Digital Artworks TeeART Blog.

デジタルから穴ログまで、日々の改造・探索を綴ります ((((っ´ω`)っ

ハイエースのハブベアリングとナックルを交換してみた  2017-05-22

自分が乗っているハイエースは、走行 20万キロだ。
今のところ足回りにガタは出ていないが、そろそろディスクローターやハブベアリングも寿命だろう。
と言うことで、ナックルを含めたハブ廻りをごっそりと交換することにした。


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お店に頼むと、部品を含めて左右で 12万円程度かかると言うことだ。
自分でやれば、その半分以下でいけそうなんで、難しそうだったがやってみることにした。
もちろん、SST (特殊工具)やプレス機なんて持っていないので、最低限必要な物は買ってきた。

と言うわけで、まずは新品のハブにベアリングを圧入していく。




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新品のベアリングとナックルは、左右で 1万ちょっとでヤフオクにて入手。
ハブナットまでついていたのでかなりお得だ。




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まずはハブの組み立てだ。
1万円程度のショボイプレス機で、ベアリングを圧入していく。




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3.5tのプレスでも、まあなんとか入っていくが、初めてなので緊張する・・・。




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ちゃんと垂直になるように、ベアリングのインナーに力をかけないように治具を当て注意しながら、圧力をかけていく。




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うん、なんとかちゃんと入ったかな。




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ベアリングの圧入さえ済めば、あとは簡単。
ディスクローターをハブにボルトで固定し・・・。




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速度検出用のリングを乗せる。
ちなみに、このリングはスキッドコントロールローターというのだが、対策品のナックル (※後述) 用と、初期型用で若干形が異なっている。
再使用可能部品であるが、それぞれのナックルに合った物を使用しなくてはならない。




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ハブとベアリングを固定するナットは、再使用不可部品なので、必ず新品を使用する。




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SSTでハブナットを・・・。




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287N・m という強烈なトルクで締め込む。




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そして、緩み止めとして、タガネや貫通ドライバーにてきっちりとロックする。




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これで、ハブの組み立ては一通り終了だ。




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ナックルとハブは、4本のボルトでこのように止まっているのだが、車両への取り付け時は別々に組み付けた方が楽なので、ナックルとは別にしておく。




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ちなみに、ボルト類は足回りの分解組み立て練習用に解体屋から入手したジャンク品より調達。
もちろん外した物を再使用しても良いのだが、きれいな物で組み立てたかったので・・・。




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サンドブラスターにて清掃。




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ぴっかぴかにしておいた。




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ということで、ハブの組み立てが終わったので早速今付いている物と入れ替え作業をすることに。
ここまで組んでおけば、車が動かせないのは入れ替え作業中の数時間だけだ。




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工具と交換するハブを準備して、作業開始!!




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ジャッキアップして、しっかりとウマをかける。




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ホイールを外したら・・・。




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まずはブレーキキャリパーを取り外す。




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キャリパーは、ブレーキホースを痛めないように、適当にぶら下げておく。




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キャリパーのベース部分も取り外してしまう。




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本来ならこの状態でナックル裏の4本のボルトを取り外し、ハブを引っ張ると、それだけでハブが抜け落ちてくるという構造だ。
修理書にもそう書いてある。
でも、ナックルとハブは、そう簡単には分かれてくれない。
錆で固着して、ちょっとやそっとじゃ太刀打ちできないのだ。
ハイエースのハブをナックルから抜き取る為の専用工具が修理工場向けに 3万円程度で売られていることから考えてみても、きっとみんな苦労しているのだろう。

それにしてもこのディスクローター、あり得ないくらいに錆びている。
でも、練習用に買ってきたのも同じくらい錆びてたから、こんなもんなのかな。




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本来ならハブを引っこ抜いてからナックルを取り外すのだが、ハブが抜ける気配は全く無い。
なので、ここは車両からナックルごと取り外す。

まずは割ピンを抜き取り・・・。




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スピードセンサーを取り外す。
ここまでは非常に簡単。




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そして下側をのぞき込み、この5箇所のナットと・・・。




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このナットを取り外す。

ボールジョイントは簡単には外れないので、ナットを残したまま大型ハンマーにて打ち抜いた。




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ナックルがなくなったので、なんだかすっかすかだ(*´д`*)




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取り外したナックルに残っている、ロアアームボールジョイント。
これは再使用するので取り外す。

しかし、これがまた、テーパー状に刺さっているだけなのにめちゃめちゃ硬いのだ。
これを取り外す専用工具も売っているが、そんな物は持っていない。




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ボールジョイントのブーツを交換するのなら、数百円で買えるこんな工具を使って・・・。




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ここに打ち込んでしまえばブーツは傷んじゃうけど比較的簡単に抜けてくれる。
でも、今回はブーツは用意していないので、不要なナットをボルト先端につけ、大型ハンマーにて打ち抜く事に。

ちなみに、対策済みナックルの件だが、この写真に写っているナックルが対策済みのものだ。
ハブに水やドロがかからないようにステンレスのカバーが打ち込んである。




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今取り外したナックルは、カバーが付いていない初期型のナックルなので、ベアリングの裏側にドロや水分が直接かかってしまう。

ところで再利用するボールジョイントだが、大型ハンマーで力一杯叩いていると、なんとか抜けてくれた。




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新品のナックルに、今取り外したボールジョイントを移植する。




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あとは、それぞれ差し込んでナットを締めればOK。
変なテンションがかかっている場所もなく、作業は簡単だ。
規定トルクで締め付けたら、新品の割ピンを差し込んで、ナックルの取り付けは完了。




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最後に、ローターカバーとハブを差し込んでボルトを締めればもう完成したも同然だ。




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ブレーキローターを交換したので、ブレーキパッドも新品にする。




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と言っても、もう限界まで使用してるから、どっちみち交換だ。
前回変えてから 8万キロくらいだから、良く持った方なのかな。




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新品のローターに新品のパッド。。。

早く運転した~い(*´w`*)




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そう言えば、ピストンを戻してブレーキのリザーバータンクを見に行ったら溢れそうになっていた。




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先日、LSDの組み替えをした際 にリアブレーキを切り離したため、その時点でブレーキオイル量を合わせたのを失念していたのだ。
危うく溢れさせるところだった(^_^;




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ということで、完成~~\(^^)/




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手洗い場を作った から、整備から手洗いまでガレージで完結して最高~~\(^_^)/




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って、右側がまだだった・・・・・・・。




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ところで、両側の交換が終わってから取り外した部品をみていると、右側のローターの内側が変な減り方をしていた。
パッドの残りもあるのに、妙な段付きで摩耗している。
ディスクローターの内側はキャリパーとカバーで隠れてて目視できないから、たまにはキャリパー外して点検した方がいいのかな。
前回ブレーキパッド変えたときは、問題なかったんだけどねー。




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というわけで今回の費用

ディスクローター 12,000円 (ヤフオク新品)
対策品ナックルとベアリング類 15000円 (ヤフオク新品)
ハブ 13950円 (1つはヤフオクで 4000円、もうひとつはAmazonで9950円、どちらも新品)
ブレーキパッド 1800円 (Monotaro新品)

解体屋で買ってきた、分解組み立て練習用のナックルハブ廻り 3500円
プレス機 12500円
プレス用に使う、鉄の塊いろいろ 4000円
ハブナット用のSST 4000円
でかいプーラー 2900円

結局 部品代は 4万円程度だったが、なんだかんだで 7万円くらい使ってしまった(^_^;
だけど、プレス機とかSSTは手元に残るし、何より楽しかった!!
そして、作業スキルもきっと上がった!!!

これからも、出来そうなことは何でもやってみよう(*´w`*)

ちなみに、運転してみたら、ブレーキのタッチがめちゃくちゃ良くなっていた。
今までも効き自体は特に問題なかったんだけど、踏力と効き具合の分解能が上がったというか、とにかくブレーキを踏んだ瞬間に分かるくらい変わった!
ディスクローターとブレーキパッドは、両側で 1万ちょいで買えるから、今度はもう少し早めに交換しよう(*´w`*)

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コメント

1万円のプレス

どこで買いました??

>>ハイエース乗り さん
 自分は Amazonで買いましたよ(^^)/
 購入履歴見たら、『(STRAIGHT/ストレート) 【在庫限り】ベンチプレス 3.5t 』
 という商品でした。
 部品の鉄骨やボルト類と油圧ジャッキ、あとは簡単な組み立て説明書が入っているだけの物でしたが、DIYで使うのであれば、十分かと。
 ただ、この価格なので文句は言えませんが、精度はそれなりなので、組み立て時に歪みを直したり、平行を取り直したりしました。

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