
黄色いラインに沿ってここまで下ってきたが、事前の机上調査も無く勢いで訪れたため、どこに何が残されているのかもさっぱり分からない。
見える範囲には、もう、めぼしいものは無さそうなので、下ってきた丘の向こう側に回り込んでみることにする。

歩いていると、足元の砂利がざくざくと音を立てる。
転がっている岩の塊の中に、黄色いものがたくさん混じっていた。

これがもしかして硫黄の鉱石(!?)なのか!?

歩いていくと、何の施設かは分らないが、何やらコンクリート製の巨大な遺構があった。
穴が開いているのが気になる・・・。

円筒形の水槽のような上によじ登り、穴の中をのぞいてみる。
奥は塞がっているようだが、これは何だろう。

円筒形のコンクリートから、穴の中に行けそうだったのだが、戻るのが難しそうだし、奥が見えてたので中には入らなかった。

穴の上部を見上げると、天井部分は崩落が始まっていた。

そして、壁面の石垣が崩れ始めているのが見えた。

石垣の真下に移動する。
今にも崩れてきそうだな・・・。

コンクリートの遺構の上部にも上りたかったのだが、斜面の藪がひどく、危なそうだったのでやめておいた。

荒涼とした丘を回り込んでいく。

途中、トラックの荷台がひっくり返っていた。

丘の向こう側には平場が広がっていた。
旧い石垣が残っている。

鉱山現役時の写真を見てみると、この場所にはたくさんの家屋が建ち並んでいたようだ。

丘の上にゆるやかに登れそうな場所を発見。

足場には軽石が大量に積まれており、歩きにくいのだが、踏み込む感触がなんだか気持ちよかった(*´w`*)

登り切る最後の部分だけ、ちょっと坂が急になる。

たまたまフェンスの残骸が埋まっており、それにつかまって登り切る事が出来た。

なんとか無事に自転車の所まで戻ってきた。

自転車を回収し、峠に向けて戻り始める。
そろそろ時間がヤバイ。
もうタイムリミットだ。

帰宅してからインターネットで当時の事を調べてみたら、この場所には他にもまだいろいろな遺構が遺されている事が分かった。
ここには学校はもちろん、公園や小さな遊園地まであったのだ。
これはまた再訪せねば・・・。

登りは自転車にまたがる事も出来ない。
しかも、足場には大きな石がゴロゴロしており、自転車を押すのも大変だった。
下りですら、まともにまたがっていられる区間は少なく、自転車を持ってくる意味は全く無かったかな(^_^;

戻りながら山肌の薮に目をこらす。
うん、ココに間違いないな。
なんとなく、道があるような気がするでしょ!?

実は慰霊碑の所にあった地図に、火薬庫の表示があったのだ。
もちろん、跡形もなく、消滅しているかも知れない。
でも、行ってみなくちゃ分からないでしょ。

ガサゴソと薮に突っ込んでいく。
すると・・・。

なんか、トンネルみたいのが見えてきた。
これは火薬庫で間違いないな。
しかも、もしかして地下!?

うーん、これはトンネルと呼んでいい物なのか。
だって・・・。

土かぶり少なすぎる(*´д`*)

まあ、とりあえず、先を見に行ってみよう。

!?
なんと、建物がそのまま残ってる!

ドアに鍵はかかっていないようだが、ドアの前に残骸が散乱しておりドアが開けられる状態じゃない。

奥にももう一棟、建物が見えている。
こちらの屋根は抜け落ちているようだ。

内部が気になるので、火薬庫の裏の斜面を登っていって見た。
うん、特に何も残って無さそうな。。。

ドアの骨組みが、昭和初期の鉄製ドアによく見られる形だ。
ドアノブは交換されているようだが、ドア自体はおそらく当時の物だろう。

火薬庫がそのまま残されていた事に満足したので、またトンネルへと戻っていく。

あー、距離が短いとは言え、帰り道の藪漕ぎはめんどくさいなあ。

笹藪を越え、毛無し峠に向かう道まで戻る。

空を見上げると、なんとなく雲行きが怪しくなってきているような。。。
いやいや、ただ、夕方になってきているからだよね。

自転車を押しながら、つづら折りの山道を無言で登っていく。
気温は20℃を下回っているはずだが、連続した上り坂で身体は汗だくだ。
立ち止まると、さっきまでいた鉱山跡が、彼方に見えていた。

この写真は、当時の選鉱場周辺の写真だ。
当時の村人達は、皆、徒歩で鉱山内を行き来していたと言うが、本当に大変な苦労だったと思う。
山肌には当時の徒歩道と思われる道筋がいくつも見えていたが、どの道も平坦ではない。

あいかわらずの運動不足により、息が切れる。
水分を取り、しばらく休憩を取る。

ふう、あと半分か・・・(*´ω`*)=3

やっと峠が近づいてきた。
お腹空いたなあ。

息を切らし、大汗かいて無事に生還。
つかれたーーーーーー。

とりあえず着替えをし、片付けをする。
一気に汗が引いていく。
風が冷たい・・・。
ていうか、めっちゃ寒い(((;゚Д゚)))
車内の温度計を見ると、16℃と表示されている。
でも、風が強く、体感温度は 10℃くらいの気が・・・。

あまりに寒く、お腹も空いてきたので、カップラーメンで腹ごしらえ。

そして、横浜に向けて帰り始める。
先月来たときは軽井沢に出て 18号で帰ったのだが、同じ道から帰るのもつまらないので、国道144号を東御市に向かって走る事に。

スノーシーズン中に滑りに来る湯ノ丸スキー場が、この時期はどうなっているのか気になったから、寄ってみたいと思ったのだ。
もちろん、スキー場は営業していないが、レストランは日中は開いているみたいだ。
駐車場に併設してあるトイレも開放されていた。

せっかくなので、ゲレンデを見に行ってみる。
おー、このリフトの下の広場って、グランドになってたのか。
冬に見る景色とは、当然だけど、全然違って見えて、ちょっと感動(・´ω`・)

あー、早く滑りに来たいなあ。
2015-16シーズンは本当に雪が少なかったけど、来シーズンはたくさん雪が降りますように!!!

車に戻り、ふと、バンパー内の外気温度センサーが壊れている事を思い出したので、ちょっと交換。

その後、佐久市を抜け、国道254号線から国道 407号線を経由し、国道 16号線で横浜まで帰宅!
たっぷり探索して、たっぷり運転して、楽しかった~(・´ω`・)
※本編に使用した当時の小串鉱山の写真は、鉱山跡地にある慰霊碑に隣接した小串御地蔵堂の中に展示してあった写真を利用させて頂きました。
- 関連記事
-
-
[戦跡] 貝山地下壕 探索 2009/08/01
-
滋賀県にある土倉鉱山跡を見に行ってみた 2022/04/28
-
福島県南相馬市にある謎の穴 2022/05/14
-
[戦跡] 横須賀市文化会館裏の地下壕 2012/01/13
-
[戦跡] 沼津市の畑の下にある旧軍の地下施設を見てきた 2015/06/11
-
[戦跡] ウェーダー in 野島水没地下壕 2009/01/11
-
[遺構] 津市山中にある謎の寝仏 2012/07/23
-