

見下ろすと、眼下には海が広がっている。
パラグライダーをやっていた人の話だと、条件の良い日はここから飛び立って、再びこの場所へ戻ってこられるという。

ということで、パラグライダー場の奥へと進んでいくと、壕出現。
てか、これトンネルじゃないのか!?

中に進入すると、その先は 90度左へと折れているようだ。

それにしても見事な石組みだ。
作りからしても、軍事的な地下壕とは違う雰囲気がする。

本坑を左手に折れ進んで行くと、右側に横坑発見。
その先には階段が。
そして、これが岩崎巴人の描いた壁画だろう。

階段を上り壁画の前まで来ると、更に上部へと階段が続いている。
どんどんと登っていく。

坑道は途中、踊り場のようなスペースで 180度向きを変える。

その先は、更に上部へ続く階段が・・・。
崩落自体は酷くないが、とにかく大量のコウモリと、そのフンが階段上に堆積してヤバいことになっている。

フンを乗り越え登っていくと、残念ながら最後は崩落して塞がっていた。
もしかしたら、外から埋め戻されているのかもしれない。

この場所はコウモリの巣になっているらしく、大半のコウモリが出ていった後も、頭上には数匹が寄り添っていた。

これ以上上には進めないので、再び本坑まで戻ってきた。
この接合部の石組みも素晴らしい作りだ。

反対側の壕口へと進んで行くと・・・。
ん?
なんかいる。

近付くとヘンテコな像が置かれていた。

掘りかけなのか、これで完成なのかは分からないが、なんとも不気味だ。

この像の真向かいには階段付きの横坑があるのだが、ここを進むのは後回しにして、先に壕口の外を見に行ってみる。

こちらの壕口もしっかりした石組みで構築されている。
内部が直角に曲がっているなど、ちょっと普通のトンネルとは違う気もするが、交通壕的なものなのかな!?

続いて先ほどの階段を降り、進んで行き外に出ると、単独壕にまたまた壁画が。

お寺の付随施設として整備されていた時代もあるようで、照明の残骸が壁に残されていた。

しかし弾薬庫や倉庫だとしたらちょっと奥行きがなさ過ぎるような・・・。
もしかしたら壁画の奥にも壕が伸びているのかもしれない。
ちょっとだけ叩いてみたけど、コンクリートはかなり厚そうだった。

すぐ隣にも、同じくらいの深さの壕が。
右手にも壕が伸びているが、基本的に同じような作りだ。

こちらの壁画もお寺によって管理されていたのだろう。

右手に伸びる壕は 10メートル程度のごく小規模な物だったが、掘りかけのような感じでは無かった。

こちらも付近にあった小さな壕だが、トイレとして利用されていたようだ。
お寺の施設として整備されていたのか、壕が掘られた当時からトイレとして整備されていたのかは分からないが、壕口のすぐ側に掘られていることから、壕の掘削当時の物だろう。

ということで、素性が全く分からない謎な壕でしたが、アクセス自体はとても簡単な場所にあるので、機会があれば是非(*´ω`*)ノ
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