ここは以前にも訪れたことがあるのだが、その時は夜中の訪問だった事もあり、外観をしっかりと見ることが出来なかった。
今回、じっくり見てみたかったので、一人で再訪してみたのだ。

国道8号を逸れ、その8号線ととなりを走る線路の下をくぐり、道なりに進んでいく。

ぐるっとUターンをし、車を駐める。
ここには以前、旧陸軍の火薬庫跡地を利用したメナードランドという遊園地があったのだ。

Googleの地図で見てみると、現在でも遊園地時代の痕跡がしっかりと残っている。

と言うことで、早速陸軍の火薬庫跡を見に行ってみる。
ん?なんか、扉に穴が開いている・・・。

えー、これって、銃で撃ち抜いた跡じゃないよね!?
もう、なんか、嫌な予感しかしない・・・。

気を取り直して中に進んでいく。
右側の様子。
通気口だろうか、大きな穴が開いている。
そしてその下には小さな入り口が。
これは後で見に行ってみよう。

左側も同様の作りだ。

そして、正面。

内部は空気も乾いた感じで、痛みも少ない。
奥まで歩いて行ってみる。

入り口の方向に振り返る。

入り口まで戻り、先ほど見た小さな入り口を見てみる。
中に入ると完全に真っ暗だ。

狭い空間を進んで行く。
どうやら火薬庫の周囲にこのような空間を設けてあるようだ。

足下にも穴が開いていたので覗いてみると・・・。

火薬庫の床下にも空間が作られていた。
これは火薬の湿気対策だろうか。

奥まで進み角を曲がり・・・。

ぐるっと一周出来る構造となっていた。
真っ暗だけど、懐中電灯があればそれほど危険は無い構造だ。

排水設備もしっかりと作ってあった。

同様の構造の火薬庫が7つ並んでいた。

ちなみに、7番目の火薬庫だが、何かの設備が入っていたようだ。

天井部分に大きな穴が開けられている。

これは遊園地時代に改築されたものだろう。

側面の壁も一部がくり抜かれており、外周の構造が良く分かる。

そして、設備の排気だろうか。
いくつもの配管を通す穴が開けられていた。

外に出て、火薬庫の上部を見てみると、通気口の塔が見えた。
上部に上がれそうだったので、行ってみることに。
藪をかき分けて進んでいく。

通気口の所までやってきた。

ん?

わわわ。
内部を覗き込むと、なんと、巨大なスズメバチの巣が!!!
でも、駆除済みのようで、下部が抜け落ちていた。

ここまで、1番から7番までの火薬庫が並んでいたが、この奥にも、もうひと棟火薬庫がある。
奥の火薬庫は8番から12番まであり、順番に見ていったが、どれも同様の作りだった。
最後のひとつ。
ここ、12番の火薬庫は、何か雰囲気が違う。
一番奥にあるためか、山の陰になっており、内部も真っ暗だ。

恐る恐る、進んでみる。
入口の漆喰には、朱色の汚れがこびりついている。

まさか、血ではないだろうな・・・。
この奥で惨殺死体でも見つけたらと思うと、気が気じゃない。

奥へと進んでいく。
内部は他の部屋と同様にガランとしている。
スローシャッターで撮影しているため明るく写っているが、実際はかなり薄暗い。

なぜか、壁面がボロボロに壊されている。

一番奥まで進み、入口方向に振り返る。
なんか、嫌な雰囲気だ。
こういう時、一人は心細いな。

追い立てられるように外へと向かう。

外へ出ると、辺りは暗くなり始めていた。

ここ、メナードランド跡地のすぐそばに、正式に公開されている火薬庫もあるようなので、そちらも見に行くことに。
以前訪問したときは公開には程遠い状態 だったのだが、果たして・・・。
次回、[戦跡] 陸軍関ヶ原火薬庫跡を見に行ってきた ~ 後編 へと続きます。
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