半年ほど前から、デフ付近からのノイズ(異音)がだんだんと大きくなってきていた。
LSDのオーバーホールも考えたのだが、使用した距離も距離なので、諸々の費用を考え、思い切って交換することにした。
自分での作業は難しそうだったので、埼玉県の所沢市にある信頼しているショップへと依頼することにした。

リアをジャッキアップし、早速作業開始。
基本的にはデフを取り外して、LSDを組み替えて、戻すという作業だ。

リアのブレーキラインを割り、ハブごとアクスルシャフトを引っ張り出す。

プロペラシャフトを切り離し、デフを取り外す。
あとはLSDを組み替えて戻せば終了~。
だったはずなのだが、ここで問題発生!!
というか、今まで気になっていた異音の原因が特定されたのだ。
なんとピニオンギアのペアリングがゴリゴリしている。
手で回してみると、もの凄い違和感だ。
ベアリングも在庫があると言うことで、急遽、ここも交換してもらうことに。

ベアリングは基本的に圧入されているので、プレス機を使って順番に抜いていく。
この辺りの作業は、経験が必要な職人的な作業なので、見ていて非常に楽しいし参考にもなる。
プレス機あるとここまで自分で出来ちゃうんだな・・・。
いいな、欲しいなプレス機。
買っちゃおうかな・・・(*´w`*)

バラバラになったギアやベアリング。
もう、見てるだけでワクワクが止まらない。
自分でやってみたい!!!

というか、このギアの造形見て!!
うっとりするほどに美しい形だよね。
部品として注文すると 4万円程度で買えちゃうみたいだけど、これと同等の物作ってもらったら、10万出しても絶対無理だよね。
やっぱり、量産効果っていうのはすごいな(*´д`*)

ピニオンギアをケースに組み込み、リングギアを取り付け LSD を組み込んだら、あとはハイエースに戻して終了だ。
ちなみに、LSDを組み込む際には、ギアのかみ合わせの調整や、マイクロメーターを使用してのブレ幅の調整をしていたが、このあたりの作業は経験がいりそうで、工具だけ揃えれば出来るという感じでは無かったな。

ちみなに作業をお願いしたお店は、チャレンジレーシングというポルシェ整備メインのレース屋さん。
ハイエースは基本的には LSD以外の作業はやらないようだが、ハイエースの LSDに関してはかなりの台数をこなしているようで、安心して作業を任せることが出来る。
前回の LSD 取り付けもここで作業してもらったのだが、デフオイル交換のみで、17万キロ、トラブル無しだった。
もちろん、LSD自体の耐久性もあるのだろうが、LSDがこれだけの距離壊れなかったというのは、今までの経験上、ちょっとびっくりだ。

今回は、ピニオンギアのベアリングを交換してもらったので 4時間程度かかったが、LSDの交換だけなら 2~3時間あれば終わりそうな感じだった。

ブレーキラインをつなぎ、エア抜きをし、補機類を戻して交換終了。
果たして、気になっていた異音はどれくらい軽減しているのか・・・。

ということで、車内音の測定結果。
このグラフは、4速 45Km/h 走行中に、シフトをニュートラルにしてそのまま減速。
40Km/h 時点での車内音を測定したもの。
それぞれ 3回計測した物の平均値を重ねて表示しているのだが、明らかに車内音が静かになっている。
交換前は、モーター音のようなうなり音があったのだが、完全にそれが無くなった。
なんとなく車が軽くなった気もするが、体感できる程にフリクションロスがあったとも思えないので、きっと気のせいだろう。
でも、異音がしていたと言うことは、動力エネルギーの一部が音に変換されていたはずなので、音が無くなれば数値上では伝達される動力エネルギーは増しているはずだ。
ちなみに、このハイエースの現在の走行距離は 19万キロくらい。
このタイミングでLSDを変えると言うことは・・・。
はい、あと 20万キロは乗りますよ、この車(*´w`*)
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