
普通車の幅でも両側のミラーをこすってしまいそうな狭い道を進んで行く。
バイクが一台対向してきたが、擦れ違いなど出来るわけもなく、バイクに下がってもらってしまった。

車を停め、前方に見える小高い丘へと向かう。
あの山の中に地下壕が作られているのだ。

ごつごつとした海岸線を歩いていくと・・・。

海の方角を向いた、巨大な壕口が姿を現した。

内部を覗いてみる。
壕口付近はまるで受付のような作りとなっている。
とりあえず、奥へと進んでみる。

つきあたり左手は、上部へと伸びる階段が構築されている。
そして・・・。

え!?
めちゃめちゃびっくりした・・・。
突き当り右手の小部屋の入口には、なにやら手と髪の毛のようなものが見えている・・・。
こんなところにこんなものを廃棄するとは、冗談だとしても笑えない。
そして、真っ暗な小部屋の奥を懐中電灯で照らしてみると・・・。

・・・・。
・・・・・・・・・・。
もう、いいかげんにしてよ (^^;
明らかにマネキンだとは分かるが、これに毛布でも掛けられていたらと思うと・・・。

気を取り直して、階段を登っていく。
この先にもあんなのが落ちてたらやだな。

しばらく階段を登り、分岐を折れ、通路を進んで行く。

壕内は丁寧に掘られており、岩盤が固いせいか、目立った崩落も見られない。

迷うほど複雑な作りではないのだが、高低差もあり非常に楽しめそうだ。

急な階段を下りていくと・・・。

そこは砲室となっており、銃眼が構築されていた。
内部はきれいにコンクリートが巻かれ、保存状態は最高だ。

砲室を後にし、再び急な階段を登って内部へと進む。

洞窟陣地特有の、馬蹄形の坑道が続く。

どんどんと進んで行くと・・・。

坑道がコンクリートで塞がれている。
上部には隙間がある。
隙間から内部を覗くと、どうやら貯水槽となっているらしい。

別の坑道から回り込んで、貯水槽の内部を良く見てみることに。
階段を降りていく。

貯水槽は内周をコンクリートで固めて構築されていた。
先ほど内部を覗いた隙間が、画面中央に写っている。

貯水槽を後にし、再び別の坑道を進んで行くと・・・。

今度は抜け穴らしき壕口が見えてきた。

壕口から這い出てみるが、海に面した崖の中腹に開口しているようだ。

ここからはどこにも行けそうもないので、再び壕内へと戻っていく。

まだ別の坑道があるので、奥へと進んで行く。

明かりが見えてきた。
こちらも抜け穴かな。

進んで行くと、砲室のようだ。
壕口からはゴミが投げ込まれている。
その向こうは藪となっている。

壕口方向から砲室内部を見てみる。
右手に、上部へと掘られた穴があるが、こちらは数メートルで終わっていた。
壕床には土砂が堆積している。
その真上を見てみると・・・。

山頂に向けて垂直に掘られた通気口が。
何かしらの排気をしていたのかも知れない。

最後に、奥へ伸びた坑道を進んでみる。

また、明かりが見えてきた。
スプレーで『×』と書かれているが何だろう。

奥はまた砲室のようになっている。
かなり分厚いコンクリートで巻かれているが、建設途中のようで下半分にしかコンクリートが打たれていない。

壕口方向から内部を見てみる。
砲室全体をコンクリートで巻こうとしていたようだ。

飛び出た鉄骨は、持ち去られてしまったのだろうか。
鉄骨の切断面は朽ち果てて、ぼろぼろだ。

一通り、全ての坑道を周ったので、そろそろ戻ることに。

ここには以前潜っている が、かなり昔の事なので十分楽しむことが出来た。

そろそろ日没も近くなっているが、この壕の奥にある黒崎砲台を見てから帰ることにした。
黒崎第一洞窟砲台に行ってみた に続きます。
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