この記事は、 国道8号線、親不知と子不知の旧道探索行ってきた~前編 からの続きです。

最高に素敵な洞門を抜け、現道との接続部近くで見つけた急な階段をゆっくりと降りていく。
かなりの高低差があり、めっちゃ怖い。
手すりにつかまっても、頼りなくて余計に怖い。

なんとか海岸まで降りてきた。
海岸には変な石柱がにょきにょきと生えている。
なんか不気味だな・・・。

見上げると、ものすごい高さに海上橋と先ほど通り抜けてきた洞門が・・・。
やべえ、あの洞門、あんな場所に作られていたのか。
橋から見えていたときはそれほど感じなかったが、あんな場所に洞門を作るとか、尋常ではないな。

そして、にょきにょき生えていた石柱は、よく見ると、波に打たれ姿を変えたテトラポッド(仮)だった。

そのテトラポッド(仮)の目の前には、大量に積み重ねられた テトラネオ が。
このテトラネオ、テトラポッドを作っている、㈱不動テトラの製品なのだが、Webを見てみるとかなりの優れもののようだ。
って、何の話してたんだっけ。

この場所は完全に孤立しており、現道に戻るには先ほど降りてきた階段を登るしかなさそうだ。

降りてきた階段はかなり怖かったので、出来れば別の場所から戻りたかったのだが仕方がない。

急な階段を慎重に登っていくことにした。

階段を登り切った所で辺りを見渡すと、現道の海上橋に銘鈑発見!!
富山県側橋台のすぐ下あたりだ。

ちなみに、現在供用中のこの橋も、将来的には廃止になる可能性もあるようだ。
親不知付近の険しいロックシェッドを全て不要にする長大なトンネルも計画されているとか。
開通のあかつきにはかなりの廃道が出現することになるので、それはそれで楽しみではある(*^^*)

銘鈑のすぐ横には、空中散歩が出来そうな釣り歩道が設置されていた。
いや、さすがに無理でしょこれ。
ここに立っているだけでも怖いのに・・・。

この高さで作業をしている職人さんはホントすごいと思う・・・。
しかし、こんな所に長居して足を滑らせたら大変だ・・・。
早々に戻る事にした。

あまりの高さに圧倒されつつも、旧道に戻ってきた。
下から見上げるととんでもない所に構築されているこの道も、ここからの眺めは平和なもんだ。

洞門に向かっている時には洞門にばかり目をひかれて気が付かなかったが、路盤の山側は随分と土砂が堆積していた。
徐々に崩れてきた土砂の上に、植物が育っているのだろう。

洞門を出て見上げると、5月の日差しが照りつけていた。
暑い・・・。

洞門の上部には海風を受け朽ち果てた看板のフレームがかろうじて残っている。

新潟県側の現道との分岐点まで戻ってきた。
現道のロックシェッドの上部へと上がれそうなので、ちょっと行ってみることに。

思いのほか、藪が濃い。
藪を漕ぎながら進んでいくと・・・。

路盤のようなものが現れた。
でもこれ、路盤じゃなくてロックシェッドの天井コンクリートだよね。

一通りの探索を終え、再び全景を眺めてみる。
うん、いい感じだ。

車を停めた場所まで戻るために再び現道のロックシェッドを通り抜ける。
新潟方面向けには、ちょっとした歩道のようなものがあったので、そこを進むことにした。

現道も、現在進行形で痛みが進んでいるようで、各所にチェックが書き込まれていた。

平和に自転車を漕げるこの場所も下から見たらものすごい場所なんだろうな。

眼下には透けるようにきれいな日本海が・・・。
そして、大量のテトラポッドが・・・・。
ん?

いや、良く見るとテトラポッドじゃないぞ。
これは 本間コンクリート工業㈱ の シェークブロック だ。
カタログ写真では見たことあるが、本物は初めて見た!!
って、消波ブロックマニアな方いないのー?

気持ち良く安全地帯を漕ぎ進んでいたのだが、突然に先が塞がれた。
いや、塞がれたというより、先が無くなっている。
柵の前方数メートル先は空中だ。
しかも、現道に出る隙間も全く無いので、仕方なく自転車を担ぎ上げて現道へと移動する。

また狭い洞門内を車にビビりながら進まなくちゃいけないのか。

できるだけ端によって漕いで行くが、前方不注意の車が来たら一巻の終わりだ。

なんとか車を停めた場所まで戻ってきた。

海側には旧北陸本線の線路が敷かれていた。

旧道探索という今回の目的は果たしたが、明日日曜日も仕事はお休みだ。
同じ道から帰るのもつまらないので、このまま富山県へと進み、富山市内から国道41号線を下って帰ることにした。

先ほど怖い思いをして自転車で通り抜けた洞門も、車だとすいすいだ。

富山県に入ったあたりのトンネル壁面にゴムがぶら下がっていた。
車道を走り抜ける自動車による風でゴムがぐるぐるバチバチと回転している。
ゴムが当たる部分の汚れが自動的に取れるという仕組みのようだ。
大型トラックがタイヤをきれいに保つために、タイヤに当たるようにゴムを取り付けているのを見かけるが、原理は同じだ。
ちょっとアイデアに感心してしまった。

その後魚津市内のホームセンターにて、電気配線を購入し、駐車場にてちょっと配線整備をする。
前から配線が汚くて気になっていたところを全部張り替えた。
そして、のんびりと温泉に・・・。

さっさと温泉を出て移動するつもりだったのが、露天風呂で放映されていた女子バレーのイタリア戦に熱中し、3時間も滞在してしまった。
時刻は既に午後11時。
高山までは 87Kmと表示されている。
うん、とりあえず高山までいこうかな。

富山市内から国道41号線を走ったのだが、以前走った時から線形がかなり変わっており、アンダーパスを多用した快適な道路へと変貌していた。

きっと、この付近にも、旧道部分がたくさんあるんだろう。
でも、市街地に近いから、そのまま残されていることはないと思うけど。

飛騨市の神岡鉱業の工場がある交差点より国道471号線へと入ってみる。
この道は山越えして平湯まで抜けているようだ。

現在深夜0時。
現在は魔の時間帯では無いようなので、安心して進んでいく。

3ケタ国道だし、岐阜県と長野県の県境の険しい山岳道路を想像していたのだが、国道471号線は意外にも快適な道だった。
新しめのトンネルがたくさんあるという事は、旧道区間もたくさんありそうだ。
この道は帰ってから古い地形図と比べてみよう。

気持ちよく走っていると、道の駅、奥飛騨温泉郷上宝が見えてきた。
時間も遅いので、このあたりで寝てから帰ることにした。
それにしても、日中の暑さは何だったんだと言う位にめちゃめちゃ寒い。

明日起きたら安房峠超えて、松本から高速使って横浜までさくっと帰って、オイル交換でもしようかな・・・。
おやすみなさーーい (^^)/
完・・・。
・・・。
・・・・・。
となるはずだったのだが、帰りの中央道がまさかの大渋滞。
甲府でさっさと高速降りて、国道411号線に入り、柳沢峠を超え大菩薩ラインから奥多摩湖へ。
そして、奥多摩湖から国道139号線を南下し、久しぶりの松姫トンネルを抜け、宮ヶ瀬湖経由の国道412号線と、どれだけ山道好きなんだよというルートで、寄り道しながら横浜まで帰りました。
ということで、 おまけの寄り道編 へと続きます
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