この地にあった、大井海軍航空隊の施設として掘られたもので、この場所には多数の地下壕が残っている。

急な斜面を下り、激薮の中をガサゴソと進んで行くと・・・。

おっ!
壕口発見!!

入り口付近の薮を払ってみる。
隙間は 50cm程度だ。
これは入るの楽勝かな。

這いつくばって中に入り込む。
湿度がかなり高い。
この感じだと、他に開口部は無さそうだ。

奥へ進んでいく。
崩落しているのか、ズリ出しをしていないのか、足下は荒れている。

水没している坑道もあるが、端っこを歩いて行けばなんとかなる感じだ。

どんどんと奥へ進み・・・。

ぐちゃぐちゃの坑道を抜けていくと突然!!

壕内の足下にアヤシイ扉を発見!!!
扉の前の土砂をどかし、扉を開いてみる。

のぞき込んでみると、内部はコンクリートの床のようだ。
とりあえず、腰をかがめて扉の中に入ってみる。

中に入ってみると、きれいにコンクリートで巻かれた空間だった。
内部にはドアが。
とりあえず、進んでみよう。

ドアを開けてみる。
その先には更に同様の空間が広がり、その先にはまたドアが・・・!?
なんだこれ。

更に進み、その先にあるドアも開けてみる。
なにやら広い空間が・・・

先に進んでみると、廃墟のような空間が。
なるほど、ここは、 以前潜ったものの、セントル内部に入ることが出来なかった地震観測所の廃墟 に違いない。

とりあえず奥へと進んでみる。
配線が切断されていたり、基板が抜き取られたりはしているが、観測機の一部がそのまま残されている。

内部をくまなく歩いてみる。
ここは、地下壕の一部を、漢字の『目』の形で坑道が再利用されているようだ。

似たような景色なので、出口が分からなくなってしまいそうだ。

なにやらアルミ削り出しの機材が放置されている。
現役時はこの機械に計測器がつながれていたのだろう。

坑道を進んで行くと、壕内に小さなビニールハウスのような物を発見。
何か栽培していたのか?
いやいや、ここは地震観測所の跡地のはずだ。

ちょうど人間がすっぽり入るくらいの大きさだ。
死体でも入っていたら嫌だなあ・・・。

ちょっとめくってみる。
ありゃ、なんだかビニールが2重になってるぞ。
なんだか嫌な予感が・・・。
内側のビニールもめくり上げる・・・。

ほっ(*´д`*)
良かった、誰もいなかった。

奥の方には、ステンレス製のトレイに機材が残されていた。
スライダックと、その横にあるのは何かの計測器かな。

メーターやつまみから推測すると、どうやら微細な電圧の変化を計る機材のようだ。
壕内に設置したセンサーの歪みやブレによる電圧変化を調べていたんだろう。 ← 適当

残されている電線の種類や痛み具合から推測すると、ここは平成になってからも使用されていたような感じがするのだが、どうなんだろう。

全ての坑道を回ったのでそろそろ外に出ることにする。
何重にもなっている扉が、まるで合わせ鏡の中の世界のようで、ちょっと不気味だ。

しかし、何の変哲も無いお茶畑の地下に、人知れずこんな施設廃墟が眠っていたとは、なんだかそれだけでワクワクしてしまう。
地震観測所跡地に残されているステンレスやアルミニウム、そしてプラスチックは腐食の進行が遅い。
恐らく、この先何十年先でも、この場所にひっそりと眠り続けているだろう。

ということで、そろそろここを後にする。
この壕の周辺にもまだまだたくさんの壕が掘られているはずなので、次の壕を探しに行く事にした。
まだまだ探索は続きます!
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