朝比奈切通し
鎌倉七口の一つである朝比奈切り通し。
先週の名越切通しに続き今週はここをチャリで走破してきた。
事前の情報だと、湿地あり、岩場ありで楽しめるそうだが、はたして・・・。

最高気温 20℃という12月の気温とは思えない日曜の夕方。
銃眼と龍口寺の洞窟を満喫した俺は、鎌倉鶴岡八幡宮の前にたどり着いた。
今から朝比奈切通しに向かうのだが、場所がさっぱり分からない。
道自体は朝比奈から十二所に抜けているはずなので十二所あたりで探せばなんとかなるか。

鶴岡八幡宮から緩い上り坂を延々と登っていくと朝比奈切通しを案内する看板が現れた。

すぐに「この先行き止まり」の看板が現れる。
ん?朝比奈に抜けてるんじゃないの?

二股を右方向へ道なりに進むと・・・。

舗装路が突然細い道へと変わり木々の間へと吸い込まれていく。
いよいよか!?

ダートではあるがマウンテンバイクなら乗っていける広い道が続く。
今回は楽勝か?
気持ちよく走っていると先方の頭上に穴発見。

とりあえず自転車を止め穴を見上げる。
かなり高い位置にあるものの、ルートを考えて上っていけば行けそうだ。

カメラと懐中電灯だけ持って山肌をよじ登っていく。
あと少しっ。

せっかく登ってきたのに奥行きはなく凹みだけの穴だった。
気を取り直して自転車を走らせると・・・。

切通しへの標柱を発見。
あれ?まだ始まってなかったのか?

車止めの木柱の間をすり抜け、いよいよ朝比奈切通しへと入っていく。

ちょっとじめじめしているが、まだ漕げるくらいの路面だ。

と思ったのもつかの間。
だんだんと路面がぬかるんでくる。
朝比奈側に比べ、鎌倉側は道がぬかるんでいるとは聞いていたが、もはや漕ぐのは不可能。

ただ、路面には、まだ新しい自転車の轍が残っている。
とりあえず通り抜けられないことはなさそうだ。

自転車を押して登っていくと今度は石段が現れた。
自転車を担いで石段を上がっていく。

石段を登り切ると道が沢のようになっている。
ていうか、そんなきれいなもんじゃなくて、ぬかるみだ。

上り坂を自転車も靴もどろどろにしながら登っていく。

足下を泥まみれにしながら坂を登っていくと峠が見えてきた。
空も開けてるし、あそこを過ぎれば下り坂になるはず。
水も引いてきたし、あとちょっと頑張れば・・・。

泥だらけになった客人を、峠の地蔵は優しく迎えてくれた。
もう少しのんびりしたかったのだが、日も暮れてきたのでのどの渇きを潤すとすぐに地蔵に別れを告げた。

峠を越えた朝比奈側は路面も乾いており、坂が急なことを除けばなんとか自転車にまたがって下れそうだ。
かなり急坂みたいだが大丈夫かな!?
自転車にまたがり坂を下ってみる。
うぎゃぁをぁ~~

なんとかコケずに下まで来たが、落ち葉は滑るし石でジャンプするし、なにより凄いスピード!!
ふり返ってみると、上から見るよりずっと急に見える道があった。
ふー、無事でなにより・・・。

ごく普通の山道となった道は一気に麓へと下って行く。

気持ちよく山道を下っていると、あっという間に横浜横須賀道路の高架下まできた。
左手は朝比奈インター。
もうこの道の終わりが近づいている。

高架下を抜けると住宅街へと合流。
こうして朝比奈切通しは終わった。
朝比奈側の入り口にある看板をふり返ってみると、
!!!!

この看板自体には道交法上の効力は全く無いが、『ご遠慮下さい』でも『お止め下さい』でもなく、『止めて下さい』と書かれているところに、なんだか強い意志を感じる。
おそらくこの道は正式な道路ではないので、道交法で車両通行止めにすることが出来ないのであろう。

すっかり日も傾いた夕暮れの原宿六浦線を家路へとついた。

今回は、12:30出発、17:30帰着の 5時間の行程だった。
走行距離は 約 35Kmであった。
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