Digital Artworks TeeART Blog.

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ハイエースのLSDを交換してきた  2017-02-27

5年ほど前、ハイエースにOS技研のLSDを組み込んでから、既に 17万キロ近く走行してしまった。
半年ほど前から、デフ付近からのノイズ(異音)がだんだんと大きくなってきていた。
LSDのオーバーホールも考えたのだが、使用した距離も距離なので、諸々の費用を考え、思い切って交換することにした。
自分での作業は難しそうだったので、埼玉県の所沢市にある信頼しているショップへと依頼することにした。


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リアをジャッキアップし、早速作業開始。
基本的にはデフを取り外して、LSDを組み替えて、戻すという作業だ。




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リアのブレーキラインを割り、ハブごとアクスルシャフトを引っ張り出す。




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プロペラシャフトを切り離し、デフを取り外す。
あとはLSDを組み替えて戻せば終了~。
だったはずなのだが、ここで問題発生!!
というか、今まで気になっていた異音の原因が特定されたのだ。
なんとピニオンギアのペアリングがゴリゴリしている。
手で回してみると、もの凄い違和感だ。
ベアリングも在庫があると言うことで、急遽、ここも交換してもらうことに。




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ベアリングは基本的に圧入されているので、プレス機を使って順番に抜いていく。
この辺りの作業は、経験が必要な職人的な作業なので、見ていて非常に楽しいし参考にもなる。
プレス機あるとここまで自分で出来ちゃうんだな・・・。

いいな、欲しいなプレス機。
買っちゃおうかな・・・(*´w`*)




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バラバラになったギアやベアリング。
もう、見てるだけでワクワクが止まらない。
自分でやってみたい!!!




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というか、このギアの造形見て!!
うっとりするほどに美しい形だよね。
部品として注文すると 4万円程度で買えちゃうみたいだけど、これと同等の物作ってもらったら、10万出しても絶対無理だよね。
やっぱり、量産効果っていうのはすごいな(*´д`*)




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ピニオンギアをケースに組み込み、リングギアを取り付け LSD を組み込んだら、あとはハイエースに戻して終了だ。
ちなみに、LSDを組み込む際には、ギアのかみ合わせの調整や、マイクロメーターを使用してのブレ幅の調整をしていたが、このあたりの作業は経験がいりそうで、工具だけ揃えれば出来るという感じでは無かったな。




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ちみなに作業をお願いしたお店は、チャレンジレーシングというポルシェ整備メインのレース屋さん。
ハイエースは基本的には LSD以外の作業はやらないようだが、ハイエースの LSDに関してはかなりの台数をこなしているようで、安心して作業を任せることが出来る。
前回の LSD 取り付けもここで作業してもらったのだが、デフオイル交換のみで、17万キロ、トラブル無しだった。
もちろん、LSD自体の耐久性もあるのだろうが、LSDがこれだけの距離壊れなかったというのは、今までの経験上、ちょっとびっくりだ。




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今回は、ピニオンギアのベアリングを交換してもらったので 4時間程度かかったが、LSDの交換だけなら 2~3時間あれば終わりそうな感じだった。




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ブレーキラインをつなぎ、エア抜きをし、補機類を戻して交換終了。
果たして、気になっていた異音はどれくらい軽減しているのか・・・。




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ということで、車内音の測定結果。

このグラフは、4速 45Km/h 走行中に、シフトをニュートラルにしてそのまま減速。
40Km/h 時点での車内音を測定したもの。
それぞれ 3回計測した物の平均値を重ねて表示しているのだが、明らかに車内音が静かになっている。
交換前は、モーター音のようなうなり音があったのだが、完全にそれが無くなった。

なんとなく車が軽くなった気もするが、体感できる程にフリクションロスがあったとも思えないので、きっと気のせいだろう。
でも、異音がしていたと言うことは、動力エネルギーの一部が音に変換されていたはずなので、音が無くなれば数値上では伝達される動力エネルギーは増しているはずだ。

ちなみに、このハイエースの現在の走行距離は 19万キロくらい。
このタイミングでLSDを変えると言うことは・・・。

はい、あと 20万キロは乗りますよ、この車(*´w`*)
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コメント

現在19万キロであと20万キロは凄いですね!
当然とのたまさんの日頃の整備のお陰なのでしょうが、ハイエースの耐久性も凄いですね。
熟成された技術でできた丈夫な乗り物は好きなのでとのたまさんの「ハイエース回」も毎度楽しみです(`・ω・´)b
カブとかプロボックスみたいなのもいいですね~

  • 2017/03/04(土) 16:22:16 |
  • URL |
  • ずんだ #dvUYBDnY
  • [ 編集 ]

>> ずんださん
カブとかプロボックスみたいなのは、一見無骨に見えるけど、こういうのの良さが分かっちゃうと、とことんはまっちゃいますよね~。
機能性を究極まで突き詰めていった結果の形なので、無駄が無いのがいい。
ハイエースは基本的にトラックなので、乗用車と違い、部品の耐久性が高いみたいですよ。
その代わり、整備性はちょっと悪いですけどねー。
あとどれくらい走れるか分からないけど、ダメになるまではこいつで走り続けます(*´w`*)

  • 2017/03/04(土) 19:00:38 |
  • URL |
  • tonotama #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

とのたま様
はじめまして、ながいと申します。
私も遺構巡りや車いじりが好きでいつも楽しく拝見させて頂いています。
以前よりお伺いしたいことがありまして、もしお時間あればご回答頂きたいのですが、
ハイエースのLSDについてです。私もハイエースを愛用しております。

ハイエースの2WDにLSDを組み込んだ場合、雪道での走破性はいかがでしょうか。
スタックする確率は減るのでしょうか。嫁さんの実家が豪雪地方なので、毎年正月帰るため
だけに4WDに乗っていますが、新車で4WDはとてもいい値段がするので・・・。

ガンガン雪道を走らせていらっしゃる、とのたまさんのお声をお聞かせ頂けないでしょうか。
よろしくお願い致します。

  • 2017/10/27(金) 23:26:36 |
  • URL |
  • ながい #-
  • [ 編集 ]

>> ながい さん

初めまして!
コメントありがとうございます。
早速、LSDの件ですが、2WD + LSDでの走破性は、正直路面次第と言ったところでしょうか。
新雪や圧雪、除雪済みの路面なら、スタッドレスタイヤのみでほとんどの場合問題なく走れますが、一度溶けた雪が凍り、アイスバーンになってしまった路面は、角度によっては厳しいかもです。
ま、その場合は、4WDだとしても、厳しい場合も多いと思いますけど(^_^;
LSDの利点は、片側が滑りだしても、反対側のタイヤに動力がしっかりと伝わる事ですよね。
ですから、どちらかさえある程度グリップしていれば、自分的には問題ない感じです。
あと、大雪の際は、路盤にトラクションがかかり続けるように、ものすごく小さな動力をタイヤに与えるように走ったりしますが、自分のハイエースはマニュアルミッションなのでそこらへんの調整が楽なのかも知れません。
そこらへんは、オートマのハイエースで雪道を走ったことが無いのでなんとも言えませんが・・・。
とりあえず、毎年かなりの雪道を走ってますが、普通に運転する分には 4WDの必要性は感じていません。
http://teeart.blog107.fc2.com/blog-entry-363.html ← このくらいの雪道なら、普通に走れるかと・・・。
ちなみに以上はあくまで雪道の場合の話で、未舗装のぬかるみは 4WDの圧勝です。
LSD入っていても、未舗装のぬかるみは 2WD + LSD ではかなり厳しいと思います。

  • 2017/10/28(土) 00:15:54 |
  • URL |
  • tonotama #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

とのたまさん
お返事遅くなりまして申し訳ありません。先程、コメント拝見させて頂きました。
貴重な経験談をお聞かせ頂きまして、有難うございました。メーカーや施工ショップのHPをみても
メリットばかり書いてありますが、実際どのように変化したのか、雪道を走ってみてのインプレッション
であったり、詳しく書かれているところはなかったので、お伺いした次第です。

北陸金沢在住ですので、雪道の走り方は心得ているつもりではおりますが、2WDの場合「スタックして
まったく走らない」という方もいれば、とのたまさんのようにガンガン走られていらっしゃる方もおられ、正直
地団太を踏む・・・といいますか迷っておりました。奥只見に行かれたときの画像を拝見しましたが、相当積もって
いますね・・・この雪の中でスタッドレスのみで走れるとなると4WDの必要性は・・・確かに感じられませんね。
雪道での坂道発進でもLSDを組んでおけば再発進は可能でしょうか。止まらず走り切るのがセオリだとは思いますが・・・。

スクートは慣れるまでは操作が大変そうですが、とても楽しそうですね!
結婚して以来、ウィンタースポーツから遠ざかっていますが、画像をみていてうずうずしてきました笑

  • 2017/10/30(月) 23:13:11 |
  • URL |
  • ながい #-
  • [ 編集 ]

>> 雪道での坂道発進でもLSDを組んでおけば再発進は可能でしょうか
の件ですが、路盤の状態と坂道の斜度次第でしょうかね。
路面に直接新雪が積もっている状態ならば、結構な斜面でも再発進可能ですが、氷の上に新雪が積もっている状態だと、再発進は厳しいかと。
ただ、気温がマイナスの状態ならば、アイスバーンでも案外登れちゃったりしますので、条件次第だと思います。
ま、基本的には坂道では止まらないというのがホント、セオリーかと。

スクートの操作性は、スキーに近い感じで、スキーが滑れる人は数時間で滑れるようになっちゃいますよ(*´w`*)
自分も結婚して以来、10年以上スキー場には行っていませんでしたが、スクートをやり始めてからは、毎週のようにゲレンデへと足を運んでます。
機会があれば、是非とも(='ω')ノ

  • 2017/10/30(月) 23:35:23 |
  • URL |
  • tonotama #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

とのたまさん
コメント頂き有難うございます。またまたお返事が遅くなりまして申し訳ありません。
会社の上司でシャコタンFRのハイラックスにお乗りの方がおり、凍結時にわずかな傾斜の
坂道とは言えないようなところでタイヤが空転して再発進できなかったと聞いたことがありまして
オープンデフの車でしたが、LSDでその点改善できるのかなーと思い、お伺いしました。
貴重なご意見をお聞かせ頂きまして有難うございました。乗り換えの際はよく検討して選びたいと思います。
またちょくちょく覗かせて頂きますので、今後ともよろしくお願い致します!

  • 2017/11/03(金) 23:37:26 |
  • URL |
  • ながい #-
  • [ 編集 ]

>> ながいさん
 もしかしたら、ハイエースのガソリン車はエンジンの出力トルクが低いので、雪上の発進がし易いのかも(^^;
 と言うのも、以前、ハイトルクの AT車を雪道で運転したときに、発進が難しかったのを思い出しました

  • 2017/11/06(月) 16:10:17 |
  • URL |
  • tonotama #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

とのたまさん
コメントのお返事頂き有難うございます!
調べていくとハイエースガソリン車でATのみSNOWスイッチというものがあり、スイッチをONすると2速発進する機構があるので、このスイッチ+LSDで走ってくれないかなと考えながら日々過ごしています笑 MT車だとこの辺の調整がしやすいと思いますが、スーパーGLを選択するとAT一択となるのが辛いところです。

お話が変わりますが、パートタイム4WDのハイゼットで2WDのまま雪の峠道を走行中にカーブでクルンとスピン
しことを思い出しました。カーブ走行中はアクセルオフが基本だとは思いますが、そのときはアクセル開けてしまった
のだと思います。空荷であったことも影響しているのかもしれませんが・・・。ハイエースは雪道でもコントロール
しやすいのでしょうか。いつも聞いてばかりで大変申し訳ないのですが・・・。またお時間あるときにでもコメントを
頂けますと幸いです。

  • 2017/11/07(火) 22:40:08 |
  • URL |
  • ながい #-
  • [ 編集 ]

ハイエースの雪道でのコントロール性ですが、自分的にはとてもコントロールしやすいと感じてます。
と言っても、以前長らく乗っていたのが、MR2のAW11だったので、それと比べたらたいていの車は
コントロールしやすいんですけど(^^;
リアが流れ出しても、とてもゆっくりですので、落ち着いて対処可能ですし、無茶しなければ、相当な雪道も走破可能かと。
ただ、ハイエースの場合、空荷だとリアへのトラクションがほとんどありませんので、少し重ための荷物を積んでいた方が良いのかもしれません。
自分の場合、ベッドキットや工具など、200Kg程の荷物を積んで、雪面へのトラクションを稼いでいます。
タイヤももちろんですが、ハイエースの場合、リアの荷物の積み方によって、だいぶ変わってくるようですよ。

  • 2017/11/08(水) 10:06:32 |
  • URL |
  • tonotama #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

ベアリング交換

フロントベアリング交換見させて頂きました。参考になりました。私も自力で2KD 4WDの方ですがフロントベアリングやら交換したのですが現在初代2KDが40万キロなのでそろそろリアのベアリングがイキそうなのかなと懸念しています。
しかし大変そうなんです。
是非リアベアリング交換してみてください。
やはりプレス機ないときついでしょうか、フロントはなんとかプレス機なしでやったのですがリアは… UP期待してます(笑)

RE : ベアリング交換

>> Axial さん

リアのベアリング交換ですが、実はフロントのベアリングを交換する際に、リアも一緒にやろうかと計画していました。
しかし、フロントみたいに簡単にバラバラに出来そうもないし、卓上の小型プレスだと無理そうだったんで、断念した経緯があります(^^;
まあ、リアの場合、プレス機だけの問題じゃなく、技術的な問題もありそうだったんで、なかなか踏み出せずにいます。
でも、いずれはなんとかしなくちゃいけなくなると思うんで、その際はいろいろと調べて準備し、挑みたいと思ってます(*´ω`*)ノ

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