
常磐自動車道を快調に飛ばしていく。
東日本大震災後、3度目の原発周辺への訪問だ。

途中立ち寄った友部SAには、放射能についての注意書きがたくさんあった。

常磐自動車道の広野楢葉インターを降りて、6号線へと入る。

インターを降りてすぐの 『道の駅ならは』は、双葉警察署の臨時庁舎として利用されているようだ。

まだ6号線が放射線の影響により全面通行止めとされていた、2013年に福島を訪れたとき も、やたらパトカーを見かけたが、あいかわらず、パトカーが多い。
警察官は、もれなくマスク着用だ。

また、パトカーだ。
パトカーは制限速度を超えずに走っているので、パトカーの後ろは本当に迷惑そうだ(*´д`*)

帰還困難区域に近づいてきた。

放射線量はそれほど高くはない。

注意看板が路肩に置かれている。
人影は全く無く、ほとんど車も通らない。

仕事以外でこの道を通り抜ける者はほとんどいないのだろう。

帰還困難区域に入ると、去年来た時とと変わらないままの景色が広がっていた。

以前はここにたくさんの人が行き交い、たくさんの車が流れていたのが信じられない。

ものすごく静かで、まるで時間が止まっているかのようだ。

線量は少しずつ上昇していく。

内部の様子がとっても気になるケーズデンキ。

夜ノ森交差点近くまで来た。
夜ノ森駅って、なんだかいい名前だな。
車を止める事はもちろん、車から降りる事も出来ないが、1度この目で駅を見てみたかった。

出光のガソリンスタンドを過ぎると・・・。

何度見ても衝撃的な、柵で閉鎖された住宅街の姿が・・・。

この辺りから線量はどんどん上昇していく。
線量計の警告アラームがガリガリと鳴り始めた。

土曜日の日中だというのに、人の気配も、すれ違う車も全く無い。
まるで日本じゃないみたいだ。

大熊町役場が近づいてきた。

福島第一原発はすぐ横だ。

この付近にさしかかると、警告アラームはもう鳴りっぱなしだ。
線量計の液晶下部にある、積算被爆グラフもどんどんと伸びていく。

原子力運送の看板。
フォントも好きだし、名前もかっこいい。
会社は今、どうなっちゃったんだろうか。

道路脇の電柱に蔦がからまり、まるで巨大な人影のようになっている。

帰還困難区域を通り抜け、やっと横道にそれる事が出来るようになったので、海の方へ向かってみる。

ん?
なんか、穴がある!!!
まさかの、あんな場所に穴が!
見つけたからには見に行かなくちゃ!!

穴の前までやってきた。
採掘場っぽくはないし、道路脇だし、何の穴かは全く分からない。
ま、いいか。ちょっと、潜ってみよう。
おじゃましまーす(*´д`*)

あれ・・・。
めっちゃ水没してる。
というか、水没してなくても、奥はないっぽい。

水が抜ければ奥までいけるのかな。

残念だが、天井付近まで水没している。
ウェーダー履いてもどうにもならないレベルだったので、素直に退散。

全ての穴が水没しており、中に入る事は叶わなかった。
路肩に止めた車へと戻る。

津波によって全てが流されてしまった区域をうろうろするが・・・。

至る所で通行止めや工事中で道が分断されていた。
その後、南相馬市内のホームセンターにて、いろいろと買い物。
駐車場にて、車の配線まとめたりして過ごす・・・。
って、なにやってんだ(^_^;

車いじりに夢中になりすぎて、すっかり夕方になってしまったので、とりあえずお風呂を探す事に。
調べてみると、近くにあるみたいだ。
新田川温泉はらまちユッサというらしい。
さっそく向かってみる。

町の外れにある温泉に近づくと・・・。

え?
通行止め!?

かまわず進んで行くと道は未舗装へと変わった。
大丈夫なのかな・・・。

でも、その先には、とってもいい雰囲気の温泉が、ちゃんと営業中でした。
震災の影響でずっと閉館していたのが、最近になって時間短縮の限定営業をしているみたい。
建物内もいい雰囲気で、大満足でした。

お風呂に浸かったら元気も出てきたので、また峠越えでひとっ走り。
福島県の内陸に向かって走り始める。

2時間ほど峠道を走り、道の駅川俣にて車中泊。
横浜は初夏の陽気だが、山間部はまだまだ寒い・・・。

FFヒーターまではつけなかったが、モンベルにくるまって寝ることに。
では、おやすみなさーい。

翌朝、昨日ホームセンターで買ったエンジン添加剤を入れることにした。
ゴム製のパッキンやガスケットに浸透し、性能を復活させるというものだ。

オイルを交換した際に入れようと思っていたのだが、この手の添加剤は効果が出た後は早めに抜いてしまいたいので、入れてしまう事に。
説明書によると、およそ 300Km程度走ると効果が出るという事だが、現状オイルの漏れもにじみも無いので、効果のほどは分らない。

色は無色透明。
粘度は低くサラサラだ。

オイルはそれほど汚れてはいないが、あと 1000Km程度走ったら交換しようかな。

その後は美味しいもの食べたり地元の店に立ち寄ったりしながら東京方面へと戻り始める。
国道 349号線を行けば、茨城県那珂市まで山越えで出られそうなので行ってみる。
福島県の内陸部の国道なので、険しい道を想像していたのだが、ことのほか快適だ。

それほど広い道ではないのだが、ほぼ全線に渡り 50Km/h 道路だ。

急な登り坂でスリップ注意の急カーブ!
しかも、幅員も減少。

それでもそのまま 50キロ道路だ。

えー、このコーナー、ハイエースだと 50キロで曲がるの無理~(^^;
スタッドレスタイヤから交換したばかりの夏タイヤ、トーヨーH20が悲鳴を上げている。

ここ、国道 349号線は、線形改良の真っ最中のようで、各所で工事が行われていた。
次に来たときが楽しみだ。

新道に並走しているこの道は、確実に廃道化されてしまうだろう。
これが走れる最後のチャンスかな。

いきなり、作りかけの新道へ導かれた。
フラットダートだが、みんな飛ばしすぎー!

国道なのに、この縮尺だと、ナビに道路も表示されてない。
4号線や6号線のような主要路線ではないとはいえ、ひどい扱いだな。
でも、この国道、走りやすいし信号や交差点もほとんどないし、ほんと快適。

国道脇の斜面にものすごい足場が!!
なんだこれ、すごすぎる。
こんなのが見られるのも下道の醍醐味だ。

その少し先には、なんだか不思議な橋が。
構造自体はごく普通のラーメン構造で、鉄道橋のようだ。

でも、橋の先は民家へと続いている。
橋の先は登っており、線路跡でもなさそうだ。

個人的な橋には見えないんだが、なんだろう、これは。
どう見ても橋の先は民家のようだったので先には進んでいないが、いろいろと謎が残る。

橋を後にし進んでいく。
先には、いくつもの新しいトンネルがあり、その脇には旧道が遺されている。
その一つに自転車で入って行ってみた。

車両は通行できないように両側の進入口にはバリケードが置かれていたが、廃道になってからの日は浅いようで、まだまだ成熟が足りない・・・。
雰囲気は良かったんだけどなー。

茨城県に近づいてきたので、海沿いの国道6号線へと移動する。

道路脇にいい感じの廃団地が・・・。
これは取り壊される前にゆっくり見に来たい!

日曜の日没前。
車の流れも順調だ。
このまま横浜まで戻ってしまおう。

昇降式の歩道橋が設置されている。
この道で、何か、巨大な物を搬送しているのだろう。

最近、数が減ってきている、トラス橋。
本当に良い雰囲気だ。

夕飯を食べて行こうと、大洗に立ち寄ることに。
最近、ガルパンの新作映画も公開され、盛り上がっていると聞いていたからだ。

大洗駅を抜け、アウトレットモールの駐車場へと車を停めた。

閉店間際だったが、想像以上の人が、いた。
とりあえず、海鮮丼を注文。

見た目以上に量もあり、とっても美味しかった!
店員さんが会計時にガルパンの缶バッジをくれた。
その後は、市原まで下道を走り、湾岸線から横浜へと帰った。
今回も、ただ、うろうろと回ってきただけだったが、今度は一度、冬に訪問してみようかと思う。
期間困難区域の除雪がどうなっているかも気になるしね。
と言うわけで、今回の走行距離は土日で 750Km程度でした。
2018年も、6号線経由で東北を走ってきました!!
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