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デジタルから穴ログまで、日々の改造・探索を綴ります ((((っ´ω`)っ

[古道] 名越切通し  2008-12-16

この記事は 鎌倉大長寺防空壕跡 の続きです。


鎌倉市と逗子市の境に残る古道跡、名越(なごえ)切通しに行ってきました。
名越とは、『難越(なごし)』が変化したとも伝えられており、この峠を越えるのに大変な苦労を要した事を物語ります。

ん?大変な苦労?
今回俺、チャリで越えるんだけど・・・・。



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大長寺での防空壕探索の跡、その足で鎌倉市内に向けチャリを走らせる。
日中でも12月の風は冷たいが、坂が多い地形ゆえ、だんだんと身体が温まってくる。




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横須賀線に沿って細い路地を走る。
鎌倉はほんと道が狭くて、自動車が通り抜けられない道がとても多い。
この隧道(と呼べるか分からんが)も、目の前まで車で行ったけど、とてもじゃないけど通り抜け出来なかった。




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北鎌倉の駅裏から鶴岡八幡宮へと出、鎌倉駅のちょっと先で名越の文字を発見。
おそらくこの道を行き、どこかで旧道に分岐すれば切通しに辿り着けるはずだ。




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名越の踏切発見!!
この踏切を渡って左折すると旧道に入っていくはずだ。




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うーん、確かに旧道かも知れないが、これって普通に生活道路!?
ちょっと拍子抜けしながら先へ進む。




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次に現れたのが名越坂踏切。
今度はこの踏切を渡って右方向へと進んでいく。




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そのまま道なりに行くと、更に細い道へと分岐する。
まあ、旧道だし、古道だし、とにかく狭い方へ進路を取る。




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うわ、また分岐だ。
たしか名越切通しは横須賀線のトンネルの上を越えているはず。
だったら、右しかない!!
しかも、こんな道の割には、大げさなほどの柵が打ってある。
これは市が遊歩道として整備している証拠じゃないか!?
しかし、市の史跡だというのに、案内板がぜんぜん無い!!




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不安になりながらも進んでいくと突然、庚申塔と首のない地蔵が現れた。
これはネットで見たぞ。
この道で間違いない。
この道こそが古道跡であるという確信を得てどんどんと進んでいくが・・・。




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うわ、なんつー狭さだ。
もはやチャリと並んで歩くことすら不可能。
チャリの後ろからシートをつかみ、チャリだけ先に行かせる。




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道は少し広くなったものの、足場はとても悪く、岩がゴロゴロしている。
おまけに昨日降った雨によりコケどもは湿り気を帯び、俺をチャリもろとも転倒させてやろうと機会を伺っている。




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ぎゃーーっ階段!
ここまではなんとか自転車を押してきたが、ついに自転車を担ぐことになってしまった。




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自転車を担ぎ上げ、長い石段を上っていく。
石段はつるつるしておりとても緊張した。
それにしてもチャリ重い・・・・。




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石段を登り切ると、大きな岩がいくつかある平場に出た。
この場所も観光ガイドやネットで広くおなじみの場所だと思う。




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石段をチャリ担いで大汗かいてここまで運んで来るという荒行を成し遂げたので、ここでひとまず腹ごしらえすることにする。
先ほどコンビニで購入したおにぎりをかじりながら、白地図に今来た道を記入していく。
そして、『階段』『急坂』『とても狭い』等と記入していく。
つーか、ここまではチャリの意味全く無し。むしろお荷物(´・ω・`)




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峠を越えるとゆっくりと下り坂となり、掘り割りの味のある古道が続く。
すると突然!!




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穴だ!穴があるぞ!
穴の開いている場所的にも、この古道の歴史的にも戦跡である可能性はゼロに等しいが、あんなに堂々と開いていたら中を見ないわけにはいかない。
幸い斜面はそれほど急ではなく、荷物を全て置いていけば登れると判断。
早速よじ登ってみる。




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(´・ω・`)ショボーン

がっかりしていると後ろから視線を感じた。
見ると、名越切通しを管理していると思われる猫が2匹こちらを伺っている。

『いいところへ案内してやろう』
上司と思われる猫はそう言うと歩きはじめた。




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教えてもらわなければ気がつかないような分岐点から山へ分け入って行く。
本来行くべき古道は下って行くが、この道は明らかに登っていく。
しかも、だんだん道が悪くなって険しくなってくる。
大丈夫かなぁ・・・。

『大丈夫だ!早く着いてこい!』




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なんか道が無くなってきたんですけど・・・。

道がなくなりかけたところで、2匹とも藪の中へ消えてしまった。




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ふと周りを見渡すと、尾根に向かう石段を見つけた。
登ってみると、突然頭上の視界が開け、相模湾を一望出来る高台に出た。

これは気持ちいい!




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2匹に礼を言おうと思ったが、

なんだよ、道がわかんね~じゃん!!
自転車にツタがからまるし、滑るし最悪~。




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なんとか元の古道まで下ってきた。
古道の路盤は下るごとに良くなってきているが、わざとやってるとしか思えない切通しを発見。




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しばらく下ると、小坪の住宅街に出て名越切通しは再び生活道路へと姿を変えました。
結局古道跡で自転車にまたがったのは最後の50mくらいだけ。

途中一人だけすれ違ったハイカーのおじさんには、
『え?自転車で来たの?来れた?』
と驚かれてしまいました。

どうやらここは自転車で来るところではないようです。

この後小坪の住宅街を抜け、逗子マリーナ近くの「住吉隧道」、「小坪のゲジ穴」、謎の海岩洞窟を探索してきましたので次回アップします!

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