そこから直線距離で 200m程の位置に何やら壕口が開いているという。
そこで千葉県の探索集団と共に、潜りに行ってみた。

前日は館山市内の道の駅にて車中泊。
ここ何日かめっきりと涼しくなり、快適に乾杯(*´ω`*)ノ ← 一人で☆

翌日、集合したメンバーと、その付近へと移動。

山肌をガサゴソしていると、早速お目当ての壕口を発見。

早速内部へと入っていく。

内部は高さ 2m程度で馬蹄形の坑道が続いている。
分岐も見えているし、結構広い壕なのかも知れない。

奥へと進んでいく。
壕床には排水溝も切られている。
けっこうちゃんと作ってありそうだ。

これだけ排水溝がちゃんと作られているということは、場所的にも、もしかしたらこの壕は司令部だったのかも知れない。

通路の左上に、煙管を通すような窪みが掘られている。
しかし、窪みの両端は唐突に終わっており、実際の用途は不明だ。

どんどんと奥へと進んでいく。
まだまだ奥がある。
これ、結構な広さがあるんじゃないか(*´w`*)

突き当たりに見えた右側に、何か見えている。
まさかの階段!?

右側へと進むと、やはり岩盤を削った階段が!!
階層を持った壕はやはりテンションが上がる。

内部への進入者もいないせいか、壕内は近年のゴミも無くとても良い状態が保たれている。

最深部を目指して、更に奥へと進んでいく。
突き当たりには外部から流入した土砂が見えている。
恐らく埋め戻しだろう。

近づいてみると、やはり埋め戻しのようで、ゴミと一緒に外側から土砂が詰め込まれている。
そして、頭上にはたくさんのコウモリが。

光を当てるとびっくりしたコウモリが次々と飛び立つ。
ぶら下がっているとネズミのような風貌だが、羽根を広げると意外と大きくてびっくりする。

埋め戻しの手前を曲がった先は、どうやら掘りかけのまま掘削作業が中断しているようだ。
頭上には太いロッドが突き刺さったままとなっている。

その先に目をやると、ここにも突き刺さったロッドが。
ここまで掘って終戦を迎えたのだろうか。

まだ回ってない通路を調べながら戻っていく。
大人数で潜っているので、あちこちに光があり、心強い。

碁盤の目にはなっていないのだが、場所によっては居住区のような箇所も見受けられ、なかなか楽しめる壕だ。

風が抜けているわけではないのだが、壕内の湿度はそれほど高くない。
水没も無く、長靴も必要ないくらいだ。

しかし、さすがに下り階段は気を付けて降りないと足を踏み外しそうだ。

坑道の一部に残されているコンクリートの跡。
おそらく扉のようなものを設置していたのではないか。

しかし、予想以上に大きい壕だ。
本日は他にもいくつかの探索をする予定だが、一発目からなかなかの物件を引き当てたようだ。

壕口方面へと戻っていく途中、この通路に沿っていくつかの部屋状に掘削されている場所が。

なんとなく炊事場のような雰囲気だ。

全ての坑道を通らないと気が済まないので、順番にグルグルと回る。

歩測の達人である祐実氏が壕内図をマッピングしている。
毎度の事ではあるが、この能力には恐れ入る。

一通り内部を廻ってみて、やはり皆の意見は大隊指揮所ではないかという事だ。
ただの陣地にしては、あまりに大規模だし掘り方も丁寧だ。

このように、部屋状に掘削された箇所が多いのも理由の一つだ。

と言うことで、一通り壕内を全て回ったのでそろそろ撤収する。

この後、洲崎第一砲台跡付近を見に行くことに。
砲台自体は別荘地の開拓によって消滅してしまっているが、もしかしたら何か残っているかも知れない。
高台へと移動していくと、やはり大きな壕口が開口していた!
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