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[廃線]草木湖周辺鉄道遺構を見に行きました  2008-12-08

群馬県に草木湖という湖がある。
草木湖は昭和52年に竣工した草木ダムによって生まれた湖だが、その湖の底には現・渡瀬渓谷鉄道の旧線が眠っている。
水没を逃れた僅かな区間が湖周辺に残っていると言うことで見に行ってきた。




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早朝2時に草木湖に到着し、付近の山中にて野営する。
夜明けまでまだ4時間以上あるので仮眠をとるが、とりあえず焚き火で暖をとった。




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しかし寒い・・・。
11月も終わりに近づいているということもあり、気温は 0℃を割っている。




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スリーシーズン用の寝袋により足の指先が冷たく痺れたおかげで早起き出来たので、早速出発。
まずは沢入(そうり)駅からちょっと南下した場所にある現在線のトンネルに向かう。
このトンネル付近が旧線と現在線の分岐点らしいので周辺を探索してみる。
旧線が通っていたはずの場所に向かって法面をよじ登ってみる。




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藪を抜けると、明らかに旧線敷と思われる平場を発見。
かなりの年月が経過している割にはあまりにきれいな状態にびっくり。
ただ、周辺の枝が刈払いされていたので、もしかしたら植林用の管理歩道に使用されているのかも知れない。
しかし辺りを探索してみたが、鉄道遺構は何も発見できなかった。

次に草木ダムを見に行くが、まだ時間もあるので近くにある足尾銅山に寄り道してみる。




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トロッコに屋根を付けたような観光用の鉄道に乗って坑口へ向かう。
この簡易鉄道は、急勾配区間を下っていくためアプト式で運行されていた。
しかも、アプト区間が終わるとアプト式の機関車を切り離し坑道へ進入していった。
機関車を切り離した後は、客車のみでどんどん坑道へ進入していく。

ん? 客車のみ!? 動力は??

後で調べてみたら、どうやら客車自体が動力車になっているようだ。
客車のイスの下にはバッテリーが満載されており、客車のみで自走可能とのことだった。




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観光洞ということで坑内は整備されており、銅山の歴史や当時の様子を知る以外には探索的な見所はなかった。




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もうひとつ寄り道。
砂防ダムとして建設された足尾ダムだ。
足尾の山々は煙害により森林が破壊され荒廃している。
そのため、森林のない山々から大量の砂礫が河川に流れ込み問題となっている。
その問題を食い止めるために建設されたのだ。




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そして草木ダムに到着。
巨大な重力式コンクリートダムの姿も素晴らしかったが、今日の目的はダムではない。




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まずはダム堤体横に開いているトンネル。
一見するとダム管理用施設のようだが、管理用のトンネルとしては場所が明らかに不自然だ。




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実はこのトンネル、草木ダム建設の際に工事区間を迂回させるために作られた仮付け線のトンネル跡なのだ。




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坑口にはしっかりと鉄製の柵が設置されていますが、立ち入り禁止と明示されてはいない。




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このトンネルは左へゆっくりとカーブしながら 500m程進んだところで内部が矩形になって狭くなり、最後はコンクリートで塞がれているそうだ。
巻き立てがずっと続いているわけではなく、奥に行くと側壁が素堀→巻き立て→素堀のように交互に現れるらしい。
当然照明設備など一切無いので、探索する際はそれなりの装備と覚悟が必要だが、是非最深部まで行ってみたい。




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そんなこんなでもう夕方になってしまったので、現在もしっかりと残っているという廃止区間を見に行って見る。
実はこの区間、残念ながら遊歩道として整備されてしまっているのだ。
しかし、廃止区間にある琴平隧道は、建設された明治時代から変わらない姿を残している。
遊歩道左側にある転落防止柵が異常に歪んでいるのは、想像ですが落石によるものと思われる。
理由は、写真右側の遙か上まで丸石積み(乱積み!?)の法面が続いており、更に上は崖となっていて今にも石が落ちてきそうなのと、すぐ後ろには鉄製のロックシェードが設置されていたからだ。
実際、柵についていた凹みも尖った物が当たったような跡ばかりだった。




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坑門を見上げると、見事なまでに煉瓦できれいに覆われており、当時走っていた機関車の煤煙で煉瓦の表面が黒くなっているのが分かる。




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反対側(上流側)坑口。
こちらもしっかりと煤煙の跡が残っていた。

ダムサイトからここまで、ほんの数百メートル区間だけだが旧線区間を確認することが出来た。
ちなみに、現在線はちょっと上の地図にも出ているが、神戸駅を出てまもなく、草木湖の西をトンネルにて貫いている。





すっかり日も傾いてきたのでそろそろ撤収。
晩秋の渡瀬渓谷は、紅葉に覆われ非常にきれいだった。

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