ここは第二次世界大戦時に掘られた地下工場跡で、東京動力製造株式会社の疎開工場として戦車を作るために掘られたのだという。

さっそく現地へと行ってみる。
と言っても、酒蔵が貯蔵庫として再利用している場所を公開しているだけなので、今回は探索的要素は全く無い。

案内看板に従って狭い道を上っていくと、壕口前の広場が駐車場となっていた。

壕口前には土木遺産の認定プレートが。

ここはある程度の人数がまとまると、案内係が誘導してくれるというシステムらしい。
もちろん見学は無料だ。
ちょっと待たされて、他の見学者と共に早速壕内へ進む。

壕口付近は、崩落防止のためか、丸太にて補強されている。

内部の温度は12度程度。
まあ、照明設備などはあるものの、基本的には普通の素掘り地下壕だ。
岩盤は凝灰質砂岩のため、掘りやすく崩れにくそうだ。

総延長は 600mと言うことだが、案内係の説明を聞きながら、一区画をぐるっと回るだけのようだ。

説明聞いててもつまらないので、ちょっとだけフェードアウトして、壕内をうろうろしてみる。

倉庫として使用しているからか、案内している区画以外にも照明が灯っている。
出荷を待つお酒が大量に置かれている。

壕の上部には所々杭を差し込む穴が開いていた。

フォークリフトなどの重機に対応するためか、壕床はどこもきれいに平らに均されている。

お、外部との接続口発見!
ここからトラックに荷積みしてるのかな。

この壕口を外から見ると壕口直前までアスファルトが敷かれていた。
やはり積み場なのかな

そろそろみんなの所に戻らないと・・・。

他の見学者は、ここの目玉(!?)である利き酒に興じていた。
なんか、壕内に雰囲気の良いカウンターが作られてる。
タダで美味しいお酒が飲めるなんて最高なのだが、運転があるため飲めないー(*´д`*)

日本酒だけで無く、果実酒もあるみたい。

みんな飲みながら談笑してる。
これは、もう少し奥まで行っても大丈夫だったかな・・・。

ちなみに、このカウンターの上部にも、先ほどと同様の穴が開いていた。
カウンターの屋根部分をこの穴を利用して支えているようだ。

と言うことで、もっと奥を見に行こうと思ったのだが、残念ながらそろそろ時間のようだ。
時間にして、1グループ 20分程度の見学時間かな。

壕口前には売店があり、先ほど振る舞っていたお酒が売られていた。
うん、もちろんたくさん買って帰りましたよ(*´ω`*)ノ

ちなみに、この地下壕自体は実際に稼働していないのだが、隣接する半地下の工場では実際に戦車が20両ほど製造されたそうだ。
自分の予想では、この長屋が建ち並んでいる場所が半地下の工場跡地だと思ったのだが、どうなんだろ。
周辺も見て回ったのだが、倉庫のような壕口はいくつか見つかったが、どこも木で塞がれているものばかりだった。
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