(よとと氏の記事は こちら です)

雪の残る箱根峠を越え、静岡県に向けてクルマを走らせる。

そして大崩の近くにある駐車場にて深夜の飲み会をし、車中泊。

翌朝、早速探索に向かう。

あっという間に大崩に到着。
ここに来たのは 前回の探索 以来だ。

今回は、前回回らなかった東側のエリアを踏破してみる。
そして、この洞門の下にある謎の小穴…。

この小穴にも潜って来たが、こちらも 前回レポート済み なので、ここでは割愛する。

ということで、早速洞門へと進入していく。

よとと氏が扁額の刈り払いをしている。

ツタの下には立派な扁額が残されていた。

こちらの洞門は昭和40年竣工と比較的新しいため、なかなかしっかりとしていた。

コンクリートの洞門部分を過ぎると、鉄骨で組まれたエリアが・・・。
こちらは風化が酷いようだ。

左手を向くと、現道の海上橋が見えていた。

土砂を乗り越えて洞門の先へと進んでみる。

ここが、この道路を通行止めにした原因となった崩落事故現場だ。
今でも事故当時の車両が埋まっているとか…!?

このまま崩落地帯を乗り越えようとしたのだが、ちょっと危険すぎるため引き返す事に。
ベテランのよとと氏のみ、この崩落地帯を乗り越えて進んで行った(^ω^)

海上橋を通り、洞門群の反対側へと回り込む。

この隙間より洞門に進入可能なのだが、前回よりも傾斜部分の崩れが酷く、注意しないと海に落ちてしまいそうだ。

今回はこちら側の洞門には行かなかったのだが、訪問の際はロープを持参した方が安全かも知れない。

そして、この付近にある、前回は入らなかった穴に潜ってみた。

狭い坑口から身体をねじ込んでいく。

内部はコンクリートの通路に土砂が流入したような感じだ。

懐中電灯で奥を照らしてみると、どうやら 20m程度で閉塞している様子。

最深部まで行ってみると、コンクリートで塗り固められている。
旧道と現道の接合部だったあたりなのかな。

最深部より振り返って撮影。
幅も 2m程度しかないし、なんなんだろ、これ。
工事の際の作業坑なのだろうか。

ちなみに、最深部は現道のトンネルの側面の裏側辺りだと思われる。

続いて、海岸の山肌中腹にある穴に行ってみる事に。
この穴は前回高すぎて入る事が出来なかったのだ。

しかし今回ははしごを持参している。
奥がどうなっているのか、期待が高まる。

入坑準備をし、いざ内部へと!!

うん、随分と狭いようだ。
掘りかけなのか、埋め戻しなのか、下半分が埋もれている。

まあ、とりあえず、奥へと進んでみよう(*´ω`*)

四つん這いになりながら、ズリズリと奥へと進んでいく。

15m程度進むと、ちょっとだけ上部の空間が増してきた。
振り向くと、空母氏が匍匐で迫ってくる。

そして最深部はしっかりと塞がれていた。
この先は東海道本線の現トンネルとつながっているらしく、列車の音や、圧縮された空気を感じる事が出来た。

ま、坑口から 20m程度で塞がれてるから、東海道本線のトンネルまではまだ距離はあると思うけど。

奥まで行けて満足したので、次の物件へと進む。

その物件は、かなりの水没を伴う横穴と言う事だが、その前にせっかくなので旧石部トンネルもちらっとだけ潜ってみる。

浜辺に坑門が転がっている。
あいかわらず凄い光景だ。

付け足した坑門が路盤ごと崩落している。

辺りには無数のレンガが散乱している。
刻印も、様々なものがあるようだ。

熱狂的なレンガ好きでなくてもこの雰囲気はたまらない。

刻印を探しているだけでも楽しめちゃう(*´ω`*)

ちなみに、旧石部トンネルの内部は、以前のレポートの際にあった大量のゴミが片付けられていた。
なんでも、保存会の方々が、この場所を整備しようとしているようだ。

おかげで、内部の雰囲気はかなりいい感じになっていた。

海側のトンネルには、海岸に向かって横坑が掘られている。

ただ、この場所自体が・・・。

かなりの高さの場所に開口しているため、ここからどこにも行く事は出来ない。

トンネル掘削当時はズリ出しとかに使用していたのかも知れない。

トンネルの最奥部は以前と変わらず埋め戻しの土砂で塞がれている。
この土砂の先は現在線のトンネルに接続している。

内部でゴミを焼いたためか、レンガに大量のススが付着している。
以前から、機関車の煤煙でレンガはススけていたのだが、それどころじゃないくらいススが付いていた。

山側のトンネル内部に残されている待避坑。
なかなかの意匠だ。

山側のトンネルの最奥部も、海側同様に土砂によって埋め戻されている。

天井付近まで登っていくと、レンガはススで真っ黒だ。
これは、当時の機関車の煤煙によるものかな。

一通り内部を見て回ったので、トンネルを後にする。

崖の上にある現道までは、以前より整備されているようで、刈り払いもしてあった。

そして、現道脇には、旧石部トンネルへの案内看板まで!!!
気軽に降りていけるような道ではないが、これは分かりやすい(^ω^)

ということで、次回は 東海道本線に続く水没横穴 の紹介です。
ここはちょっとレベルの高い穴でしたよ ('A`)
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